の標識に見えてしまう・・・。
■ 「火の見櫓に呆けていていいのか」という別の私の声が聞こえました、なんちゃって。(^^ゞ で、昨日(17日)、夏休み最後の日はこの本を読みました。
本書では後にクライメートゲート事件と呼ばれることになる2009年の事件がまず紹介されます。**実は、「CO2温暖化」については二〇〇九年に一つの事件が起こっていた。IPPC報告書に「科学的根拠」を提供してきた英国の研究所の内部資料が流出して、温暖化を示すデータの多くが意図的に作られたものであることが白日の下に曝されたのだ。**まえがきより引用
このクライメートゲート事件のことなど全く知りませんでした。日本のマスコミにはほとんど取り上げられなかったからです。「CO2温暖化」に慣らされていると、本書の内容は俄かには信じがたいのですが、客観的な数々のデータが示され、それらの解説を読んでいると、そうか・・・、そうなんだ・・・と次第に思えてもくるのですが・・・。
本書には、地球の気候変動が宇宙線によって主に支配されていることが示されています。宇宙線が具体的に気候とどのように関っているのか、については本書を読んでいただくしかありません。説明するほどきちんと理解できていませんので。
本書に示されている過去1200年間の北半球平均気温と銀河宇宙線強度の時経変化のグラフをみると、細部に至るまで変化がよく対応していることが分かります。
「大気中の二酸化炭素がこれまでの気候変化の主因であったという科学的根拠は存在しない」っていわれても・・・。別の本も読んでみます。
高過庵/設計:藤森照信
昨年の夏(2010年7月24日~8月29日)に茅野市美術館で開催された「藤森照信展 諏訪の記憶とフジモリ建築」で低過庵の構想が示されていました。実現するといいですね。
空飛ぶ泥舟/設計:藤森照信
いいロケーションに浮かんでいます。
金子茶房/設計:柳沢孝彦
諏訪大社上社本宮の前にある「金子茶房」は地元企業の日東光学のショールームに併設されたカフェです。残念ながらカフェはお休みで、内部を見ることはできませんでした。2階のコの字形のフレームを連続的に並べた木造の架構を見たかったのです。どのようにしてドミノ倒しのようにならないようにしているのか・・・。外壁は板張りで塗装は緑色を帯びた黒色、上品な色です。
また出かける機会があるでしょう。
諏訪大社上社本宮
石段と門、その奥の社殿はシンメトリックな位置関係を避けて配置されています。ヨーロッパの建築ならきっちりそのようにに配置するところでしょう。対称性を外して配置する、日本人の美意識の反映だと教科書的に書いておきます。
門の右側の柱は石段のちょうど真ん中にありますがこれは偶然ではなく意図的に配置されたものでしょう。この位置から社殿の唐破風が見えますが手前の木に隠されてその全貌は把握できません。これも計算されたことなのでしょう。
このような配置を「奥性」の演出と捉えることもできるでしょう。
「奥性」の過去ログ
■ 前稿で紹介した茅野市の火の見櫓(右)に負けず劣らずいいプロポーションです。印象が異なるのは屋根・見張り台の形が違うからだと思います。屋根や見張り台が4角形だと男性的な印象になり、円形や六角形だと女性的な印象になります。この2基、似合いのカップルといったところでしょうか。
屋根の納まりがどうなっているのか分かりません。上の屋根が小さすぎ、ということで下の屋根を後から追加したのではないかと推察します。見張り台は随分凝った造りになっています。手すりや見張り台下のデザインに製作者(制作者とすべきかもしれません)のこだわりを感じます。
脚部 櫓の荷重をしっかり受け止めて大地に伝えているということが伝わってきます。
火の見櫓三昧の夏休みに満足。
187
櫓の立ち姿 上方へ伸びていくかのようなフォルム、ちょっと細め、美しい! 踊り場の位置も好ましい。
