■ 前稿に載せた旧開智学校校舎の写真には八角形の塔が写っていない。塔の壁には開口部があるが、本稿はこの開口部について。
下の写真に注目。開口部の形が違う。これまでこの塔を何回も見ているが、開口部の形が全て同じではないことに初めて気がついた。
右の開口部は組積造(石積みの壁)の開口部を模していて、アーチ頂部は他とは違う形のキーストーンになっている。これは言うまでもなく「洋」のデザイン。それに対して左の開口部は「洋」ではない。これを私は花灯窓(花頭窓などとも表記する)、つまり「和」と見た。で、ここにも和洋折衷があると指摘したい。