透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

探査機「あかつき」

2015-12-09 | A あれこれ



 今日(9日)の朝6時半頃、外に出て東の空に浮かぶ爪の先のような三日月と凛と輝く明けの明星のツーショットを撮った。あの月には人が降り立ったし、あの金星の周りを日本の探査機あかつきが回り始めた。

今日の夕方、探査機あかつきが金星を回る軌道に投入されたことが確認できたということをラジオで聞いた。それもいくつもの要求を満たす限定的な軌道に。

あかつきは2010年の5月にH2Aロケットで打ち上げられ、その年の12月7日に金星の周回軌道に入る予定だったが(阿川弘之さんは「だった」はだめ、「であった」だ、と言っていたそうだ。そのような表現が相応しい文章を書きなさいと)、主エンジンのトラブルで失敗。約5年ぶりの再挑戦で成功した。

主エンジンは使えないので4基の姿勢制御エンジンを噴射して速度を落とし、金星の軌道に入れたそうだ。噴射のタイミングも噴射時間も正確でないと狙った軌道に入らない。20分27秒だったか28秒だったか・・・。

若い女性研究員が中心になって何通りもの計算をしたそうだ。その通りぶっつけ本番で決めたというのはすごい。

あかつきは来年の4月頃に本格観測を始めるとのこと。小さく見えているあの金星からどんな情報が届くのだろう・・・。