■ 出先から直帰、夕食前に風呂に入ってビールを飲むという年に数えるほどしかない幸せな日なんです、今日は。
まだ外は明るいというのに、既にアルコール摂取過多状態。
来週の今ごろは病院で写真の犬のようになっていると思います。ハイ、美人看護師にしっかり看護してもらいつつ、静養します。
■ 出先から直帰、夕食前に風呂に入ってビールを飲むという年に数えるほどしかない幸せな日なんです、今日は。
まだ外は明るいというのに、既にアルコール摂取過多状態。
来週の今ごろは病院で写真の犬のようになっていると思います。ハイ、美人看護師にしっかり看護してもらいつつ、静養します。
■ 『春風ぞ吹く 代書屋五郎太参る』宇江佐真理/新潮文庫を読み終えた。
主人公は幕府小普請組、村椿五郎太という若者。彼と幼なじみの紀乃は相思相愛の仲。ふたりとも結婚するならこの人、と決めているのだが、紀乃のお父つぁんがふたりの結婚を許してくれない。**「そなたが御番入りを果たした暁には翌日にでも紀乃を嫁がせてもよいのじゃぞ。しかし、紀乃がそれまで辛抱できるかどうか・・・。(中略)縁談はこの先、降るようにあろうと思われまする。ただし、紀乃の年を考えると、そう何年も待つことはできますまい。まあ、ここ一、二年の内でしょうな。しかし、それまでに五郎太殿が御番入りをされるか否かは・・・いやいや、難しい問題でござる」**(71頁)などと言われてしまう。
小普請組は職禄がつかないから、家禄だけで暮らさなくてはならない。父親を亡くし、母親と暮らす五郎太は水茶屋、今風に言えばカフェで代書屋のバイト、いや内職をしている。
五郎太は難関の学問吟味に合格して御番入り(って幕府の役職に就いて小普請組から脱却すること)ができるのか、そしてめでたく紀乃と結婚することができるのか・・・。
♪ 奮斗努力の甲斐も無く 今日も 涙の 今日も 涙の 日が落ちる 日が落ちる と嘆いたのは寅さんだが、五郎太は奮闘努力の甲斐があり、首尾よく学問吟味に合格して、紀乃と祝言を挙げることができる、というハッピー・エンドな青春小説。
努力は報われるという納得の結果にほっとした。
「がんばれば未来は開けるよ」若い人たちにも読んで・・・、いやよそうこんな爺臭いメッセージは。
宇江佐さんの作品で最初に読んだ『無事、これ名馬』の主人公、太郎左衛門は、村椿五郎太と紀乃の長男という設定になっている。