エアークッキング

今、エアーギターとか云う、エレキギターの親せきみたいなのが在るそうです。（ウソ）
本物のギターなしで、まるでギターを演奏している様に観せるパフォーマンスらしい。

　　　　　　　　　　

将棋の世界でも、本物の駒なしで、まるで将棋の対局をしている様なパフォーマンスが有ります。
その世界では、　『　メ○ラ将棋　』　と言う、差別語まがいの禁じ手表現で言いますが。
それなら、マアそれを、エアー将棋とでも言って置きましょう。
今度、試し（笑）に、外人さんに会ったら、　「　エアーチェス！　やろうか？　」　と
声を掛けてみてください。
結果は保証出来ませんけど。　
通じない時は、　「　ｂｌｉｎｄｆｏｌｄ　ｃｈｅｓｓ　でもしよう！　」　と。
変な日本人と思われるのは、間違えないでしょう。

基本は、頭の内だけで、ひたすら将棋を考えながら指し（？）続ける事です。
コレが、ヒゲの場合、仕事の料理と組み合わされる様になりました。

修業時代の京都。
魚もスッポンも、決して見習いヒゲは触る事さえ出来ませんでした。
その頃は、完全に習熟してないと、何もさせて貰えない時代環境。
ヒゲは、唯一の武器である残像能力で、人の仕事を盗み見する事からスタートです。

映像を頭に焼き付けると、今度は体に覚えさせるトレーニング。
　　　　　　　　

そう、エアークッキング（？）です。
左手に魚やスッポンをイメージして、右手は出刃を持ったつもりで、繰り返し三枚卸し。
ホラ、ドラマ・医龍ドラゴンで、外科医が両手を中空に動かしてイメージトレーニングする
シーンがあるでしょう？
あれと同じですよ。
切って、剥がして、抉り取る。　笑
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　

次は、左手に大根で代用品、右手は出刃包丁の重さを感じて、実践練習に為ります。
この残像能力ともうひとつの特技が、京都時代のヒゲを救って呉れた。
やはり、頭の中だけで、料理の展開を読む事が出来、一度の動きで複数の食材や
調理器具を用意出来て。
何でも無い事ですが、この省エネ技術が、体力の無いヒゲを助けたのです。
これで修業時代の大変な時期をやっとこさ、過ごす事が出来たのでした。

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