透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

入院記 その2

2016-08-18 | A あれこれ

□ 入院5日目(0812)



ベッドから見る光景。メディカルカーテンで仕切られたスペース。


朝食


昼食


夕食

今日の担当看護師Mさんはショートカット、彫の深い美形の中年女性。

テレビでオリンピックを見る。卓球男子シングルス3位決定戦。水谷選手がエッジボールで取った第4ゲームはすごかった。

『ウエザ・リポート 見上げた空の色』宇江佐真理/文春文庫読了。 


□ 入院6日目(0813)


朝食

さわやかな朝。病室は東向きが良い。


昼食


夕食

食事にこのくらいの変化があるのはうれしい。

今日の担当看護師のMさんは優しい顔の女性。

テレビでオリンピックを見る。卓球女子団体1回戦、対ポーランド選。ポーランドに右腕の無い選手がいた。すごい!身体的なハンディを持ちながらオリンピックに出場する程強くなるなんて。感動で涙が出た。

看護師のMさんに辛かった術後の夜のことを話す。Mさんから気管や胃に管を入れることもあることを聞く。こうなれば意識を低下させるとか。こんな状態に耐えることができるかどうか・・・。やはり健康が一番! 


□ 入院7日目(0814)


朝食


昼食


夕食

今日はベテラン看護師Aさん。

今日は毎年お盆にしている33会の飲み会の日だが残念ながら欠席。Sさんからメール。来年1月末の33会の旅行は大阪希望だという。今まで京都、東京奈良に行ってきたが、次は大阪。10月か11月に具体的に相談しましょうと返信。入院前、Sさんにはみんなに旅行の希望を確認するようにお願いし、また病名は明らかにして構わないと伝えておいた。

オリンピック。卓球女子団体準々決勝。対オーストリア戦、第2試合。石川佳純が勝った瞬間にスロー再生された笑顔が好かった。 オリンピックの大舞台で活躍できるなんて、選手たちは幸せだ。


□ 入院8日目(0815)


朝焼け 5時過ぎに撮影

病室の窓から朝焼けを見る。前回はテレビ番組(長野朝日放送の夕方の生活情報番組で火の見櫓を紹介することになっていた)の収録日に間に合うようにピンを抜かないで退院してしまったが、今回は抜いてからにする。


朝食


昼食


夕食



今日の看護師はベテランのAさん。

病院の談話コーナーにあった『まち再生の術語集』延藤安弘/岩波新書を病室で読む。夕方読了。

オリンピック。卓球女子団体準決勝。対ドイツ戦。第2試合。2ゲーム連取されてからの石川佳純の粘り。3ゲーム連取して勝利の瞬間、スロー再生された石川の安堵の表情に涙が出た。


□ 入院9日目 退院の日(0816)


入院最後の食事



今日の担当看護師は11日にお世話になったHさん。

ちょうど手術から1週間目の日。朝8時過ぎ、医師が縫合する糸の代わりに使っているピンを抜く。ピンをくださいと言って、2本もらう。前回も記念(?)にもらった。前夕だったか、抜くとき痛いですよと看護師に言われたが、経験上痛くないことは知っていたので、驚かなかった。私は注射などの痛みには強く、針を刺すところを見るタイプ。ピンの材質はチタンではなく、どうやらステンレス。

10時前、着替えをして荷物をまとめ、隣のベッドのSさんに挨拶してナースセンターでも挨拶をしてめでたく出所、もとい退院。


病院のスタッフの皆さんに多謝。 

何事もなく、日々坦々と生活できることこそ幸せなんだと実感した。


入院記 その1

2016-08-18 | A あれこれ

■ 今月(9月)8日の午前10時過ぎ、2年前と同じ病院に入院したが、病室もベッドも同じだった(過去ログ)。


 入院1日目(0808)

入院前は美人看護師に看護してもらうなどと知人に冗談を言っていた。この日の担当看護師は丸顔で整った目鼻立ち、目に力がある美人看護師Iさんだった。 胸に若葉マークを付けていたから、新人だろう。



