UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

原子力規制委員会の功罪についての若干の感想・・・

2017-12-21 01:55:38 | 日記

昨日の夕刊、朝日のトップ記事は意外なものでありました。かなり意外でありました。見出しは以下のようなものです。

《大飯1・2号機 廃炉へ:22日決定 安全対策費かさむ》

関電は22日に臨時取締役会を開き大飯原発1号機と2号機の廃炉を正式に決定するというニュースです。記事によれば国内で出力100万キロワット以上の大型原子炉を廃炉にするのは、2011年に大震災で事故を起こした福島第一原発1~4号機と同じ敷地にある6号機(110万キロワット)を除けば初めてのこととされています(このニュースのデジタル版は以下のサイトに掲載されています)

https://www.asahi.com/articles/ASKDN3CM5KDNPLFA001.html

この記事を目にしてのGGIの感想は一言でいえば「歓迎」であります

この両原子炉は出力がいずれも117万キロワット、運転年数はすでに38年。いわゆる40年ルール(原発の運転は原則40年までとするという民主党政権時代に決められた方針)まであと2年。関電が廃炉にすることに決定した直接的理由は、福島原発事故の新たな規制方針に従い20年の運転延長の許可を得るためには安全対策費がかさみ過ぎ、採算がとれないということです。

ですから、このたびの関電による大飯原発1・2号機の廃炉決定は原子力規制委員会による新たな規制基準の適用が功を奏したものであると言ってもよいのではないかとGGIは考えます。

原発に強く反対して運動を行っている市民や原発訴訟を行っている弁護士さんなどの間では原子力規制員会や新たな規制基準についての評判は良くありません。曰く「世界一厳しい規制基準などと言っているがデタラメ、安易に原発の再稼働を認め、40年ルールを無視して次々に安易に運転延長を認めている、けしからん」などなど、酷評には事欠きませぬ。

新規制基準は世界一厳しいのかどうか、GGIは他の国の規制基準の具体的内容はほとんど知りませんので、これがまっくたのデタラメかどうか、なんともいいかねるのですが、少なくとも、規制当局が全原発の原子炉をすべてオンラインで24時間監視しており且つ強い権限を持つ規制当局の監視員がすべての原発に常駐しているという米国原子力規制委員会による厳しい規制には、その厳しさは、日本の規制基準は及ばないので確かであろうと思います

しかし、日本の新規制基準、いろいろ不備な点や批判されるべき点はあるのでしょうけれども、このたび関電が自ら大飯原発1・2号機の廃炉を決定せざるを得なかったことを考えますと、新規制基準の下に規制に努めてきた規制員会は十分ではないにしても確実に一定の役割を果たしている言うことができるのではないかとGGIは思います

また、みなさんもご存知のように、規制委員会が強い勧告を行ったために、高速増殖炉「もんじゅ」の計画が放棄されるに至っています。規制委員会がこの勧告を行ったとき、GGは「本気かな?」とはなはだ疑っていたのですが、規制員会は本気であり、その結果、勧告に従うことができなかったため、高速増殖炉「もんじゅ」の計画は完全に放棄されるにいたりました。この「もんじゅ」に関しては規制員会は立派にその役割を果たしたといってよいであろうとGGIは考えています。

高速増殖炉「もんじゅ」計画の断念といい、このたびの大飯原発1・2号機の廃炉といい、直接的には、市民の力によるものではなく、規制委員会といういわば政府の一機関が行った行為により可能となったものですが、それでも脱原発を願う一市民としてGGIはこれらの決定を歓迎したいと思います

これらの出来事は直接的には市民による反原発運動の成果であるとはいい難いのは明らかであるものの、規制委員会をここまで動かしたことの背景には、福島原発以後の原発依存からの脱却を強く願う幅広い様々な市民による世論の力が存在していたと言えるのではないでせうか・・・。

原子力規制委員会による規制に批判されるべき点が多々あることは確かですが、評価に値する点が存在しているならばそれなりに評価すべきであろうというのがGGIの考えです。

ついでに申し上げますと関電はすでに美浜原発1号機(34万キロワット)と2号機(50万キロワット)の廃炉を決定していますので、このたびの決定により関電の原発による発電能力は福島原発事故後にその3分の1を失うことになります

関電さん、もうそろそろ年貢の治めどきと思って、まずはもう一息がんばって原発の発電能力を福島原発事故以前の半分以下にまで減らし、次いで全廃に向かって勢いをつけてください!

