UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

核戦争・深刻な核事故が起きる確率は小さくない?・・・

2017-12-18 01:26:11 | 日記

みなさんもご承知のように12月13日に広島高裁が阿蘇山の大噴火により伊方原発が影響を受ける可能性は小さくないとして伊方原発運転差し止めの仮処分を決定しました。

大地震や大津波、そして火山の大爆発などの大きな自然災害が生じる確率あるいはそれらの災害により原発に危険が及ぶ確率はどのくらいのものであるかは、科学的に極めて難しい問題であり、簡単には決めることはできないのですが、もうひとつ確率が気になる、原子力=核に関連した問題が存在しています。核兵器に係る問題です。

具体的には、偶発的な核戦争あるいは深刻な核事故(核兵器に由来した核爆発や核汚染など)が生じる危険性です。その確率です

先日、核兵器廃絶を訴える団体ICANが国連の核兵器禁止条約の採択に貢献したとしてノーベル平和賞を授与されましたが、核兵器が存在している限り、意図的な核戦争が起きる可能性の他に、誤作動、誤認などの偶発的な要因により核攻撃が行われる危険性、そして核兵器の存在そのものに由来した深刻な事故(核汚染、核爆発など)が生じる危険性が常に存在しており、これらの危険性が生じる可能性は決して小さくはない、考えようによっては大きな天災により原発事故が起きる確率よりもかなり高いのではないかというのがGGIの考えです。

なぜならば、実際に過去に何度も、誤認・誤作動などにより危うく核戦争勃発か、という際どい事件が実際に起きているからです。また核兵器に由来した深刻な事故は、秘密にされ闇に葬られている場合がほとんであるため確かなことは言えないのですが、過去にかなりの頻度で起きているのではないかと疑われからです。後になって結果的に広く知られるに至った事故が、GGIが知ってる限りでも過去に数回は起きているからです。

以下に「あわや核戦争か」という極めて危険な事態についての例と核兵器に由来した深刻な事故の例を簡単にあげておきます

「あわや核戦争か」という例に一つは1982年にソ連軍で起きた事件です。ウィキペディアには次のように記されています(以下のサイトより引用)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%3E%82%BF%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%9A%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%95

1983年9月26日ソ連軍の将校であったスタニスラフ・ペトロフはソ連の標準的な軍服務規程を逸脱し、監視衛星が発したミサイル攻撃警報を自ら誤警報英語版)と断定した。複数の情報源によると、この決断はアメリカ合衆国に対する偶発的な報復核攻撃を未然に防ぐ上で決定的な役割を果たした。監視衛星の警報システムに対する調査により、システムは確かに誤動作していたことがその後判明した。以上により彼は核戦争を未然に防ぎ「世界を救った男」と呼ばれることがある。》

二つ目の例はケネディ大統領時代に起きたキューバ危機での出来事です。同じくウィキペディアには以下のように記されています(以下のサイトより引用)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%83%95

ヴァシーリイ・アルヒーポフ(1926年1月30日 – 1998年8月19日)は、ソ連海軍の軍人。キューバ危機の際、アメリカ海軍への核魚雷の発射を防いだ。当時、核魚雷の発射には乗艦する三人の士官の承認が必要だったが、小艦隊司令および副艦長であったアルヒーポフだけがその承認を拒否した。この事実は、2002年に初めて公になった。》

一触即発の危険な状況のなかでキューバに接近していたソ連軍の潜水艦が米軍から攻撃を受け、核戦争が始まったのではないかと思い込み、核魚雷は発射しようとしたのですが、副艦長であり政治将校であったアルヒ-ポフが強く反対、そのため核魚雷は発射されなかったが、もし発射されていたら核戦争が始まっていたのではないかと言われています(この事件はNHKが放映した「映像の20世紀」でも核戦争を回避させて人物として取り上げられています。)

「あわや核戦争か」の三つ目の例はカナダ北部のレーダー基地で起きた事件です。概要を以下のサイトから引用しました

http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/9e465213b615113489612e1391fe0724

《『1967年 アメリカ(世界)は「核戦争勃発のほんの一歩手前」だったが原因は太陽フレア』2016/08/10 In Deep
1967年5月、巨大な太陽フレアによる磁気嵐がアメリカ軍の弾道ミサイル早期発見レーダーを妨害し、これをソ連軍の軍事行動と見たアメリカ軍司令部は「核攻撃を含む軍事行動」を決断。攻撃寸前で軍事行動が回避されるまでの経緯を8月9日アメリカ地球物理学連合(AGU)がウェブサイトに公開した。(アメリカ地球物理学連合は、地球物理学分野で世界最大の学会)》

この事件、GGIの記憶では、カナダ北部に設けられている米軍・カナダ軍共用のレーダー基地でおきた事件であり、米軍側は核攻撃に移ろうとしたのですが、カナダ軍の司令官が「今の国際情勢ではソ連軍が米国に核攻撃をしかける理由や動機はまったく考えられない、何かの間違いだ」と冷静に判断、調査したところレーダー装置の誤作動であったことが明らかになり核攻撃は寸前に回避されたと報じられていました

