透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

537 高山村黒部の火の見櫓

2015-05-10 | A 火の見櫓っておもしろい


537  上高井郡高山村黒部の火の見櫓 昭和31年5月竣工 撮影日150510

 総じて長野県の東信、北信地区の火の見櫓は細身。4角形の櫓、等辺山形鋼のブレース。8角形の屋根、蕨手がないのはちょっと残念。円形の見張り台、飾りのないシンプルな手すり。

踊り場はカンガルーポケット。切妻の小屋根の下につるりんちょな半鐘を吊り下げてある。



にぎやかな脚元。


 


高山村の蔵

2015-05-10 | A あれこれ





路上観察  上高井郡高山村黒部にて 撮影日150510

蔵の小屋組に注目。唐破風のような形の梁の納まりが絶妙、隣の須坂市でも同じ小屋組を見かけたが、こんな小屋組は今まで見たことがなかった(と思う)。

妻壁に牛鼻(蔵ワッペン←藤森照信さん命名)がないと何だか変。

民家巡りをしていた昔が懐かしい・・・。





安曇野市豊科下鳥羽の大同神社の狛犬

2015-05-10 | C 狛犬


大同神社 鎮守の森全景

 狛犬について書く場合、神社に関する用語を知らないと表現に窮する。少しずつ神社用語を覚えていきたい。鎮守の森(杜)という言葉は耳にするが、社叢(しゃそう)という耳慣れない言葉も同義。神社用語の基礎知識として覚えておきたい。



権七堰(ごんしちせぎ)に架かる石橋の先に木造の大きな鳥居がある。鳥居にもいくつかのタイプがあって、それぞれ名前がついている。この鳥居は台輪鳥居。この神社用語も覚えておきたい。知らないことを知ることは楽しいが、なかなか覚えられない・・・。

柱の頂部にある円い部材を台輪という。家具にも台輪があるから既に知っている言葉だが、鳥居にも使われていることは知らなかった。「台」という言葉から、島木の下に設置した部材と見るべきかもしれない。この島木という言葉も知らなかった・・・。



拝殿の前に千度石が据えてある。



千度と刻んである。



拝殿に向かって右側に社務所



拝殿の奥の本殿。一間社流造。本殿には建築的な型式による名称が付いている。

この神社には地元下鳥羽地区の産土神が祀られている。産土神・・・、うぶすながみ。辛うじて知っていた。

この神社を守っている狛犬

 

右の獅子の台座に大正四年十一月起工、左の狛犬の台座に大正五年五月竣工とある。起工年月を記してあるのは珍しいのでは。この狛犬、台座からしてなかなか立派。

御即位記念とあるが大正天皇の即位を指すのかな。





獅子の肢元で子どもが遊んでいる。微笑ましい姿ではあるが、ちゃんと聖域を守れるの?と訊きたくなる。
でも親はちゃんと恐い顔をしている。



左の狛犬もやはり子どもがいる。



これはキャベツではなくて、牡丹。牡丹に意味があるのか、無いのか、気になる。



なかなか見事な立体造形。なぜこれほどまでにカールさせているのだろう・・・。



長くて流れるような尾がなかなか好い。

狛犬のタイポロジーにも取り組みたいがまだ先になりそう・・・。


台座寸法 720×1100 (黒みかげの台座)
像の高さ 約1200