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・

今日の写真は大飯原発の廃炉を伝える朝日の記事をとったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ

グッドナイト・グッドラック!

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人の生死よりパンダの赤ちゃん・・・

2017-12-20 02:06:28 | 日記

昨日のお昼前、今日は午後やんごとがあるようなないような用事があったなあと思いながら居間をうろついていましたら電話が鳴りました。先日、紀州梅とメガ盛りガッツリ300グラム辛口4のカレーとすりごまをおみやげにくれた知人からでした

「あのなあ、このあいだ言うの忘れていたけど、あのカレー、納豆まぜて食べるとごっつウマイねん」

「カレーに納豆?!君、アタマだいじょうぶか!」

「だいじょうぶ、だいじょうぶ、あっ、それとさっきテレビで今日死刑執行があったと何度も言っていましたよ、二人や」

エッでありました、GGI、前回の執行が7月だったから、もうそろそろ、年末あたりが危ないなあ、上川陽子法相は二度目の法相就任、東大・ハーバードでのシュウサイのようだけれど死刑執行の経験をすでに一度しているので要注意、今週末か来週あたりかとは気にはなっていたのですが、これまでたいていは死刑執行は金曜日に行われていましたので、火曜日とは想定外でありました

また死刑の話かとうんざり思われる方も少ないと思いますが若干の復習です

今や世界の3分の2以上の国が死刑をすでに廃止しており、先進国で死刑があるのは米国(ただし3分の一の州ですでに廃止)と日本だけ、近年死刑を毎年執行している国は世界で二十数か国に過ぎないことを考えますと、死刑は廃止すべきであるとGGIは確信しています、

死刑は明らかにわが憲法の第36条(注参照)に違反している残虐な刑罰です。この違反の明明白白ぶりは憲法第9条云々どころの問題ではありませぬ、ですから、GGIは死刑が執行されるたびに知人たちと協力して必ず可及的速やかに抗議文を総理大臣と法務大臣に送ることにしております。

この知人からの知らせで午後の用事はキャンセル、抗議文の原稿を作ってアベ君と新法相、それにメディア諸氏にファクスで送る作業に専心することにしました

注 憲法第36条:公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる。

テレビをつけてNHKのお昼のニュースを見ました。そうしましたらトップニュースはリニア新幹線建設工事の談合のニュース、そして二番目はパンダの赤ちゃんがお目見えというニュース、死刑執行のニュースはなんと4番目でありました・・・

ニュースを見て、GGIはあきれてしまいました、人の生死よりもパンダの赤ちゃんのほうがだいじなのか、ニュースバリューがあると考えているのか、・・ったく、NHKはなんとリッパなメディアであることよ・・・・

いつもですと死刑に反対している団体やNGOの声明がすぐに出ますので、その文面や新聞のニュースの内容などを参考にして抗議文をつくるのですが、どうしたわけかしばらく待っていましたが、いつまでたっても出ませぬ。しかたがないので新聞のニュースなどを集めて抗議文の参考にしようと思っておりましたら、朝日新聞の夕刊が配達されました。

朝日新聞では死刑執行は一面のトップ記事、9面の社会面にも関連記事が出ていました、パンダの赤ちゃんのニュースは9面に写真入りで報じられていました。まあ常識的な扱いと言いたいところですが、朝日の場合もこのところ死刑執行のニュースの扱いは小さくなる一方でありましたから、一面のトップ記事扱いは久しぶりのことです。毎日もトップ記事扱いだったようです。

