透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

繰り返しの美学

2015-12-17 | B 繰り返しの美学

 新国立競技場の応募案のA案、B案共にシンプルな片持ちトラス梁を等間隔に並べることによって屋根を構成しているが、そこに繰り返しの美学が認められる。そう、建築を構成する要素であれば、その形や色などの属性が全て同じものが繰り返されていると、そこに秩序づけられた美しさを感じる()。


木曽平沢にて 撮影日150307

ところが戸建て住宅となると、全く同じデザインの外観の住宅が並んでいても何故かそこに美を感じない。先日、松本と長野の中間に位置する麻績村で見かけたのは、形は同じだが外装材の色も木部の塗装色も違う戸建住宅が並ぶ光景()。 ゆるやかに秩序づけられた様子に、いいなと思った。



東筑摩郡麻績村にて 撮影日151215

建築を構成する要素だと全く同じものの繰り返しに美を感じるのに、戸建て住宅(アパートやマンションも同様)では全く同じデザインの繰り返しに美を感じないのは一体何故? 


 


588 筑北村坂井の火の見櫓

2015-12-17 | A 火の見櫓っておもしろい


588 撮影日151215

■ 筑北村坂井から青木村へ抜ける県道12号線沿いでこの火の見櫓を見つけた。県道から集落内の細い生活道路を進んでこの火の見櫓の近くまでなんとか行きついた。
 


道路より少し低い場所に立っていて、背も低いのでちょうど見張り台と同じ高さから観察することができた。

屋根の形がなかなか好い。軒まわりがフラットで勾配が無く、雨がきちんと流れ落ちるか気になるが・・・。

避雷針に付けられた薄い平鋼の3本の飾りが好い。 蕨手が無いのは残念な気もするが、無い方がスッキリしてこの場合は好いかもしれない。

古い照明器具のデザインが渋い。 火の見櫓は現役ではなさそうだが、この街灯は今でも明りを灯しているだろう。