”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

だしとにんにくとにわとり

2015-04-20 12:51:18 | ブログ

昨日は、だしソムリエ1級講座で学んだ

まじめなお話を書きましたので

今回は、講座中の困った話を書きます。

   

 

本当に苦手なものがふたつあります。

ひとつは、にんにく。

これは、食べるのはもちろん、においもダメです。

誤って口に入れてしまうと、

たいてい4~5日はものが食べられなくなり、

ひどい時には寝込みます。 (>_<)

  

もう、好き嫌いのレベルを超えて、アレルギーなんでしょうね。

  

  

もうひとつは、鳥。 特ににわとり。

にわとりがテレビに映ると、

画面から消えるまでは、うずくまっています。

鶏肉は食べられますが、

クリスマスのチキンのようにリアルなものは、

やはりそばには寄れません・・・。 (T_T)

  

  

今回のだしソムリエ1級講座では、

プロの料理人の方から、だしを学びますので、

まあ、すごい鶏が出てきました。

  

  

フランス料理で、鶏のフォンをとる時は、


  

  

そして、中国料理のだし「湯」をとる時には、

 

  

年をとって卵が産めなくなった雌鶏を使います。

肉は硬いのですが、うまみが強く、

香り良いだしがとれます。

  

でも、肉質を確認するために、

この巨大鶏肉が回ってきた時は、

触るのがやっと・・・。

硬いのか軟らかいのかも覚えていません。^_^;

  

 

そして、そして

 

  

 

この時、先生が持っているのはモミジ。

にわとりの足の部分です。

 

  

これだけは、どうしても触れませんでした。(>_<)


  

  

フランス料理も、中国料理も

だしや料理に、にんにくを使うのは覚悟していましたが、

今回は和食のだしにも使われていました。

 

  

この治部煮のだしは、精進だしで

にんにくも使われています。

  

  

このだしを少量、いや微量、舌にのせてみましたが、

「あっ、これ以上は無理!」と思い、

お料理もいただくことができませんでした。

   

洋服にもにおいが付いてしまったので

すべて洗濯をしましたが、

舌に残ったあの味はいまだに消えません。

  

 

にんにくとにわとり

これは、すごいハードルだ!! (@_@;)


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農耕と水 和食の背景

2015-04-19 22:11:35 | 食・レシピ

この土日は、「だしソムリエ1級」の講座を受講するために

東京へ行ってきました。

  

 

講座の中で、創作和食料理 近藤の近藤先生がしてくださった

「どうして日本に和食文化が根付いたのか?」というお話が

大変興味深かったので、紹介させていただきます。

 

   

●農耕民族と和食のつながり

農耕が始まる前、狩りをして動物を捕まえたり、

木の実を集めるなどして暮らしていたのは、

日本人もヨーロッパ人も同じです。

  

しかし、広大な大地が広がるヨーロッパと違って、

狭い島国で狩りをし、食べ物を求めて歩く生活は大変なものでした。

そこで、農耕というものが始まりました。

定住して、お米や野菜を栽培すれば、

もうお腹を空かせて歩き回らなくて済みます。

 

これが、お米と野菜を中心とした食文化が生まれた

ひとつめの理由です。

  

  

●日本の水と和食の関係

日本の水とヨーロッパの水を比べてみましょう。

ヨーロッパは平野部が広いので、そこを流れる川には

様々なミネラルが含まれることになります。

だから、ヨーロッパの水は硬水なのです。

  

硬水で肉を煮炊きすると、うまみ成分が流出しにくく、

生臭みを消すことができます。

  

一方、平野部が狭い日本の水は軟水。

軟水では、肉のうまみが流れ出てしまい、

同時にアクや臭いも出やすくなります。

  

この肉料理に不向きな日本の水質が、

日本の食生活を長い間、お米と野菜中心のものにしてきました。

  

 

   

農耕が生まれたこと

そして肉料理に向かない水質が、

和食文化が発展する背景となっているのです。

  

ヨーロッパで狩猟が発達したことも

肉料理が多く食べられるようになった理由も

すべて納得がいきました。

とても興味深いお話でした。

 

近藤先生、ありがとうございました。

 

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ビーツご飯

2015-04-17 23:53:03 | 野菜

松本自然農園さんのビーツをいただきました。

 

  

  

生産者さんお薦めの食べ方は、なんとビーツの炊き込みご飯!

