■ 路上観察 今回は読書(よみかき)発電所。南木曽町にあるこの発電所は1994年に国の重要文化財に指定された。
福沢諭吉の婿養子の福沢桃介は関西電力の前身となる大同電力を設立、木曽川沿いに七つの発電所を造った。当時、木曽川開発には相当反対もあったそうだが、反対運動を先導したのが島崎藤村の実兄・島崎広助だった。一方、桃介を支えたのが、マダム貞奴。ふたりの愛の巣がこの発電所の近くにあって、今は「福沢桃介記念館」として保存されている。
この発電所の外観の特徴はなんといってもアールデコ調の窓。半円形と四角形の窓の繰り返しが正面から側面にまで続いている。大正の雰囲気が漂う繰り返しの美学なデザイン。
参考文献『日本の近代遺産』日経プレミアシリーズ
私も発電所には昔から興味がありますが、山歩きを止めて久しい今は、なかなか見に行けません。
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