透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

12 火の見櫓っておもしろい

2012-07-08 | C 名刺 今日の1枚


DMで紹介されている作品「サイダー工場船」

12 水野里香さん

この記事のカテゴリーを「火の見櫓っておもしろい」にするか「名刺 今日の1枚」にするか迷ったが、タイトルを「火の見櫓っておもしろい」に、カテゴリーを「名刺 今日の1枚」にした。

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 安曇野市穂高有明のギャラリー・シュタイネで開催中のスタヂオKURE~無限に広がる小さな世界~を観た(*1)。

諏訪郡富士見町に工房を構える竹内尋教さんと水野里香さんご夫婦の作品展で、尋教さんが彫金を、里香さんが陶芸(といっても器ではなくオブジェなどの造形作品)をしている。質感の全く異なる金属と陶との組み合わせによって創出される独創的で夢のある作品たちに魅せられた。   

この作品展に火の見櫓のオブジェが展示されていることをカフェバロのKさんから教えてもらっていた。火の見櫓となれば観ないわけにはいかない、というわけで最終日の今日(8日)の昼に出かけた。幸いなことにおふたりが会場におられ、話をすることができた。

おふたりの工房のある富士見町周辺にも火の見櫓は多い。聞けば里香さんは火の見櫓が好き、とのこと。


許可を得て撮影、掲載。

目当ての火の見櫓と屯所(南信では詰所ではなく屯所という)の作品はギャラリーの入口のすぐそばに展示されていた。火の見櫓の高さは約18センチ、脚間寸法は約4センチ。手づくり感がとても魅力的だ。背景のざっくりとした左官仕上げの壁も作品にぴったり。

火の見櫓と屯所の照明はちゃんと点く!他の作品同様、細部まできちんとできている。

火の見櫓は4角形の櫓に4角形の屋根と見張り台という一般的なタイプ。反りのある屋根のてっぺんに頂華(フィニアル)が、4隅に蕨手が付いている。

この写真では分かりにくいが踊り場の位置にも半鐘が吊してある。金属でつくった木槌(金槌?)も吊るしてある。細かい。

櫓の横架材は省略したそうだが、ターンバックル付きブレースが4段付いている。脚はちゃんと末広がりになっていてフォルムの魅力が表現されている。

さすが。うれしい。感動。


 *1 会期 6月22日~7月8日