■ 新国立競技場の応募案のA案、B案共にシンプルな片持ちトラス梁を等間隔に並べることによって屋根を構成しているが、そこに繰り返しの美学が認められる。そう、建築を構成する要素であれば、その形や色などの属性が全て同じものが繰り返されていると、そこに秩序づけられた美しさを感じる(①)。
①
木曽平沢にて 撮影日150307
ところが戸建て住宅となると、全く同じデザインの外観の住宅が並んでいても何故かそこに美を感じない。先日、松本と長野の中間に位置する麻績村で見かけたのは、形は同じだが外装材の色も木部の塗装色も違う戸建住宅が並ぶ光景(②)。 ゆるやかに秩序づけられた様子に、いいなと思った。
②
東筑摩郡麻績村にて 撮影日151215
建築を構成する要素だと全く同じものの繰り返しに美を感じるのに、戸建て住宅(アパートやマンションも同様)では全く同じデザインの繰り返しに美を感じないのは一体何故?