『城の日本史』や『松本城のすべて 世界遺産登録を目指して』(信濃毎日新聞社2022年)などを読んで松本城の形式について学んだことを備忘録として記しておきたい。
信濃国松本城図(戸田氏時代)
撮影日2020.10.30
■ 郭の縄張:梯郭と環郭の複合形式 梯郭式 連郭式 環郭式 渦郭式
■ 天守の縄張り:梯立式と連立式の複合形式 梯立式(複合式) 連立式(転結式) 環立式(連立式) 単立式(独立式)
梯には寄りかかるという意味があるという(『城の日本史』91頁)。松本城は天守の東側に辰巳附櫓と月見櫓を付し(寄りかからせ)、北に乾小天守を連立させている(天守と乾子天守を渡櫓で繋いでいる)。
■ 天守の外観:層塔型 望楼型
**前期望楼型にみられる下層の大入母屋を改め、やがて層塔型天守で特徴となる寄棟形式の屋根を先駆的に採用している結果とも評価でき、(後略)**(『城の日本史』233頁)
■ 天守の構造:井楼式通柱構法 (井楼 せいろう) 互入式通し柱構法