ビーツはアクが強く、

下茹でしないと、お料理に使えないというイメージがありました。

でも、そのまま炊き込むのだそう・・・。

これは試してみなくては!!

  

  

私は、こんなふうに作りました。

 

 

【材料】4人分

 米  2合、  ビーツ  50g

 塩麹  大さじ1、  酒  大さじ1、  水  適量

 

【作り方】

 1 米は洗って、ザルにあげておく。

 2 ビーツは皮をむいて、薄切りにする。

 3 米とビーツを炊飯器に入れ、塩麹と酒を加え、

  水を2合の目盛りまで加えて炊く。

 

  

 

炊き上がりは、こんな感じです。

 

 

  

  

  

これをよく混ぜ合わせ、盛り付けたものがこちらです。

 

  

  

もっと、赤くなるのかと思っていたのですが、

きれいなオレンジ色に・・・。

 

 

  

アクも全くなく、とても食べやすいです。

「この味、何かに似ているなぁ。」と考えていたら、

アマランサスの味に似ていることに気づきました。

   

ビーツは、アカザ科。

アマランサスは、ヒユ科。

あれっ、こんなに味がそっくりなのに、科が違うんだ・・・。(・・?

  

  

で、また調べ癖が出てしまいました。

 DNA解析に基づく新しい植物分類学では、

 アカザ科はヒユ科に含まれる。

と、あります。

  

ということは、アカザ科とヒユ科は、もともと近いものだったのですね。

同じ味がするのも不思議なことではありません。

 

  

おいしく食べて、今日もひとつ学ばせていただきました。 (*^_^*)

  

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ルッコラのご縁

2015-04-17 11:54:10 | ブログ

以前、ルッコラを750gもいただいたという記事を書きました。

 

  

 

そのルッコラを届けてくれたご近所さんが、

昨夕、もう一人のお友達とやってきて、

「ちょっと、毎日何やってるのよ~。

 私たちは、ボケ防止のために、野菜の袋詰めに行っているんだよ。」

と声を掛けてくださいました。

  

ここのところ、私は家にこもって

資料を作ったり、料理の試作をすることが多かったので

心配してくださったようです。(^^)

 

 

で、ここで驚きの事実が・・・。

その袋詰めに通っているという野菜の会社、

私が以前からずっと気になっていた会社でした。

あの大量のルッコラも、ここの商品だったのです。(@_@;)

  

その会社の野菜は、ユニークな葉物野菜やサラダ用の野菜が多く、

主に飲食店やお惣菜の工場などに出荷されていますが、

私は、よく直売所でその社名が入った野菜を購入していました。

住所も家から近く、どんな会社なのか気になっていました。

 

  

「明日は朝8時に行っているから、遊びにおいで!」

そう言ってくださったので、

私は、本当に気軽に立ち寄らせてもらったのですが・・・。

  

 

そこで、取締役の方とお目にかかり、

素晴らしいご縁をいただきました。

  

ルッコラを始めとするふんわりした野菜たちが繋いでくれた

このご縁を大切にし、

私にできることをしっかりとやっていきたいと思います。

 

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今さらながら、蓋をしない理由

2015-04-16 09:29:47 | だし

野菜の皮や切れ端がたまったので、

今日は、朝からベジブロスをとっています。

 

  

大根、じゃがいも、玉ねぎ、生姜の皮、

キャベツの芯、、ちょっとしなびた青梗菜など・・・。

 

  

 

こんなにきれいなだしがとれました。

 

 

   

 

乾物だしもそうですが、このベジブロスの場合も、

だしをとる時に、鍋に蓋はしません。

昔からの習慣で、そういうものだと思ってやっていますが、

改めてその理由を調べようとすると、

「だしをとる際、鍋に蓋をしないことがポイント!」

と書かれているレシピが大半でした。

  

  

それでも、色々調べて、たどり着いた理由は以下のとおりです。

1.水分を蒸発させて、濃いだしをとるため。

2.蓋をすると、食材の匂いがだしに付きすぎて、おいしくなくなる。

3.ふきこぼれを防ぐことができる。

4.水蒸気と一緒にアクを逃がす。

  

  

料理は、「理(ことわり)を料(はか)る」と書きます。

料理のプロセスには、それぞれの理由が伴うはずなのです。

これからも、「習慣」でただ何となくやってしまわずに、

納得してからやる・・・

その気持ちを忘れないようにしたいと思います。

 

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