■ 聴秋閣に対面するために三渓園(横浜市中区本牧)に出かけた。広い園内、池の辺りの満開の桜を楽しみながら歩を進めると奥まった山の斜面に佇むこの建築が姿を現した。小堀遠州の優れた造形力、これだけ多くのデザイン要素を取り込みながら実に端整な印象を受けるのはその証左であろう。
この建築の背面に至る山道が残念ながら閉鎖されていたが、おそらくこのアングルがベスト。
デザインの要素を出来るだけ少なくしてすっきりと仕上げる「レス イズ モア」な建築が私の好みではあるが、これだけの要素を破綻無く統合して見せられるとその姿に魅了される。
雑誌「住宅建築」の1979年頃のバックナンバーにこの建築の内部の様子が紹介されている。内部もまた外部と同様多様な要素を上手くまとめている。今回は内部の見学はできなかった。機会があれば見学したいものだ。
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