■「源氏物語」全54帖リスト
1桐壺 2帚木 3空蝉 4夕顔 5若紫 6末摘花 7紅葉賀 8花宴 9葵 10賢木
11花散里 12須磨 13明石 14澪標 15蓬生 16関屋 17絵合 18松風 19薄雲 20朝顔
21少女 22玉鬘 23初音 24胡蝶 25蛍 26常夏 27篝火 28野分 29行幸 30藤袴
31真木柱 32梅枝 33藤裏葉 34若菜上 35若菜下 36柏木 37横笛 38鈴虫 39夕霧 40御法
41幻 42匂宮 43紅梅 44竹河 45橋姫 46椎本 47総角 48早蕨 49宿木 50東屋
51浮舟 52蜻蛉 53手習 54夢浮橋
「寅さん」映画の時のように読み終えた帖の文字色を変えて進捗状況を示すとすれば、このリストは使える。
『別冊歴史読本 源氏物語への招待』(新人物往来社2008年)に藤本由香里 明治大学教授の「漫画で読む源氏物語」と題する源氏物語を扱った何作かの漫画の解説が掲載されているが、藤本教授はその冒頭に次のようにご自身の「源氏物語」読書体験を紹介している。
**高校生の頃、二ヵ月ほど、毎日『源氏物語』とともに過ごしたことがある。
『更科日記』が大好きだった私は、古典の勉強もかねて、『源氏物語』を一日一帖ずつ読んでいく、と決心したのである。
(中略)
ときには続きが気になって、次の帖を読みたくてたまらなくなることもあったが、一日一帖の原則は崩さない。(後略)**(76頁)
一日一帖で五十四日、こんなペースで読めるかどうか分からないが、注文した「角田源氏」が手元に届いたら読み続けていきたい。
ところで、「漫画で読む源氏物語」に取り上げられている源氏漫画の中で『あさきゆめみし』大和和紀(講談社)を**どんな訳書にもまして源氏物語を総合的に理解できる最高の教科書だ。**(77頁)と紹介している。そういえば先日久ぶりに会って話をしたHさんもこの漫画を読んだと言っていた。
源氏物語について全く知らないというのは何とも切ない。今年は「源氏物語」を読む。
宣言してしまえば途中で挫折というわけにはいかないだろう。