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GGIはときおり勝手に優秀なる新聞広告を表彰しております。
今年の1月11日の日記で早くも年間最優秀広告賞を某広告主に与えてしまったのですが、さる5月11日にもこの年初の広告に勝るとも劣らぬ優秀広告が出現してしまいましたので、まことにご都合主義でありますが、今日の日記において今年度二回目の最優秀広告賞を某広告主に授与することにいたします。
わがご生誕の日の翌日、5月11日の朝日朝刊、見開き2ページを費やした大広告です。今日の写真はこの広告を撮ったものです。クリックしてしかとご覧になってくださいませ
コロナ禍関連の公共広告?と言ってもいいかもしれませぬ。写真では読みづらいので文章の部分を以下に書き写しておきます
はじめに大きな文字で
ワクチンもない。クスリもない。
タケヤリで戰えというのか。
このままじゃ、政治に殺される。
次いで少し小さな字で
私たちは騙されている。
この一年は、いったい何だったのか。
いつまで自粛すればいいのか。
我慢大会は、もう終わりにして欲しい。
ごちゃごちゃ言い訳するな。
無理を強いるだけで、なにひとつ変わらないではないか。
今こそ、怒りの声をあげるべきだ。
そして右上の端っこに赤い文字で「緊急事態」、ハンコのつもりでありませう
背景を成しているのは、先の大戦末期、憎き鬼畜米英をやっつけろと真剣な表情でタケヤリ(ナギナタ?)の訓練をしている少女たちの記録写真、真ん中に真ん丸で真っ赤なコロナさんの晴れ姿、しかしこの真っ赤な真ん丸コロナさんはもちろん「日の丸」をも意味しているのでありませう。
朝日の読者のみなさんのなかには、この広告に痛く感銘を受けられた方がおられたようであり、早くも翌5月12日の川柳欄に反応が現れておりました
《宝島 国民の声 代弁し》 大阪府 角田宏
「宝島」というのは広告主の名称です
また5月14日の川柳欄にも以下のような句が登場しておりました
《亡き母の 幼き顔や 宝島》 福岡市 上杉 徳行
この広告に登場している少女たちと「亡き母」とは同世代なのでありませう。この句にだけ☆が記されていますので、この日の最優秀作品なのでありませう
ついでながら申し上げますと、最初に記しました今年最初の年間優秀広告賞も、コロナ関連の広告であり、広告主は同じく「宝島」さんでありました
なお、この広告主、2019年1月12日の日記に書きましたように、「嘘つきは戦争の始まり」というキャッチコピーの優れた広告も発表しております
上記の日記以外にも、GGIは何度か「宝島」さんの大広告のことを紹介しておりますが、広告に使われる写真の多くが戦時中あるいは敗戦直後のまだ日本が貧しかったころの写真です。このためGGIが邪推いたしますところ、広告のアイディアを練った方はどうやら、GGIと同年配あるいは若干上か下の方、つまり同世代ではないかと思われますが・・・でもですねえ、最近は優れた若い人も少なくありませんから、広告の作り手は、なかなか勉強家で鋭いセンスを備えているもっと若い方かもしれませんねえ・・・
かようなしだいで、いつもユニークで切れ味は鋭く、なかなか優れた広告であるとは思うのですが、GGIの世代には宝島さんの大広告をひと目見ただけでピンを言わんとするところが分かるにしても、若い方々は「この広告、なんだよう、これは」などと思ったりするかもしれませんね
この宝島さんの大広告、もうひとつリッパなところは、出版を業とする会社であるにもかかわらず、自社製品つまり自社の出版物の広告を一切していないことです。「これは自社製品の広告ではないのだ、意見広告なのだ!」とちゃんと筋を通しているのです。見開き2ページの大広告、大金を要すると思うのですが、それでも自社製品の宣伝を行わないというのは、なかなかできることではありませぬ。まさに表彰状モノであります・・・・このようなことに大金を注ぐことができるとは、宝島さんは大金持ちなのでありませうか、それとも痩せ我慢であるのでせうか??
などなど、ちょっとほめ過ぎましたでせうか・・・何しろ「宝島」さんには1970年代に出版された「全都市カタログ」(編集:月刊「宝島」編集部、発行:JICC出版)以来、ときおりお世話になっておりますので、つい点が甘くなってしまったかもしれませぬ・・・・
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!
