1270 諏訪市湖南 4脚44(隅切り)型 撮影日2021.05.08
■ 湖南という地名が示す通り、諏訪湖の南側にある地区に立つ背の高い火の見櫓。踊り場が2カ所あり、上の踊り場には消火ホースを掛けるためのフックが設置されている。このフックの高さは地上11メートルくらいだろうから、屋根のてっぺんまで15、6メートルくらいありそうだ。このような俯瞰的なアングルの写真が撮れる場所があるとうれしい。
見張り台との大きさのバランスを見ると屋根が小さい。この大きさだと半鐘を叩く消防団員は雨が降っていれば濡れてしまうだろう。もっとも梯子を登ってくる間に濡れてしまうだろうが。
下の踊り場にも半鐘が吊り下げられている。見張り台まで登るのは怖いくて大変だから、という理由が直ちに浮かぶ。この櫓は4つのパーツからなり、3カ所の接合部があるが、その内の2カ所が上の写真に写っている。4本の柱材の等辺山形鋼を上下重ね、それぞれ10本のリベットで接合していることが分かる。
背の高い火の見櫓を脚。このくらいガッチリできていると見た目にも安心感があって好ましい。 設置されている銘板に建設年月日が昭和36年8月10日と記されている。昭和30年代に建設された火の見櫓が多い。