透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

入山辺の道祖神

2016-08-18 | B 石神・石仏


撮影160807



 入山辺は松本市の東側の山あいにある集落。古くからある集落は冠婚葬祭を共にしてきている生活協同体。生活の安寧が守られることを願い路傍には何基もの石神・石仏が祀られている。

この日、火の見櫓を見に出かけた際、この道祖神を見かけた。平安貴族の姿をした双体道祖神。男神が盃を、女神を酒器を手に持っている。上の写真でははっきり分からないが、お互い相手の肩に手を掛けている。仲睦まじい姿だ。この道祖神が厄病神が集落に入り込んでくるのを防いでいる。厄病神はアツアツのカップルには近づかないとされ、この道祖神のような姿が多い。

よくこのような整った形の自然石を見つけるものだ、といつも思う。右側に彫られた天保十五甲辰年は西暦では1844年。およそ170
年集落を守り続けた道祖神。


 



 


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