昨日、冬晴れといってもよい青空を仰ぎ見ながら、湖岸の大通りを歩いておりましたら老人を脅迫するようなことが空高く掲げられた電光掲示板に表示されていました
この掲示板、麗々しく「高齢事故多発警報発令中」という赤と青の文字を点滅させていました。
今日の写真はこの電光掲示板を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ。巨大な電光掲示板の姿は周囲の景観と見事に調和しておらず、まことに無粋でありますので、透き通るような青空と彼方に見える冬枯れの木立の美しき光景をお楽しみくださいませ。
このような鮮やかなと申しますか、はっきり申し上げて毒々しいとも感じられる赤と青の点滅する文字を眺めておりますと、何やら高齢者はやっかい者扱いにされているような気がいたします、被害妄想でありませうか、それとも単なる老人のヒガミでありませうか・・・・
この警報のフレーズを眺めておりまして、GGI、ほんとうにこんな「警報」なるものが法的に存在しているのかね?警察が勝手に仰々しくカッコつけて言ってるだけじゃないのかという大いなる疑念がGGIの胸に沸々と沸いてまいりました。
と申しますのは、「警報発令」という表現がいかにも大げさに思われるからです。このような用語は先の大戦の末期、米軍による空爆が迫っているときに用いられた「警戒警報発令」とか「空襲警報発令」ななどという言葉を連想させます。
GGIはこの「空襲警報」下に逃げ回ったかすかな記憶があるのですが、戦時の危険な状況と高齢者の交通事故が最近若干続発しているという危険な状況は同じ危険と言っても全く次元を異にするものでありますから、GGIとしましては「警報発令」などという表現はいかにも大げさで軽薄、悪乗りの感を免れないのではないかと考えるところであります
このようなことを申しておりますうちに、わが胸に激しく沸いてきた疑念でやけどしそうなになりましたので、いそいでネットさんの助けを借りて、このような警報が果たして実在するのか捜索してみました
そうしましたら、あるのです!GGIの沸々と沸いてしまった疑念を全否定するがごとき事実が存在しておりました。ただし、警察当局による警報ではありませんでした。この警報は「滋賀県交通対策協議会会長滋賀県知事三日月大造」なる人物が発令したものでありました。つまり知事さんが正式には発した警報なのです
この警報については以下のサイトをご覧くださいませ
http://www.pref.shiga.lg.jp/c/kotsu-s/20151222keihou.html
ただしネットに掲載されているのは何と二年前の高齢者事故多発警報でありました。三日月知事さん、県のホームページ、しっかり更新しておくよう、職員さんに警報を発令しておいてくださいね!
ところで満月のように丸いお顔の三日月知事さん、この電光掲示板の「高齢事故」という表現はいけませんねえ、これでは日本語とは申せませぬ。ちゃんと「高齢者」と表記してください。えっ、スペースがなかったので「者」を省略したとおっしゃるのですか、「者」は人間という意味ですよ、肝心の人間を省略してどうしようと言うのですか!これでは高齢者無視、高齢者虐待ですよ!
このままでは「高齢」は形容詞ですから「年老いた事故」という意味不明の表現になってしまいますよ、しっかしてください。省略するなら最後の「発令中」の「中」を省略すればよかったのです。「高齢者事故多発警報発令」でも十分意味は通じます
ところで知事さん、このリッパ過ぎるくらいリッパな電光掲示板に麗々しく「高齢事故多発警報発令中」のフレーズを大きく空高く掲げることの費用対効果はいかほどのものでありませうか?この掲示板による警報発令の周知効果はいかほどのものでありませうか、この警報発令でほんとうに高齢者の事故は減るのでありませうか、GGIはこの費用対効果は無限にゼロに近いのではないかと思うのですが・・・
えっ、何ですか、そんなこと考えたことがないとおっしゃるのですか?
三日月知事さん、あなたは正直な方ですねえ、正直なことはあのキツネツキのようなアベ君のことを思いますと、まことに結構なことではあります。冷やかしではありません。でも、正直だけで政治家が務まると思ったら大間違い、もうこんな費用対効果が極めて怪しげな高齢者の「者」を平気で省略するような無教養な振る舞いは、そして高齢者を脅迫し委縮させるような警報の発令は、ただただ県費の浪費でありますので、お止めになるよう御忠告申し上げます
なもあみだぶ、なもあみだぶ、なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!