透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

繰り返さないという美学

2007-03-20 | B 繰り返しの美学


① 何年か前にお台場方面で撮った集合住宅の写真。
② 先日新宿で撮った写真。

「繰り返しの美学」 いままでは建築構成要素の1方向への直線的な繰り返しをとり上げてきた。直線的な繰り返し、秩序づけられた状態を美しいと感じるのは脳が秩序を歓迎していることの証であろうと考えた。

これからは考察の対象を少し広げようと思う。まず2方向、即ち平面的に繰り返された状態の具体例としてビルのファサード(正面の立面)をとり上げる。

①と②の写真に示す例は共に平面的な繰り返しを別の要素を取り込むことで避けている。この場合繰り返しは美しくないのだ。単純に同じデザインを平面的に繰り返すことは均一的、単調でつまらない。1方向に繰り返すと美しいのに2方向に繰り返すとつまらないと感じるのは何故だろう・・・。

今回はこの辺で留めておこう。