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「ルポ 副反応疑い死」を読んだ。

2022-12-18 | A 読書日記


 上掲した「免疫機能 過剰反応か 新型コロナワクチン 接種後死亡の4人」という見出しの記事が9月18日付 信濃毎日新聞に掲載された。気になる記事だったので、切り取ってクリアファイルに入れて手元に置いてある。

以下記事からの引用。**(前略)ウイルスを攻撃する免疫調節機能が過剰反応(暴走)し、患者の身体を攻撃する「サイトカインストーム」が起きて死亡した可能性があるとみており(後略)**

ヒトは体内に入り込んだウイルスに感染した細胞を攻撃する自然免疫システムを備えている。その免疫システムがワクチン接種によって混乱してしまい、本来攻撃対象ではない健全な、即ちウイルスに感染していない細胞まで攻撃してしまう・・・。このことで、細胞の集合体である臓器がダメージを受けて機能不全を起こす。それで最悪死に至る。ぼくはワクチン接種の負の側面をこのように理解している(あるいは間違った理解かもしれないが)。

9月18日の記事、広島大学の研究チームがまとめた成果を全国紙はどう伝えているのだろう・・・。気になって当日の朝日、毎日、読売、産経各紙をえんぱーく(塩尻市の図書館)で閲覧したが、記事は見当たらなかった。仮に私が見落としたなら、ごく小さく報じていたということだろう。ワクチン接種推奨という観点から、懸念材料を載せてはならぬなどと考えたのか、報ずるに値しない小さな情報と考えたのか・・・。

たとえ不都合なことであっても報ずべきは報じて欲しい。メディア情報はワクチン接種を受けるか、受けないかの判断材料になるのだから(そうでもないか)。ぼくは信濃毎日新聞の姿勢を歓迎したい。




『ルポ 副反応疑い死 ― ワクチン政策と薬害を問いなおす』山崎淳一郎(ちくま新書2022年)を読んだ。ワクチン接種後の死亡事例がレポートされている。帯に**ほとんど報じられない、ワクチンと死の関係に迫る。**とある。新聞などのメディアが報じようとしないのであれば、この様な本を読んで知識を得るしかない。

**「(前略)大手の新聞やテレビは、深刻な副反応の問題をほとんど報じませんね。国のワクチン推奨の方針に従っているからでしょうか。ワクチンがコロナ対策で必要だとしても、メディアは本当のことを言わなきゃいけませんよ」**(185頁)これは三種混合ワクチン接種を受けた娘さんが接種被害を受け、国を相手に行政訴訟を起こし、全面勝訴した方のコメントだ。

本書には合理的に考えればワクチン接種が原死因ですと解剖医がコメントしているような事例でもγ判定(評価不能)と判定された事例が紹介されている。「予防接種健康被害救済制度」があるけれど、実際に適用されるケースは極めて低い。**医学的に接種と有害事象の因果関係を方程式を解くように完璧に立証するのは不可能である。**(139頁)という事情によるのだろう。著者は続ける。**ワクチンを推奨した国は、被害を受けた人を救い、補償する責任を負っている。**(139頁)


 △ コロナワクチン接種会場で渡されたリーフレットに載っている「予防接種健康被害救済制度」の説明文 


   △ 厚生労働省のHPより

メモ:「副反応被害報告書」と「予防接種健康被害救済制度」とは異なる。

ワクチン接種が死に至るプロセスの惹起要因であることが確認できるような事例は救済して欲しいと思うけれど、設定されているハードルがあまりにも高い、ということを本書を読んで感じた。ワクチン接種した当日は元気でも翌日、2日後に自宅で急に亡くなって、家族が申請しても因果関係不明として扱われてしまっているのが実情ではないのか。そもそも申請に必要な書類をそろえることができるのかどうか・・・。

接種当日より、翌日に死亡するケースの方が3倍くらい多い。このことについて次のような記述がある。**半数を超える死亡者が接種後数日以内で亡くなっている事実は、ワクチン接種との密接な関連を黙示しているだろう。**(075頁)確かにワクチン接種と接種後死亡との間に因果関係がないのであれば、下の棒グラフは均一化されて、もっとフラットになると思うけれど。


△ 本書074頁に掲載されているワクチン接種後の死亡までの日数と死亡例のグラフの引用元のグラフ(「COVID-19ワクチン接種後の死亡と薬剤疫学的評価の概要」一般財団法人LHS研究所 )

接種翌日(2日目)の死亡者数が多い。また翌日のグラフの構成内訳の日付を見ると、カラーでないから分かりにくいが、日付が後になるほど死亡者数が増えていることが分かる。5月26日(1番下)と7月21日(1番上)で確認できる。この傾向は上のグラフで6日目まで読み取れる。これは接種回数と死者数との間の関連性を示しているのではないか・・・。

過去にも例えば天然痘やインフルエンザ、腸チフスなどの予防接種の事故例がかなりあったけれど、国が誠実に対応してこなかったという歴史的経緯についても本書に紹介されている。

**「(前略)COVID-19ワクチン接種は、人為的なCOVID-19感染とみなすことができます。それゆえ、ワクチン接種はSIRS(*1)を誘発するかもしれません」**(203頁)

信濃毎日新聞が報じた広島大学の研究チームのコメントが本書に載っている。ワクチン接種が人為的な感染とみなせるのであれば、接種によってコロナにかかって重症化したような状態に陥ることだって起こり得る、と理解することは間違いではないだろう。

他の本(*2)にはADEという現象が紹介されていた。その本には次のように説明されている。**ウイルス感染やワクチン接種によって体内にできた抗体が、感染や症状をむしろ促進してしまう現象** これもワクチンの懸念事項。


*1引用者注:全身性炎症反応症候群
*2『コロナワクチン 失敗の本質』宮沢孝幸 鳥集 徹(宝島社新書2022年)


私は18日の午前中に5回目のワクチン接種を受けた・・・。やはりワクチン接種については、諸情報をよく確認して各人がそれぞれ判断すべきでしょうね。


 



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2 コメント

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Unknown (ひのみ)
2022-12-21 08:09:55
ちょうど昨日、テレビで見てました。ワクチン接種後に亡くなった方、1910人(厚生省が把握している数)ほとんどが原因不明とされてるみたいですね…私はこの数字はとても多いと感じました。真実を報道してほしいですね。
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ひのみさんへ (U1)
2022-12-21 09:01:10
ワクチン接種が亡くなる直接的な原因でなくても、きっかけになったと判断できるようなケースは認めて欲しいと思います。紹介した本には具体的な事例が紹介されていて、なんとも気の毒な思いがしました。
個々の事例を見るだけでなく、全体を俯瞰的に見ることで明らかになることもあるんですね。
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