透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「開かれた」

2007-03-17 | A あれこれ



「開かれた」をネットで検索してみる。開かれた学校、開かれた議会、開かれた社会、・・・すごいヒット数だ。

国立新美術館のロゴ。「」という漢字の角を全て「開いた」デザインだという。そう、開かれた美術館を象徴するロゴ。美術館のHPにこのロゴのデザインの説明が載っている。多様な展示空間の構成を可能にするフレキシブルなパーティション・システムも表現しているとのことだ。パーティション、なるほど確かにそう見える。

コンセプトが先にあってデザインが創出されたという説明がなされるのは、建築デザインも同様だ。実際にはデザインが先に出来て上記の説明は後からつけた・・・、そう思う。

この離散的なデザイン、あまり創造性を感じない・・・などと書いたら悪いかな。これが今のセンスなのかもしれない。ということはボクのセンスが古いのかも。


 


おめでとう

2007-03-17 | A 読書日記



 おめでとう

作家 川上弘美さんが芸術選奨の文部科学大臣賞を受賞した。

新聞によると大臣賞、新人賞とも演劇や映画、美術、芸術振興など十部門ある。文学部門が川上さんだった。受賞対象作品は「真鶴」だという。建築は確か美術部門だが、今回受賞者はいなかった。

『真鶴』については以前ここに書いた。それまでの川上さんの作品とはかなり印象が違っていて、ことばを選んでゆっくり書いた小説、文章も推敲を繰り返したのではないか、読了した時そう思った。

川上さんはこの作品のあとまだ長編を発表していない、と思う。私は「 yom yom 」で短篇を読んだだけだ。 

川上さん、受賞おめでとうございます『真鶴』に続く力作を期待しています。