UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

街角物件物語:素晴らしき哉、競いあう木目(もくめ)さんたち・・・

2021-05-12 00:01:41 | 日記
一昨日、城跡の公園近くを彷徨しておりましたら、何やら上から目線ならぬ上から視線を感じました。なんだろうと見上げましたら、視線の発生源は古い民家の二階でありました。二階からいくつもの木目(もくめ)さんという名のいくつもの目がじっとGGIを見下ろしていたのです・・・

「木目(もくめ)」というのはご存知かと思いますが、木材の表面に現れてる文様のことです。「この板塀、木目がきれいだなあ」などと言ったりしますね。

この言葉、辞書などでは「木の切り口に見られる、年輪・繊維などから成る模様のような線。柾目(まさめ)と板目とがある」などと説明されています。「柾目」というのは木材を中心付近で切断してできる板に現れる文様です。「板目」というのは木材を中心から離れた位置で切断してできる板に現れる文様であり、板目の場合は綺麗な縞模様が現れたりいたします・・・というのが本日のにわか勉強の成果です

城跡の公園の近く、先日の日記で紹介しました「沈みゆく車」が依然として停められているガレージのすぐ近く、二階建ての二軒長屋で美しき木目さんたちに遭遇したのです。

今日の写真は二軒長屋の一方の家の二階を撮ったものです。ぜひクリックしてご覧くださいませ

ずいぶん古びた木造の家屋です。ひょっとしたら築戦前かもしれませんね。この長屋の前をときおり通るのですが、いつもひと気がほとんど感じられません。二階の雨戸も長い間しまったままです。もう誰も住んでいないのかもしれません。少なくとも二階には誰も住んでいないようです。

でも、二階の雨戸の戸板さんたち、永年風雨に晒されてそれぞれに素晴らしき木目を出現させ
ています。一枚一枚がまるで競い合うように素晴らしい縞模様の木目を浮かび上がらせており、GGIは思わず足を止めてその美しさに見とれてしまいました。

十年少々前に建てなおしたわが庵もそうでありますが、最近の住宅に用いられる木材は、ほとんどの場合いわゆる「無垢材」ではなく、完全な工業製品です。接着剤を用いて作られた合板(集合材)であったり、表面にいろいろな処理が施されていたり、均一な色に着色されたりなど、いろいろな手が施されているため、丈夫で使いやすいのかもしれませんが、残念ながらこの写真に見られるような自然に生じた木目の美しさを楽しむわけにはいきませぬ・・・

(最近は表面にわざわざ木目を印刷した建築材もあるとのことです!)

かようなしだいで、たくさんの美しき木目さんたちに見つめられて、GGIはつかの間の幸せなひとときを過ごしたのでありました。木目さん、ありがとう

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

グッドナイト・グッドラック!



誰が「世界にあたらしい気分を」って言ったのでせう、ボクもあなたも言いはしない・・・

2021-05-10 00:14:27 | 日記
最近、わが八重葎庵の近く、大通りに面しているフェンスに、キャッチコピーふうの一文が記されている横断幕が掲げられています

今日の写真はこの横断幕を撮ったものです。お手数ですがクリックしてご覧くださいませ

写真でお分かりのように横断幕には「世界に、あたらしい気分を。」と記されております。GGIはこのフレーズを目にして、ちかごろは日本列島をコロナ禍のうっとうしい気分が覆っておりますので、このフレーズ、なかなか時宜を得たものであることよなあ、などと勝手なことが心に浮かんだのですが、さて、ここで問題です。