このように朝日や毎日がトップ記事扱いしたのは、このたび死刑を執行された二人は再審請求中であったこと、そしてこのうちの一人、関光彦死刑囚は、犯行当時まだ19歳の少年であったためです。元少年の執行は「無知の涙」(1971、河出書房)などの著書がある、同じく犯行当時19歳であった永山則夫元死刑囚の執行以来二十年ぶりのことであり、また再審中の死刑執行も異例であるため、大きなニュースとして扱われたのでありませう。

現行の少年法には、犯行時に18歳未満であった場合は死刑を無期刑にする定めが存在していますが、18歳と19歳は対象外とされています。しかし、関光彦死刑囚の弁護人は一審の死刑判決を支持した高裁判決後、「わずかな年齢差が、生と死をわけるほどの意味を持つのか」と強い疑問を呈しています(朝日、12月19日付け夕刊)。

また、山口県光市の母子殺害事件(99年)では、事件当時「18歳と30日」だった元少年が殺人罪や強姦致死罪などに問われ、1、2審で無期懲役とされたが上告審で差し戻しとなり、差し戻し控訴審で死刑が言い渡され、最終的に12年2月の差し戻し上告審で死刑が確定しましたが、この時の上告審判決で、最高裁判事の1人(弁護士出身)は「精神的成熟度が18歳を相当程度下回っている場合は死刑回避の事情があるとみるのが相当で、審理を尽くす必要がある」と再度の審理差し戻しを求める反対意見を示したとされています(毎日新聞デジタル版、以下のサイトを参照) 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171219-00000035-mai-soci

一方、先に記しましたように、このたび死刑を執行された二人はいずれも再審請求中でありました。再審請求を行うことは死刑囚として当然の権利です。そのため法務省はこれまで再審請求中の死刑執行には消極的でありました。ところが金田前法相が今年の7月に1999年以来の再審請求中の死刑執行に踏み切っており、引き続き二人がこのたび再審請求中に執行されたために、今後は法務省は再審請求中であって躊躇することなく執行することになるのではないかGGIは懸念します。

再審請求は死刑囚にとってきわめて大切な権利であり、再審をくり返した結果、無罪へと結びついた例が実際に存在していることを考えますと、再審請求中の執行はまさに国家による強引きわまる殺人ではあると言わざるを得ないでありませう

たとえば、再審開始の決定が下され釈放された袴田事件の袴田巌氏がその例です。袴田さんは2008年4月に第二次再審請求を開始し、2014年3月に静岡地裁で再審開始の決定を下され釈放されています(ただし検察側が抗告しているため、最終的な結論なまだ出ていません)

また、1961年に起きた名張毒ブドウ酒事件では、犯人とされた奥西克さんは、一審で無罪とされたものの、二審、最高裁で死刑判決を下され死刑が確定、しかし名古屋高裁への第七次再審請求で2005年4月に再審開始の決定を受けています(そのまま再審が開始されていたならば無罪になった公算は極めて大きかったと言えます。しかし、察側の抗告により再審開始の決定を取り消され、その後も再審請求を行っていましたが2015年10月に病死しました。このため遺族による再審請求を現在行われています)。

犯行時少年だった死刑囚に対する死刑執行、再審請求中の死刑執行。死刑廃止に向けての国際的動向に背をむけたこのような法務省の姿勢は、今後も何としても死刑制度を貫き通すぞという政府・法務省の頑ななまでの意思表示なのでありませう

まったく、いつもの「なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ」では何の役にも立たないのでありますが・・・

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

今日の写真はわがガーデンで満開中のサザンカの花です。クリックしてご覧になり、美しい花を目にすることができる幸せをかみしめ、死刑問題について多少なりとも思いを巡らしてていただければ、まことに幸いでございます。

グッドナイト・グッドラック!