カラスが見張り台の手すりにとまってあたりの様子をうかがっていました。緩やかな勾配の屋根に長めの避雷針、いいバランスです。軒先の飾りも控え目で屋根とマッチしています。
1 櫓のプロポーション ★★★★★
2 屋根・見張り台の美しさ ★★★★★
3 脚の美しさ ★★★★
メンテナンスがきちんとされている様子、状態の良い火の見櫓です。 神長官守矢史料館、空飛ぶ泥舟の近くに立っています。
186
■ 細身の櫓 ブレースの方式が丸鋼とリング式ターンバックルから交叉アングルに途中で変わっています。
取り外した半鐘が見張り台に置いてあります。屋根と見張り台の離れはちょっと間延びした感じがします。
脚部 アーチ状の斜材を使っています。
1 櫓のプロポーション ★★★
2 屋根・見張り台の美しさ ★★★
3 脚の美しさ ★★★
大変厳しい評価をしました。
184 塩尻市洗馬小曽部
梯子兼用櫓のてっぺんの腕木に半鐘を吊り下げた簡素なつくりの火の見です。塩尻市洗馬小曽部(せば こそぶ)の金山という集落の火の見櫓です。もうこの先には火の見櫓はないだろうな、と思いながらも車で谷あいの道路を進んでいくと・・・。
185
ありました!いままで進んで来た谷あいを見下ろすようなところに。3角形の櫓に6角形の屋根と見張り台、ちゃんと半鐘も付いています。脚部もきちんと造ってあります。律義な人たちが造った火の見櫓、そんな感じがします。別の方向から撮った写真も載せておきます。
苦沙弥先生の好意で居着いた猫の人間観察記、文化評論。
聡明な猫がビールに酔い、水甕に落ちて諦念の溺死。
このラストが暗示することは・・・。
やはりこの小説は深い。
辰野町横川の火の見櫓 1 の近くの道祖神
素朴な彫り
体を寄せ、手を取り合う仲睦まじい道祖神
川島小学校の近くに立っている火の見櫓(辰野町横川の火の見櫓 4)の下の双体道祖神
火の見櫓の脇に道祖神が祀られていることがある。立地条件に共通性がある、ということか。
お互い相手の肩に手をかけ、もう片方の手に酒器をもっている。裏面の文字は読みとることができなかった。
■ 辰野町横川からの帰路、JR中央本線 小野駅前から脇道に入ってみました(14日)。この先の集落には火の見櫓がある、と思ったからです。やはりありました。
183
火の見櫓周辺の環境をまず観察します。
火の見櫓全体の様子
それ程大きな火の見櫓ではありませんが、存在感があります。櫓のカーブはグッド!です。
火の見櫓を構成する各部の様子
屋根、見張り台の手すり、見張り台直下、踊り場までは櫓の外側に設置された梯子、この辺りの火の見櫓のデザインはよく似ています。見張り台と踊り場に半鐘が吊るされています。
脚部のデザイン 残念ながら脚としてのデザインがされていません。
1 櫓のプロポーション ★★★★★
2 屋根・見張り台の美しさ ★★★★
3 脚の美しさ ★★
本稿で14日の辰野町火の見櫓巡りは終わりです。
182 火の見櫓望遠 辰野町小野 国道153号線沿い
櫓はやや細め。梯子が大きく見える。
久しぶりの6角形。 屋根頂部の飾りはこの位の大きさがちょうどいい。
見張り台下がすっきりしていてよい。
緑化脚 カーブミラーに火の見櫓の影。
1 櫓のプロポーション やや甘めの ★★★★★
2 屋根・見張り台の美しさ ★★★★★
3 脚の美しさ やや甘めの ★★★★
以前日本経済新聞に掲載された記事。
■ 京都の龍安寺石庭はなぜ人を惹きつけるのか・・・。一見何の規則性もないように見える石の配置だが、人は無意識のうちに脳内で左右対称の規則正しい木の形を描き出しているのだという(図)。
**石庭に配置されている五群の石の位置や高さをそれぞれ物体の輪郭とみなし、計算機を使って、対称線を描いた。その結果、幹が二度枝分かれをした木の形が白砂の上に浮かびあがった。繰り返しの規則正しい形を人間は「好ましい」と感じるという。**
繰り返しの美学に関する新聞記事