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透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

― 火の見櫓 500稿

2014-03-06 | g 火の見櫓観察記



 「火の見櫓っておもしろい」の500稿目(追記:削除した記事もあるから正確ではない 191220)は松本市和田の火の見櫓。4角形の櫓、8角形の屋根と4角形の見張り台(共に平面形)。直線的でカチっとしている。この火の見櫓は案外古いものかもしれない。



既に見張り台に半鐘は無く、踊り場にドラ形(双盤形)の半鐘が消防信号表示板とともに設置されている。見張り台まで上り下りするのが大変という理由からか。




撮影日140304

脚元に先日降った雪がまだ残っている。脚部はあまり見ないタイプ。脚元までトラスになっていた方が視覚的に好ましいし、構造的にも理にかなっている(ハズ)。

同じ火の見櫓を複数回取り上げたこともあるし、同時に複数の火の見櫓を取り上げたこともある。正確ではないが、観察した火の見櫓は約460基。

松本市在住のある方が2004、5年に行った調査で長野県内にはおよそ2300基の火の見櫓があると推定できたという。火の見櫓は次第に解体処分されていて、年々減っている。このことを考慮してもまだ2000基くらいはあるのではないか。

全て見尽くすなどということは到底出来そうもない。ということはこれからも火の見櫓観察という趣味を継続できるということだ。同じ火の見櫓でも季節や天候、時間帯によっても印象が違うから一度観察して終わり、ということにはならない。県外にまで足を延ばせばその数はずっと増える。

火の見櫓観察はこれからも続く・・・。




 

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ブックレビュー 2014.02

2014-03-03 | g ブックレビュー〇

 昨日(2日)のJ2開幕戦で松本山雅は東京ヴェルディに3-1で勝利した! 東京の味の素スタジアム、ヴェルディのサポーターが約4,400人だったのに対し、山雅が倍近くの8,000人超だったというからこれもスゴイ。

*****

早いものでもう3月。で、2月のブックレビュー。



『空海の風景 下』司馬遼太郎/中公文庫 をようやく読み終えた。読み応えのある本だった。歴史の大きな流れを俯瞰的に捉える司馬さんだから、遥か昔の人物の輪郭を描き出すことができたのかも知れない。密教思想を体系化した空海。天才としか評しようのない知の巨人ということは既に知っていたが、本書を読んで改めてそう思った。

**大陸文明と日本文明の結びつきを達成した空海は、哲学宗教文学教育、医療施薬から土木灌漑建築まで、八麺六腑の活躍を続ける。その死の秘密をもふくめて描く完結篇。昭和五十年度芸術院恩賜賞受賞**(カバー裏面の紹介文からの引用)

今年の11月には高野山奉賛の予定、その予習をもう少ししておこう。来年は高野山開創1200年。

『般若心経講義』高神覚昇/角川ソフィア文庫 般若心経は大般若経のエッセンスを略出したものとのことだが、やはり意味するところを理解することは難しい。本書は般若心経の入門書というよりは応用書(こんな言葉があるのか・・・)、といった印象。私の理解が及ばないから、このような印象だったのかも。

真理は自分の外には存在しない。自分の心を清浄にしなければならない。本書を薦めていただいた菩提寺のご住職の簡潔な解説。夏ころ読み返すつもり。


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「食と建築土木(しかけ)」

2014-03-02 | g 読書日記


『食と建築土木』後藤 治、二村 悟、写真小野吉彦/LIXL出版

 農業・漁業従事者が手づくりしている「食」の簡易な生産用構築物のレポート。

表紙に載っているのは丸干し大根の大根櫓。宮崎市田野町では冬場に孟宗竹で三角形の大規模な仮設櫓を組んで、漬物用の大根を丸干にしているそうだ。桁行(櫓の長さ)50~200mほどあるという。この季節限定の繰り返しの美学な構築物はなかなか美しい。

他には干し柿をつくるための柿屋、ウド栽培のためのワラ葺き小屋など20数例がカラー写真と共に紹介されている。

「食」を天日干しにするためであったり、風を通すためであったりする構築物は力学的にも施工的にも理に適うものに次第になっていったもので、建築の「祖形」とも見ることができる。なかなかおもしろい切り口の本だ。


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