透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

路上観察 読書発電所

2009-09-11 | A あれこれ



 路上観察 今回は読書(よみかき)発電所。南木曽町にあるこの発電所は1994年に国の重要文化財に指定された。

福沢諭吉の婿養子の福沢桃介は関西電力の前身となる大同電力を設立、木曽川沿いに七つの発電所を造った。当時、木曽川開発には相当反対もあったそうだが、反対運動を先導したのが島崎藤村の実兄・島崎広助だった。一方、桃介を支えたのが、マダム貞奴。ふたりの愛の巣がこの発電所の近くにあって、今は「福沢桃介記念館」として保存されている。

この発電所の外観の特徴はなんといってもアールデコ調の窓。半円形と四角形の窓の繰り返しが正面から側面にまで続いている。大正の雰囲気が漂う繰り返しの美学なデザイン。

参考文献『日本の近代遺産』日経プレミアシリーズ


 


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2 コメント

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ご無沙汰しています (azure finch)
2009-09-12 11:45:30
9月3日の記事で、最初は読書(どくしょ)発電所だと読んで、変った名前だなあと思いました。
私も発電所には昔から興味がありますが、山歩きを止めて久しい今は、なかなか見に行けません。

ところで、ブログに取り上げられた本「あの夏、少年はいた」、「流れる星は生きている」、コメント欄にあった「国家の品格」を今日まとめて注文しました。

今なら、アマゾンは送料無料キャンペーン中ですから
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コメントに感謝! (U1)
2009-09-12 17:29:58
こちらこそご無沙汰しています。毎朝のブログアップでお元気だと拝察しております。貴ブログの橋シリーズ、隅田川支流の第一橋梁、それぞれの支流をのぼる船に分かりやすくするための配慮でデザインを変えていたという指摘にはうなりました。デザインの奥に潜んでいる意味を解く試み、大変興味深く拝読しています。私の表層的なデザイン解釈とは大違いですね。
拙ブログで取り上げた本を注文していただいたとのこと、感謝です。
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