透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

朝カフェ読書

2020-12-17 | A 読書日記



 日常の中で非日常なひと時を過ごすつもりで始めた朝カフェ読書だったが、週2回のペースの今ではすっかり日常、となった。今朝(17日)は「ホットのショートをマグカップで」とオーダーした。馴染みの店員さんではなかったから。

2階のいつもの席に着き、店内に流れるクリスマスソングを聞きながら『砂の女』を読む。シュールな小説だからなのか、パサパサ乾いた印象だ。こういう作品ってフランスあたりで受けるんじゃないかな、と思った(*1)。

**薄らいだ光のなかに、火の見櫓は、妙にひょろひょろと、傾(かし)いで見えた。意外に貧弱だし、距離も遠かった。だが、相手は双眼鏡でのぞいているのだ、距離に期待はできない。もう見つけられてしまっただろうか?・・・いや、気がついたらすぐに、半鐘を鳴らすはずだ。**(165頁) 

読み進むとこのように監視櫓としての火の見櫓が出てきた。前回読んだときはまだ火の見櫓巡りを始めていなかったから、火の見櫓を気にも留めず読み進んだと思う(って、またどうでもいいことを書いてしまった・・・)。


*1 調べてみてフランスで1967年度最優秀外国文学賞を受賞していることがわかった。


書棚の本を増やさないために

2020-12-17 | A 読書日記

 以下、2018年7月の記事にいただいたコメントへの私の応答。

小説は思考の実況中継と言った作家がいるそうですが(町田康でしたか)、ブログ然りでしょう。
知性と感性をさらけ出す覚悟がないと書けません。
かなり前、蔵書目録作成を試みたことがありましたが、途中2,000冊くらいで断念しました。
処分して500冊、更に200冊くらいまで減らし、自己確認をしたいのですが叶いません。

本はできるだけ手元に置いておきたいものですが、本人以外不要の場合が多いですね。
いつか意を決して処分しなくては、と思っています。

2年前に書いたものだが、この頃から、いやそれ以前から自室の本の処分を考えていた。ようやく今年の4月に実行できた。だが、再び本が増え始めている。来週あたり書棚の本を増やさないために本の入れ替え作業をしたいが、どうなることやら・・・。