今年の1月11日の日記で早くも年間最優秀広告賞を某広告主に与えてしまったのですが、さる5月11日にもこの年初の広告に勝るとも劣らぬ優秀広告が出現してしまいましたので、まことにご都合主義でありますが、今日の日記において今年度二回目の最優秀広告賞を某広告主に授与することにいたします。
わがご生誕の日の翌日、5月11日の朝日朝刊、見開き2ページを費やした大広告です。今日の写真はこの広告を撮ったものです。クリックしてしかとご覧になってくださいませ
コロナ禍関連の公共広告?と言ってもいいかもしれませぬ。写真では読みづらいので文章の部分を以下に書き写しておきます
はじめに大きな文字で
ワクチンもない。クスリもない。
タケヤリで戰えというのか。
このままじゃ、政治に殺される。
次いで少し小さな字で
私たちは騙されている。
この一年は、いったい何だったのか。
いつまで自粛すればいいのか。
我慢大会は、もう終わりにして欲しい。
ごちゃごちゃ言い訳するな。
無理を強いるだけで、なにひとつ変わらないではないか。
今こそ、怒りの声をあげるべきだ。
そして右上の端っこに赤い文字で「緊急事態」、ハンコのつもりでありませう
背景を成しているのは、先の大戦末期、憎き鬼畜米英をやっつけろと真剣な表情でタケヤリ(ナギナタ?)の訓練をしている少女たちの記録写真、真ん中に真ん丸で真っ赤なコロナさんの晴れ姿、しかしこの真っ赤な真ん丸コロナさんはもちろん「日の丸」をも意味しているのでありませう。
朝日の読者のみなさんのなかには、この広告に痛く感銘を受けられた方がおられたようであり、早くも翌5月12日の川柳欄に反応が現れておりました
《宝島 国民の声 代弁し》 大阪府 角田宏
「宝島」というのは広告主の名称です
また5月14日の川柳欄にも以下のような句が登場しておりました
《亡き母の 幼き顔や 宝島》 福岡市 上杉 徳行
この広告に登場している少女たちと「亡き母」とは同世代なのでありませう。この句にだけ☆が記されていますので、この日の最優秀作品なのでありませう
ついでながら申し上げますと、最初に記しました今年最初の年間優秀広告賞も、コロナ関連の広告であり、広告主は同じく「宝島」さんでありました
なお、この広告主、2019年1月12日の日記に書きましたように、「嘘つきは戦争の始まり」というキャッチコピーの優れた広告も発表しております
上記の日記以外にも、GGIは何度か「宝島」さんの大広告のことを紹介しておりますが、広告に使われる写真の多くが戦時中あるいは敗戦直後のまだ日本が貧しかったころの写真です。このためGGIが邪推いたしますところ、広告のアイディアを練った方はどうやら、GGIと同年配あるいは若干上か下の方、つまり同世代ではないかと思われますが・・・でもですねえ、最近は優れた若い人も少なくありませんから、広告の作り手は、なかなか勉強家で鋭いセンスを備えているもっと若い方かもしれませんねえ・・・
かようなしだいで、いつもユニークで切れ味は鋭く、なかなか優れた広告であるとは思うのですが、GGIの世代には宝島さんの大広告をひと目見ただけでピンを言わんとするところが分かるにしても、若い方々は「この広告、なんだよう、これは」などと思ったりするかもしれませんね
この宝島さんの大広告、もうひとつリッパなところは、出版を業とする会社であるにもかかわらず、自社製品つまり自社の出版物の広告を一切していないことです。「これは自社製品の広告ではないのだ、意見広告なのだ!」とちゃんと筋を通しているのです。見開き2ページの大広告、大金を要すると思うのですが、それでも自社製品の宣伝を行わないというのは、なかなかできることではありませぬ。まさに表彰状モノであります・・・・このようなことに大金を注ぐことができるとは、宝島さんは大金持ちなのでありませうか、それとも痩せ我慢であるのでせうか??
などなど、ちょっとほめ過ぎましたでせうか・・・何しろ「宝島」さんには1970年代に出版された「全都市カタログ」(編集:月刊「宝島」編集部、発行:JICC出版)以来、ときおりお世話になっておりますので、つい点が甘くなってしまったかもしれませぬ・・・・
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!