「あわや核戦争」の四つ目の例はニクソン時代のことです。北朝鮮に米軍の偵察機を撃墜されたのを怒り、酔っぱらったニクソン大統領が軍に核攻撃を命じたもののキッシンジャー補佐官が自分の判断で命令を取り消したという事件です。このことは11月20日の毎日新聞に書かれています。この記事は《核のボタン  論争再び 「違法なら拒否」米軍司令官発言》と題されたなかなか興味深い内容の記事です。詳しくは下記のサイトをご覧ください。

https://mainichi.jp/articles/20171120/k00/00m/030/064000c

 次は核兵器に由来した深刻な事故の例をあげます

このような事故が少ならず起きているものと推測されますが大半は秘密裏に処理され公表されることはほとんどありません。それでも、これまでにいくつか重大な事故が起きていたことが広く知られる至っています

はじめの例は、この日記で以前にも書いたと思うのですが、スペイン上空で米軍の爆撃機が誤って水爆4個を落としてしまったという事故です。3個は陸上に1個は海中に落下、回収されたとされています。米軍は落下した地点周囲の地面を掘りかえてして掘り返した土を本国に持ち帰ったとされています。水爆の起爆装置は安全装置で厳重にロックされていたために核爆発には至らなかったのですが六つのロックのうち四つか五つまでは壊れていたとされています。この事件を題材に「魚が出てきた日」という恐~い映画が製作され公開されています。この事件の概要は同じくウィキペディアさんの以下のサイトをご覧ください

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%AC%E3%82%B9%E7%B1%B3%E8%BB%8D%E6%A9%9F%E5%A2%9C%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85

核兵器に由来した深刻な事故、ふたつめの例は日本が関係しています。ベトナム戦争中に沖縄に寄港したのち横須賀に向かった空母タイコンデロガが途中で水爆を搭載した戦闘機を海中に落っことしてしまったと言う事件、この落っことされた水爆はいまでも沖縄と横須賀のあいだのどこかに海中深く沈んでいます。事件の概要は以下のようなものです(以下のサイトより引用)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AD%E3%82%AC_(%E7%A9%BA%E6%AF%8D)

1965年12月5日、同年11月からのベトナム沖での任務を終えて横須賀へ帰還する途中、北緯27度35分2秒・東経131度19分3秒(喜界島の南東約150キロ)で水素爆弾B43・核出力1メガトン)1発を装着したA-4Eがエレベーターから海中に転落する事故が発生した。機体は乗員(ウェブスター大尉)ともに水没した。核攻撃アラートに就くために飛行甲板にあげる途中であった。現場の水深は約5,000メートルあり回収は不可能であるとされている。事故は1981年の国防総省の報告書で明らかにされたが、詳しい場所については1989年に明らかにされた。周辺海域の調査によれば放射能汚染は認められていない。》

この事故・事件が明らかにされたのは何と事故から四半世紀近く経ってからのことです

また最近の例としては2009年に北大西洋で核弾頭ミサイルを搭載していた英国とフランスの原子力潜水艦が衝突するという事故が起きています。当初、両国はこの事故をひた隠しにしていたのですが、英国の大衆紙にスっパ抜かれてしぶしぶ認めています。この事故に関してAFPが以下のように伝えています

【2月16日 AFP】今月初め、核兵器を搭載していた英国とフランスの原子力潜水艦同士が大西洋で衝突したと、16日の英大衆紙サン(Sun)が報じた。
 同紙によると、事故が発生したのは2月3日ないし4日で、衝突したのは英国の「バンガード」と、フランスの「ル・トリオンファン(Le Triomphant)」。この事故で両艦とも損傷したが、原子力部分への損傷の報告はないという。HMSバンガードは、修理のためスコットランドのファスレーン(Faslane)海軍基地にえい航された。
 事故時、両艦は別々の任務で潜水活動を行っており、併せて約250人の乗組員が乗っていたという。
 英国防省は、任務の内容に関する説明は避けたものの、「英国の核抑止力は常に万全の状態にあり、原子力の安全面では一切妥協していない」点を強調した。 英海軍は、「トライデント潜水艦システム」の一環として、バンガードを含め原子力潜水艦を4隻保有。交代で常に1隻がパトロールに当たる。各潜水艦は全長150メートル、直径13メートルで、最大16発のミサイルに48個までの弾頭を搭載することが可能だ。(以下のサイトより引用)

http://www.afpbb.com/articles/-/2572285?pid=3807374

この事故、欧米では大きく報じられています。フランス側は「う~ん、何かに衝突したみたいだけれど、我が軍は核兵器の所在を一切明らかにしない方針です」とすっとぼけています。

米軍の用語では核に関連した事故は「ブロークンアロー」(折れた矢)と称されており、ここにあげた例以外にも公にされていな事故・事件が少なからず存在しているはずです

以上に記しましたように偶発的に核戦争にいたる危険性、核兵器に由来した深刻な核事故が起きる危険性は無視できないものであることは明らかです。このため、脱原発だけではなく核兵器の廃絶も急がなければならないことは自明でありませう

今日は引用ばかりの大手抜き日記になりました。おゆるしくださいませ

今日の写真はスペインで米軍爆撃機が海中に落っことした後に海中から回収された水爆の写真です。クリックしてご覧くださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!

コメント
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