このフレーズには主語がないのですが、いったい誰が「世界に、新しい気分を」と言っているのでありませうか?以下の候補者のなかから正解を選んでください

 神さま
 お釈迦さま
 閻魔さま
 ローマ教皇さま
 てんのうさん 
 菅首相さん
 菅元首相さん
 安倍前首相さん
 日本会議のみなさん
 神社本庁のみなさん
 森元首相さん
 経産省大臣さん
 日経連の会長さん、役員さんたち
 連合会長さん
 東京オリンピック組織委員会のみなさん
 IOCのバッハさん
 コロナさん
 東京都知事さん
 大阪府知事さん
 その他コロナ禍に悪戦苦闘の知事・市長など行政関係者のみなさん
 大阪万博に期待をかけている関西財界さん
 カジノ導入の早期実現を願っているみなさん
 銀行協会さん
 日銀さん
 株屋さん、投資屋さん
 まこさん
 自民党さんなど与党と準与党のみなさん
 国民民主党さん
 立憲民主党さん
 れいわ新選組さん
 共産党さん
 幸福実現党さん
 NHKさん
 NHKなんとか党さん
 関電さん、東電さんなど、原発命!のみなさん
 電力総連さん
 原発に反対の市民のみなさん
 バイデンさん
 トランプさん
 習近平さん
 プーチンさん
 ミャンマー国軍総司令官さん
 東京オリンピックはもうやめにしたらと思っているみなさん
 地球温暖化は炭酸ガスのせいではないと思っているみなさん
 地球温暖化に反対のみなさん
 ホンダさん
 トヨタさん
 ニッサンさん
 電気自動車推進のメーカーのみなさん
 セリーグ最下位のDeNAさん
 いつまでも上位に浮上できないドラゴンズさん
 女性差別に反対しているみなさん
 夫婦別姓に賛成のみまさん
 夫婦別姓ケシカランのみなさん
 LGBTのみなさん
 ジャマもの扱いされているGGIをはじめとした高齢者のみなさん

まだまだ「世界に、新しい気分」を願っている関係者はおられると思いますが、このあたりで・・・

えっ、何ですか、正解はどれだとおっしゃるのですか?

正解・・・正解はですねえ、いずれの関係者も「あたらしい気分」を期待する純粋なる動機あるいは不純なる動機をそれぞれお持ちでせうから、いずれもが正解と言えば正解でございます、

ただしこの横断幕を掲げているのは・・・ホンダさんであります!
 
近くにあるホンダさんのお店、車を展示するための駐車場のフェンスに掲げられていた横断幕に書いてあったのです、きっと新型車の宣伝か何かでありませう、まあ、世界のことはともかく、新しいクルマに乗って気分を変えよう!というところでありませう

GGI、このキャッチコピーを目にして、「まあ気持ちはよく分かるけれどなあ、でもなあ、気分で世界がコロナさんみたいにコロコロ変わるのなら楽なはなし、何をお気楽な、ねとぼけたことを・・・」とため息をついたのでありました・・・

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック! 

病院がありません、ワクチンもありません・・・・

2021-05-06 01:18:17 | 日記
昨日は小雨が降ったりやんだりの一日でした。一昨日の夕方に近くのスーパーでどっさりとった駄文のコピーをあっちこっちへ勝手に送りつけるという迷惑行為をようやくすませたらもう夕方、のろりのろりと夕飯を終えて、まだまだ湖国でもコロナ禍はおさまりそうもないなあと少々ウンザリした気分で傾眠に陥ろうとしていましたら、電話がかかってきました

眠気がさめないまま電話に出ましたら、数年前に亡くなった高校時代の友人の奥さんであった人物、カンボジア出身の女性からでした。友人の死後、少々手間がかかりましたが日本国籍の二人の子供の子育てを理由に何とか定住ビザを無事取得、いまはパートで働いています。

カンボジアにいる両親は大量殺戮が行われたあの恐怖のポルポト時代を経験し辛くも生きぬいた世代。

京都はコロナ禍のまっただ中、まだ緊急事態が宣言されていますのでコロナの話になりました。先日GGIのところにもコロナワクチン接種申込みについての知らせが市役所から来たなどと話しておりますうちに、ふと気になって、故国のカンボジアではどのような様子なのか、故郷のことなどを尋ねましたら・・・

「故国には病気がちな年老いた父と母、妹がいます、片田舎で暮らしています・・・カンボジアでは・・・首都のプノンペンはともかく、地方には病院がありません・・・ワクチンもありせん・・・治安もよくありません・・・重い病気にかかったり手術が必要なような病気になったりしたら隣国のベトナムの病院にいくしかありません・・・私は日本にいて病院にも行けます、ワクチン接種を受けることもできます・・・でも両親と妹は・・・コロナが心配です、でも何もしてあげられません・・・スマホだけが頼り、ときどき電話することしかできません・・・