 

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闇からの声・・・

2017-12-19 00:14:30 | 日記

昨日、某用事を済ませて「どうもまったく想定外の展開になってしまったなあ、でも、まあ、しゃあないなあ・・・」などと考えながら、すっかり日が暮れてしまった湖岸の道を庵へと急いでいましたら、闇の中にポッカリ十字架が浮かんでおりました。

神はほんとうにいるのか、あるいは神は死んだのか、などと神の存在については諸説紛々でありますが、単細胞のGGIは闇の中にぽつんと輝いている十字架を目にして思ってしまいました。ひょっとしたら、あのあたりに神さまはいらっしゃるのではないか・・・善は急げではありませぬが、GGI、すぐに十字架に向かって話しかけてみました

「あの~・・・突然で失礼ですが・・・神さま、あなたは今このあたりにいらっしゃるのではありませんか・・・」

しかし、GGIの声は無限の闇に吸い込まれ空しく消えていくだけであった・・・などと書きたいところですか、そうではありませんでした。ややあって声がいたしました

「誰かと思ったらGGIではないか、ほんとうに久しぶりだなあ、近頃はわたしのことをすっかり忘れて、もっぱら北向き地蔵様のほうにばかり行っているようだが・・・」

「ご存知でしたか、神さま、なにしろあのお地蔵様、一年365日24時間オープンなのでついお邪魔してしまうのです、どうかお許しくださいませ」

「いや、そんなことは気にしなくてもよか、それより今日はどのような用事なのだ」

「いや、用事というほどのことは何もないのですが、神さま、そんなところで、闇の中でポツンとひとりでいらっしゃってお寂しいのではないかと思いましてお声をかけさせていただいたしだいでございます」

「それはありがとう、でもGGIよ、神はいつもひとりなのだ、孤独なのだ、後期高齢者独居老人なんかよりもずっとずっとシビレルぐらいに孤独なのだ、孤独でいることこそが私の仕事なのだ、私の最大のミッションなのだ、そうでなければ神の存在を信じない人間の、その限りなく孤独な魂を理解し思いやることは不可能だからだ」

「神さまん、神さまはいつもいいことおっしゃいますね、そうですか、でもですねえ、ひとつお聞きしたのですが、あなたは神さまでいらっしゃいますから、このような冬の夜、闇の中でも寒くないですよね、湖からの冷たい風に吹かれても寒くなんかないですよね、そうですよね・・・」

「さむいよ・・・」

えっ!寒いのですか・・・神さまでも寒いのですか?」

「そうだよ、さむいよ」

「あヽ、そうなんですか・・・神さまでも・・・」

「GGIよ、どうかしたのか、私がさむいと言ってはいけないのか?」

「いえ、いけないというわけではないのですが、ただちょっと・・・」

「ちょっとどうしたんだ?」

「いえ、神さま、もういいんです、いいんです・・・」

「GGIよ、どうしたんだ、今日は何かヘンだぞ」

「いえ、いいんです・・・GGIは、寒い冬の夜は、闇の彼方からかすかに声が聞こえてくるのです・・・私には聞こえるのです、繰り返し・・・さむいよ・・・さむいよ・・・」

気がつくと、もう神さまの声はしませんでした・・・

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

今日の写真は闇に浮かぶ十字架を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ

グッドナイト・グッドラック!

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核戦争・深刻な核事故が起きる確率は小さくない?・・・

2017-12-18 01:26:11 | 日記

みなさんもご承知のように12月13日に広島高裁が阿蘇山の大噴火により伊方原発が影響を受ける可能性は小さくないとして伊方原発運転差し止めの仮処分を決定しました。

大地震や大津波、そして火山の大爆発などの大きな自然災害が生じる確率あるいはそれらの災害により原発に危険が及ぶ確率はどのくらいのものであるかは、科学的に極めて難しい問題であり、簡単には決めることはできないのですが、もうひとつ確率が気になる、原子力=核に関連した問題が存在しています。核兵器に係る問題です。

