透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

松本市梓川倭の大妻神社の狛犬

2015-05-04 | C 狛犬


撮影日150504  狛犬の棲息地の大妻神社全景 



石造の鳥居越しに拝殿を望む よく見ると拝殿の両側に狛犬が写っている。狛犬が守護する御祭神は大妻太郎兼澄(おおつまたろうかねすみ)と建御名方命(たけみなかたのみこと)。

  

明治29年(1896年)生まれの狛犬。台座に棟梁松澤勘次郎とあった。



向かって右側、阿形の獅子。後肢部分の大きな渦巻きが印象的。 頭の宝珠は明らかに石種が異なる。確認すると単に載せてあるだけだった。「獅子鼻」が目立つ顔。



頭部をぐっと前に出している。獲物を狙っているかのような姿・形。鬣(たてがみ)や尻尾の線刻がなかなか美しい。



向かって左側の吽形の狛犬。宝珠は頭と一体。



阿形の獅子と同じように頭をぐっと前に出している。

まだ狛犬の観察を始めたばかりだが、明治生まれともなると狛犬の姿・形が個性的で味わい深いという印象だ。


 


534 松本市梓川倭の火の見櫓

2015-05-04 | A 火の見櫓っておもしろい


534 火の見櫓のある風景 松本市梓川倭にて 撮影日150504

 松本市梓川倭の大妻神社の狛犬を観に出かけて、神社の近くに立っている火の見櫓を見つけた。狛犬か、火の見櫓か・・・。4001稿にどちらを取り上げるか考えて火の見櫓を先にすることにした。

4角形の櫓に円形の屋根と円形の見張り台(共に平面形)の火の見櫓。4隅の柱材はカーブしてはいない。やはり末広がりの緩やかなカーブを描く櫓が好ましい。

櫓に横架材(水平部材)が5段あるから、高い部類に入る火の見櫓だろう。横架材の間隔は次第に狭くなっているが平均6尺(約1、8m)とすると見張り台の床面の高さは10、8mとなる。従って屋根頂部までの総高は14~15m位だろう。



屋根の頂部の避雷針には線状のシンプルな飾りが付いている。スピーカーなどがついていないのは好ましい。半鐘は見張り台にはなく、踊り場に吊るしてある。見張り台から移設したのだろう。



なかなか美しい脚部には出会えない・・・。

下から見上げるより、このように遠くからの方が櫓のフォルムは確認しやすい。


 


松本市中山の埴原神社の狛犬

2015-05-04 | C 狛犬









 境内の由緒書きによると、3社が合祀された神社(天和2年(1682年)に十五所大明神社と八幡社を合祀、さらに明治41年(1908年)に鎮守社を合祀して埴原(はいばら)神社としたという)で計21柱(十五社の健御名方命外14柱、八幡社の息長姫尊外2柱、それから鎮守社の伊邪那岐尊外2柱)もの御祭神が祀られているそうだ。

多くの御祭神をお守りするのは昭和59年4月生まれの若い狛犬コンビ。台座に刻まれている石匠の名前は田近 進氏。田近石材店制作の狛犬は松本市内の神社に何体も棲息している。

    



阿形の獅子(いまでは左右どちらも狛犬と呼称しているようだが、拙ブログでは便宜的に拝殿に向かって右側、通常阿形の狛犬を獅子とする)は筋肉隆々できっちり蹲踞の姿勢を取っている。若い獅子、という印象。鬣(たてがみ)は大きくカールしていて玉状にも見える。口腔内を紅くしてある。



吽形の狛犬





後ろ姿は共によく似ている。ソフトクリームを少し長く伸ばしてウェーブさせたようなしっぽが印象的。


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