この知人、GGIの友人が亡くなってから、娘が昨春高校を卒業して公務員になり某市役所の職員になるまでは、ときおり低空飛行の生活を迫られる状態に陥ることがあり、そのようなときは、袖触れあうも多生の縁と申しますか、見て見ぬふりをするわけにはいきませぬ、GGIは何がしの手伝いめいたことをしたりいたしました。

娘が市役所で働き始めて、ようやく生活が安定してきた矢先にコロナ禍、遠く離れた故国、さぞかし両親と妹さんのことが心配でありませう・・・しかし・・・GGIとしまして、話をただ聞くだけ、正直言って、何もしてあげることはできませぬ・・・・

西日本新聞の報道によれば(1月15日)、「貧困問題に取り組む国際団体オックスファムなどは昨年12月、途上国67カ国・地域で9割の国民が21年中に接種できない恐れがあると警告しており、アフリカ諸国のほか、ミャンマーやカンボジア、ラオスが含まれる」とされています。お金がある先進国、大国が買い占めているからです

経済格差が命の格差・・・コロナ禍もその例外ではありません

しかし、数日前、米国のバイデン大統領が、発展途上国など未だワクチンがほとんど供給されていない国々にも十分供給されるようにするために、コロナ・ワクチンに関する特許権を一時停止してどこの国の製薬会社でもワクチンを製造するようにすべきだという賢明かつ勇気ある提案を行っています。先進国の抵抗が強いようですが、フランスなども賛成に転じていると報じられており、GGIはこの動きが大きくなることを期待します

今日の写真は街角で見かけたポスターの一部を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧ください

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!

沈みゆく車、あるいは長いお別れ・・・あるいは新種トマソン物件?

2021-05-02 17:30:30 | 日記
今日は午後から晴れあがり薫風が吹いておりましたので、散歩をかねて城跡の公園の近くにあるスーパーへとでかけました

帰り道、旧東海道を目指してダラダラ坂を登っておりましたら、以前から気になっていた街角物件に遭遇しました

世にも稀なる物件でございます。今日の写真はこの物件を撮ったものです。どうかクリックしてご覧くださり、どこが世にも稀なのかご研究いただければ幸いに損じます

一見、何でもない自動車の写真のように見えますが・・・なんだか様子が少しヘンです・・・この車、いまにも地面にめりこんでしまいそうな風情であります。

かなり大きな車です。おそらく外車さんであり、もとは「高級車」であったのかもしれませぬ。実は、この車、もう5年以上、いや10年以上になるでせうか、この場所に鎮座したままなのです。まだナンバープレートが付いておりますので廃車ではありませぬ。捨てられたわけではないようです。しかし、もう実用性を失いながらもこのように大切に保存?されているのですから、この車、いわゆる「トマソン物件」と言えるかもしれませぬ

これは沈みゆく車です、長い時間をかけて、この車、極めて緩慢に少しずつ少しずつ地面の中に沈みこみ、いまでは床が地面に触れんばかりになっています。

この車、いつもは手前に別の現役の車が停まっていますので、全身を拝むことができませんでした。でも、今日は休日とコロナさんのせいでありませうか他に車の姿はなく、この車だけが孤独の影を背負って鎮座しておりましたので、念願かなって晴れてこの沈みゆく車クンの全景を拝むことができました

これからもこの車、長い長い時間をかけて地面の中に徐々に緩慢に沈みゆき、やがて命を全うしてこの世に別れを告げるのでありませう。長い長いお別れであります。長い長い孤独死であります。この車の方がGGIよりも命を永らえるのではないかと思うのですが、GGIはできる限りこの車の「長いお別れ」におつき合いさせていただく所存です。

米国のハードボイルド小説の作家、レイモンド・チャンドラーの作品に「長いお別れ」(ロング・グッドバイ:1953年)というのがありましたね。この小説、主人公のキザなセリフで有名です

「タフじゃなくては生きていけない。やさしくなくては、生きている資格はない」
(生島治郎訳)
原文は「If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.」

まだまだコロナ禍が続きそうでうす。みなさんもコロナに敗けず強く優しくお暮しになってください

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

ロング・グッドバイではなく、グッドナイト・グッドラック!