具体的には、偶発的な核戦争あるいは深刻な核事故(核兵器に由来した核爆発や核汚染など)が生じる危険性です。その確率です

先日、核兵器廃絶を訴える団体ICANが国連の核兵器禁止条約の採択に貢献したとしてノーベル平和賞を授与されましたが、核兵器が存在している限り、意図的な核戦争が起きる可能性の他に、誤作動、誤認などの偶発的な要因により核攻撃が行われる危険性、そして核兵器の存在そのものに由来した深刻な事故(核汚染、核爆発など)が生じる危険性が常に存在しており、これらの危険性が生じる可能性は決して小さくはない、考えようによっては大きな天災により原発事故が起きる確率よりもかなり高いのではないかというのがGGIの考えです。

なぜならば、実際に過去に何度も、誤認・誤作動などにより危うく核戦争勃発か、という際どい事件が実際に起きているからです。また核兵器に由来した深刻な事故は、秘密にされ闇に葬られている場合がほとんであるため確かなことは言えないのですが、過去にかなりの頻度で起きているのではないかと疑われからです。後になって結果的に広く知られるに至った事故が、GGIが知ってる限りでも過去に数回は起きているからです。

以下に「あわや核戦争か」という極めて危険な事態についての例と核兵器に由来した深刻な事故の例を簡単にあげておきます

「あわや核戦争か」という例に一つは1982年にソ連軍で起きた事件です。ウィキペディアには次のように記されています(以下のサイトより引用)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%3E%82%BF%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%9A%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%95

1983年9月26日ソ連軍の将校であったスタニスラフ・ペトロフはソ連の標準的な軍服務規程を逸脱し、監視衛星が発したミサイル攻撃警報を自ら誤警報英語版)と断定した。複数の情報源によると、この決断はアメリカ合衆国に対する偶発的な報復核攻撃を未然に防ぐ上で決定的な役割を果たした。監視衛星の警報システムに対する調査により、システムは確かに誤動作していたことがその後判明した。以上により彼は核戦争を未然に防ぎ「世界を救った男」と呼ばれることがある。》

二つ目の例はケネディ大統領時代に起きたキューバ危機での出来事です。同じくウィキペディアには以下のように記されています(以下のサイトより引用)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%83%95

ヴァシーリイ・アルヒーポフ(1926年1月30日 – 1998年8月19日)は、ソ連海軍の軍人。キューバ危機の際、アメリカ海軍への核魚雷の発射を防いだ。当時、核魚雷の発射には乗艦する三人の士官の承認が必要だったが、小艦隊司令および副艦長であったアルヒーポフだけがその承認を拒否した。この事実は、2002年に初めて公になった。》

一触即発の危険な状況のなかでキューバに接近していたソ連軍の潜水艦が米軍から攻撃を受け、核戦争が始まったのではないかと思い込み、核魚雷は発射しようとしたのですが、副艦長であり政治将校であったアルヒ-ポフが強く反対、そのため核魚雷は発射されなかったが、もし発射されていたら核戦争が始まっていたのではないかと言われています(この事件はNHKが放映した「映像の20世紀」でも核戦争を回避させて人物として取り上げられています。)

「あわや核戦争か」の三つ目の例はカナダ北部のレーダー基地で起きた事件です。概要を以下のサイトから引用しました

http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/9e465213b615113489612e1391fe0724

《『1967年 アメリカ(世界)は「核戦争勃発のほんの一歩手前」だったが原因は太陽フレア』2016/08/10 In Deep
1967年5月、巨大な太陽フレアによる磁気嵐がアメリカ軍の弾道ミサイル早期発見レーダーを妨害し、これをソ連軍の軍事行動と見たアメリカ軍司令部は「核攻撃を含む軍事行動」を決断。攻撃寸前で軍事行動が回避されるまでの経緯を8月9日アメリカ地球物理学連合(AGU)がウェブサイトに公開した。(アメリカ地球物理学連合は、地球物理学分野で世界最大の学会)》

