(童話)万華響の日々

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チェルノブイリ事故30年、川内原発はチェルノブイリ事故の教訓を生かしているのかはなはだ疑問だ

2016-05-07 20:45:49 | 千年大災害と脱原発・核廃絶推進の闘い

朝日新聞が4/24~4/26で3回に分けて特集した記事「チェルノブイリ事故30年」を読んだ感想を記したい、旧ソ連時代のウクライナで史上最悪のチェルノブイリ原発事故は1986年4月26日に起こった、あれから30年がたった、4号炉が暴発し火災が起こり10日間で約520万テラベクレルの放射性物質が放出した(福島の6倍)、被災地域はウクライナ、ベラルーシ、ロシアにまたがる、避難者は40万人、30km圏は立ち入り禁止中、いったい何がどうなったか、いまも放射能濃度が高く畑や森の除染をしない政策だ、また元の居住地への帰還を認めていないということだ、原発周辺の家屋は雑草や木々に覆われ森の中にうずまってしまったそうだ、問題のチェルノブイリ原発は当初は石棺で封じ込められた、30年後の今劣化が進んでいる、今まさに石棺の上に新シェルターで覆う作業が進行中だ、石棺の中には核燃料含有物が手つかずで大量に残っている、210トンぐらいあるらしい、石棺中の危険物質の除去計画はないといわれている、たとえ除去したにせよ貯蔵する場所すらはっきりしてないらしい、新シェルターの耐用年数は100年、その間は先送り、したがって将来に負の遺産を積み残しだ、除去作業は作業者に危険な被曝負担を強いる、それならば先送りこそ最善の策ということだそうだ、避難者の健康影響も深刻となっている、子供たちの甲状腺癌の多発、成人の白血病、白内障、内臓系の多くの症状などなど、今後もずっと研究を継続することになっている、

 ほかにも書かれていない重要なことが多くありそうだ、原発から100km以上離れた地域の健康問題はどうなっているのか、30年後に分ったことはないのか、原発立地は周辺に水が少ない内陸がいいのか、日本のように海岸地域がいいのか、チェルノブイリ原発事故は電源喪失を想定したテスト運転だった、福島でも電源喪失が起こった、この共通点をどう見るのか、

爆発した原発の廃炉作業は極めて難しいということだ、チェルノブイリ原発では石棺や新シェルターでの封じ込めと問題の先送りが最善の策であるという、40年ぐらいが廃炉作業に要する時間だといわれているが一旦原発が炉心溶融などして(人が)炉内に入れない事態が生じれば通常の廃炉作業は全く困難ということであろう、それならば福島はどうなる、あれから5年たつが全く手も足も出ない状況ではないか、廃炉作業はできなく結局はシェルターで覆うしか策がないのでは、このようにして日本にある50基以上の原発は過酷事故が起こるとシェルターや石棺が覆った原発だらけになるのではないのか、そうした場合に福島のように汚染水がどんどん蓄積される場合、これはどう解決されるのか、凍土壁だけで解決される問題ではない、従って過酷事故が起きる前に原発停止させ通常の廃炉作業に持ってゆかねばならない、30年たっても封じ込めという策で問題先送りすることが唯一の解決方法ということ、明らかにお手上げ状態ということが分った、原発は人間の手に負えない代物だ、地震で揺れる活断層の先端にある川内原発はチェルノブイリ原発事故の教訓を生かしているのかはなはだ疑問だ、原発稼働当事者たちの責任は余りにも重い