透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

7フジモリ建築 小泊Fuji

2023-06-03 | A あれこれ


 富士見町で建設中の小泊Fujiを望遠する。和風でもなく、洋風でもない。これはもうフジモリ風としか形容しようがない。外装は屋根がシワシワ銅板葺きで外壁が焼杉板張り。茅野市出身の建築史家にして建築家の藤森照信さんの作品、フジモリ建築の定番だ。背景の緑に同化してよく分からないが、屋根に木を植えてある。屋根に木を植え、芝を張るのもフジモリ建築。


右側後方に火の見櫓が立っている。大海原に向けて出港しようとしている黒い客船を見守る白い灯台のようではないか。


近くで見ると(*1)屋根に植えたサクラの木や芝張りの様子、白くしっくい(?)で縁取りした開口部に設置した木製の四角い格子窓の様子がよく分かる。煙突まで銅板で包んである。

ロフト部分の急勾配の切妻屋根の棟にも芝を張ってある。これは芝棟と呼ばれ、古い茅葺の民家に見られた棟納めの構法(写真①)。屋根に芝を張ることは縄文時代の竪穴住居から続いていたという説もある(過去ログ)。

写真①
群馬県水上町(当時)にて 1979.10.18撮影

小泊Fujiは現在内装工事や設備工事が行われている。今年8月のオープン予定と聞いている。一日一組限定の宿。フジモリ建築の内部見学、居心地体験をしたい。オープンしたら宿泊に行くか・・・。


*1 許可を得て、敷地内に立ち入り外部を見学させていただきました。また、外観撮影およびブログ掲載についても許可していただきました。





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