この事件、GGIの記憶では、カナダ北部に設けられている米軍・カナダ軍共用のレーダー基地でおきた事件であり、米軍側は核攻撃に移ろうとしたのですが、カナダ軍の司令官が「今の国際情勢ではソ連軍が米国に核攻撃をしかける理由や動機はまったく考えられない、何かの間違いだ」と冷静に判断、調査したところレーダー装置の誤作動であったことが明らかになり核攻撃は寸前に回避されたと報じられていました

「あわや核戦争」の四つ目の例はニクソン時代のことです。北朝鮮に米軍の偵察機を撃墜されたのを怒り、酔っぱらったニクソン大統領が軍に核攻撃を命じたもののキッシンジャー補佐官が自分の判断で命令を取り消したという事件です。このことは11月20日の毎日新聞に書かれています。この記事は《核のボタン  論争再び 「違法なら拒否」米軍司令官発言》と題されたなかなか興味深い内容の記事です。詳しくは下記のサイトをご覧ください。

https://mainichi.jp/articles/20171120/k00/00m/030/064000c

 次は核兵器に由来した深刻な事故の例をあげます

このような事故が少ならず起きているものと推測されますが大半は秘密裏に処理され公表されることはほとんどありません。それでも、これまでにいくつか重大な事故が起きていたことが広く知られる至っています

はじめの例は、この日記で以前にも書いたと思うのですが、スペイン上空で米軍の爆撃機が誤って水爆4個を落としてしまったという事故です。3個は陸上に1個は海中に落下、回収されたとされています。米軍は落下した地点周囲の地面を掘りかえてして掘り返した土を本国に持ち帰ったとされています。水爆の起爆装置は安全装置で厳重にロックされていたために核爆発には至らなかったのですが六つのロックのうち四つか五つまでは壊れていたとされています。この事件を題材に「魚が出てきた日」という恐~い映画が製作され公開されています。この事件の概要は同じくウィキペディアさんの以下のサイトをご覧ください

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%AC%E3%82%B9%E7%B1%B3%E8%BB%8D%E6%A9%9F%E5%A2%9C%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85

核兵器に由来した深刻な事故、ふたつめの例は日本が関係しています。ベトナム戦争中に沖縄に寄港したのち横須賀に向かった空母タイコンデロガが途中で水爆を搭載した戦闘機を海中に落っことしてしまったと言う事件、この落っことされた水爆はいまでも沖縄と横須賀のあいだのどこかに海中深く沈んでいます。事件の概要は以下のようなものです(以下のサイトより引用)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AD%E3%82%AC_(%E7%A9%BA%E6%AF%8D)

1965年12月5日、同年11月からのベトナム沖での任務を終えて横須賀へ帰還する途中、北緯27度35分2秒・東経131度19分3秒(喜界島の南東約150キロ)で水素爆弾B43・核出力1メガトン)1発を装着したA-4Eがエレベーターから海中に転落する事故が発生した。機体は乗員(ウェブスター大尉)ともに水没した。核攻撃アラートに就くために飛行甲板にあげる途中であった。現場の水深は約5,000メートルあり回収は不可能であるとされている。事故は1981年の国防総省の報告書で明らかにされたが、詳しい場所については1989年に明らかにされた。周辺海域の調査によれば放射能汚染は認められていない。》

この事故・事件が明らかにされたのは何と事故から四半世紀近く経ってからのことです

また最近の例としては2009年に北大西洋で核弾頭ミサイルを搭載していた英国とフランスの原子力潜水艦が衝突するという事故が起きています。当初、両国はこの事故をひた隠しにしていたのですが、英国の大衆紙にスっパ抜かれてしぶしぶ認めています。この事故に関してAFPが以下のように伝えています