この日の朝買い求めた宇江佐真理のエッセイ集『ウエザ・リポート 見上げた空の色』文春文庫を読んで過ごす。2年前の入院経験から長編小説は読めないだろうと、短いエッセイ集を選んだ。巻末の初出一欄を見ると収録されているエッセイの大半は北海道新聞夕刊に掲載されたものだ。


夕食

いかにも病院食といった感じの夕食。こういう食事、この位の量なら体に良さそうだ。

ポケットサイズのラジオを持っていったが、病室ではノイズでうまく聞くことができずに諦めた。オリンピック放送やラジオ深夜便を聞きたかったが仕方ない。


□ 入院2日目(0809)

昨日と同じ看護師Iさん。

絶食。午後1時40分過ぎ手術着に着替えて手術室へ。2年前は車椅子で移動したが、今回は歩いて移動した。

手術台の上で腰椎麻酔をして8分後から手術開始。執刀は2年前と同じFドクター。前回は手術の経過時間を示す時計が見えていたが、今回は目の前のタオル(だと思う)が視界を遮り、見ることができなかった。

手術の所要時間は1時間半で、前回の倍。3時半過ぎ、病室に戻る。これから明日(10日)の朝までが大変なことは前回の経験から分かっていた。

心電図と血中酸素濃度を自動的に採るセンサー及びそこから出るコード、腕に装着した血圧測定のカフ、点滴の管、排尿カテーテルで体が自由に動かせない。さらに弾性ストッキングの着用、間欠的加圧装置(AVインパルス)装着。この状態で明日の午前10時ころまで耐えなければならない。 

夜中オリンピックを見たりしながら過ごす。まだ2時か・・・。まだ2時半か・・・。ようやく外が明かるくなってきた。結局一睡もできなかった。

指先に装着したセンサーがヘモグロビンの色をチェックして血中の酸素濃度を測る、と看護師が私の質問に答えてくれた。


 入院3日目(0810)

手術の翌朝、朝食は重湯と具の無い味噌汁、オレンジジュース、牛乳。電動ベッドを起こして、食べるというか流し込む。点滴と排尿カテーテルをした状態で手術着からパジャマに着替える。これはトポロジカルな問題。点滴のパックをパジャマの袖に通して・・・、看護師は慣れたもので難なく着替えは終わった。その後、ちょっとしたトラブルがあったがそのことは書かないでおく。

午前10時ころようやく点滴を残してほかの装置が外れた。これで歩いてトイレに行くことができる。 ふだん当たり前に出来ていることだが、すごくうれしい。

今日も看護師はIさん。彼女が排尿カテーテルを抜いた。粗品をしっかり見られてしまったが仕方ない。


夕食 全粥



夕方Mさんが見舞いに来てくれた。


 入院4日目(0811)

この日の担当看護師はHさん。明るく話好き。イラストでリケジョ(理系女子)を描けばHさんに似るかも。Hさんはそんなイメージの女性。

午後、家人と妹夫婦が見舞いに来てくれた。



今日から常食。夕食はごはんに味噌汁。茹で豚、切干大根の炒め煮、もみ漬け。普通に食事ができることも幸せ。

時々『ウエザ・リポート 見上げた空の色』を読んで過ごす。



 


入山辺の道祖神

2016-08-18 | B 石神・石仏


撮影160807



 入山辺は松本市の東側の山あいにある集落。古くからある集落は冠婚葬祭を共にしてきている生活協同体。生活の安寧が守られることを願い路傍には何基もの石神・石仏が祀られている。

この日、火の見櫓を見に出かけた際、この道祖神を見かけた。平安貴族の姿をした双体道祖神。男神が盃を、女神を酒器を手に持っている。上の写真でははっきり分からないが、お互い相手の肩に手を掛けている。仲睦まじい姿だ。この道祖神が厄病神が集落に入り込んでくるのを防いでいる。厄病神はアツアツのカップルには近づかないとされ、この道祖神のような姿が多い。

よくこのような整った形の自然石を見つけるものだ、といつも思う。右側に彫られた天保十五甲辰年は西暦では1844年。およそ170
年集落を守り続けた道祖神。