【2月16日 AFP】今月初め、核兵器を搭載していた英国とフランスの原子力潜水艦同士が大西洋で衝突したと、16日の英大衆紙サン(Sun)が報じた。
 同紙によると、事故が発生したのは2月3日ないし4日で、衝突したのは英国の「バンガード」と、フランスの「ル・トリオンファン(Le Triomphant)」。この事故で両艦とも損傷したが、原子力部分への損傷の報告はないという。HMSバンガードは、修理のためスコットランドのファスレーン(Faslane)海軍基地にえい航された。
 事故時、両艦は別々の任務で潜水活動を行っており、併せて約250人の乗組員が乗っていたという。
 英国防省は、任務の内容に関する説明は避けたものの、「英国の核抑止力は常に万全の状態にあり、原子力の安全面では一切妥協していない」点を強調した。 英海軍は、「トライデント潜水艦システム」の一環として、バンガードを含め原子力潜水艦を4隻保有。交代で常に1隻がパトロールに当たる。各潜水艦は全長150メートル、直径13メートルで、最大16発のミサイルに48個までの弾頭を搭載することが可能だ。(以下のサイトより引用)

http://www.afpbb.com/articles/-/2572285?pid=3807374

この事故、欧米では大きく報じられています。フランス側は「う~ん、何かに衝突したみたいだけれど、我が軍は核兵器の所在を一切明らかにしない方針です」とすっとぼけています。

米軍の用語では核に関連した事故は「ブロークンアロー」(折れた矢)と称されており、ここにあげた例以外にも公にされていな事故・事件が少なからず存在しているはずです

以上に記しましたように偶発的に核戦争にいたる危険性、核兵器に由来した深刻な核事故が起きる危険性は無視できないものであることは明らかです。このため、脱原発だけではなく核兵器の廃絶も急がなければならないことは自明でありませう

今日は引用ばかりの大手抜き日記になりました。おゆるしくださいませ

今日の写真はスペインで米軍爆撃機が海中に落っことした後に海中から回収された水爆の写真です。クリックしてご覧くださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!

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紀州の梅とメガ盛りカレーとすりごまの関係は?

2017-12-17 00:36:35 | 日記

昨日は風は冷たいものの天気晴朗、デモ日和でありましたので定例の脱原発を標榜するデモならぬウォーキングを行いました

久しぶりに某知人が来ていました。この知人、以前から自分は精神に障害があるあると言っているのですが、どうもどんな病気なのか何度聞いてもはっきり致しませぬ。自律神経がどうのこうのとのことであり、精神科医に定期的に診てもらっているそうですのでウソではないのでしょうけれど、どこがどう異常なのかGGIには判然といたしませぬ

先日紹介いたしました小説「キャッチ22」によれば、第二次大戦中、米軍の軍規第22条には「精神に異常をきたしている者は爆撃機に搭乗することは許されない。ただし、かかる場合は、精神に異常をきたしていることを本人自らが証明しなければならない。なお、自分が精神異常であることを自ら証明できる者は、その精神は正常であるとみなされる」との規定があったそうです

この軍規にあてはめますと、この知人は異常とはみなされないかもしれませぬ!

でも、GGIと会うときは気分がいいらしく、とても元気、大きな声を大きな体から発します

「それでなあ、君、いったいどんな病気なんや、何度聞いてもわからんけどなあ」

「それがなあ・・・説明難しいのや、先生は不定型性精神ナントカカントカカントカやと言わはるけど、先生もよう分からんのと違う?」

「ワッハッハ、先生もわからんのか!そやなあ、医者がなんでもかんでも分かるとは限らんからなあ」

GGIの受ける感じではヵなりの躁鬱+アルファか何かではないかと思います。私と会うときは、どうも躁ぎみのときのようであります

「それでいつごろから自分はおかしいのちゃうかと思い始めたのや?」

「ボク、むかし郵便局員してました、それまでは何ともなかったのやけど、あるときから郵便物の数を正確に数える自信がなくなったんです、たとえば20通ずつ数えて仕訳せんならんとするでしょう、そうすると15通ぐらいまではちゃんと数えられるのやけど、17、18、19と数えていくうちに果たして何通数えたのがわからんようになり、あわててもう一回数え直しても同じこと、17,18ときたところで頭が混乱、何度数え直しても自信が持てないようになってしまったのです・・・それでお医者さんに診てもらったすぐには診断がつかんかったけど、結局は不定型性精神ナントカカントカやということになったんです、とてもええ先生なんです、ヤブなんかじゃないですよ」

「そうかあ、まあ、正確な病名がわからんからといって死ぬわけでないしな。実はオレもなあ、最近、精神パッパラパー症候群が進んでいるのや。何をやってもパッパラパー、あれをやってもパッパラパー、これをやってもパッパラパー、やってもやってもパッパラパーなんや」

「そうですかあ、GGIさん結構元気そうに見えるけど悩んではるのですね、でもパッパラパー症候群ってええ名前ですね、気に入った。先生に頼んでボクの病名も不定型性パッパラパー性ナントカカントか症候群にしてもらおうかなあ・・・それはともかく、今は調子いいんです、それで今日でてきたんです。手ぶらでは悪いので日頃のお礼に今日はGGIさんにおみやげ、持ってきました」

「お礼って何や、オレなんにもしてないぞ、君、ヘンなもやないやろなあ?」

「ええね、ええね、気にせんでもええねん、GGIさんと話していると、ボクのいうことに何でもイエスと言うてくれるやろ、そうでないときは何でもノー、ノー、ノーとノーばっかり言うやろ、それがおもしろいねん、GGIさん会うといつも楽しいからそのお礼や」

「こら、オレをバカにしてるのか、それではまるでオレのアタマがおかしいみたいやないか、おれは君の気持をおもんばかって、一言々々、考え考えして答えているのやぞ」

「まあ、そう怒らんと、ボクのみやげ、受け取ってくださ~い」

カバンから取り出しのは大きな包みです。まずは重さ優に1キロ以上はありそうな紀州の梅「紀州南高梅 古木梅 完熟くずれ梅 塩分約8%」、次に取りだしたのは「ボリュームたっぷり メガ盛りカレー 辛口4 ガッツリ300グラム」、そして最後に小さな袋「トップバリュ すりごま」・・・

う~ん、バラエティに富んでおりますが、この組み合わせがGGIにはどうにも不可解であります

「オイ、どうして梅干しとガッツリ300グラムのメガ盛りカレーとすりごまという異質のものがここで遭遇するのや、、ありがたいけど、この組み合わせ、マグリットの絵画以上にシュールすぎてGGIにはようわからんなあ・・・」

「GGIさん、またお得意の老人性イチャモンですか、いいの、いいの、気にしないで・・・GGIは日頃ヘリクツこね回してムズカシイこと考え過ぎやから悩むのや、考え過ぎはあきません、いまにGGIさん、あんまり考え過ぎて邪推ばっかりしていたら、アタマが腐っておかしいなりますよ、もう半分なってますけど」

「よけいなお世話や、ほっといてくれ。まあ、メガ盛りガッツリ300グラムカレーに塩分8%の紀州梅をトッピングしてスリゴマをぱらぱらと散乱させてから食しなさいということやな」

かようなしだいでありがたくおみやげを頂戴いたしました。

でもなあ、梅なんてGGIとしましては一粒でも多すぎるぐらい・・・それにガッツリ300グラムのカレーもなあ、食い盛りのガキじゃあるまいし、すりごまもなあ、あんまり使わんしなあ・・・

まあ、すりごまはともかく、大量の梅とガッツリ300グラム・カレーは誰かネギをしょっていないカモの知人がやってきたら、思いっきり恩着せがましくして進呈することにでもいたしませうか・・・

今日の写真は紀州の梅とガッツリ300グラムを撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!

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