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田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

冬瓜は遠か~②

2020-01-30 16:02:20 | よもやま話・料理編
料理屋での冬瓜は、やはりチョット壁があります。
前ブログが冬瓜に近づく料理なら、今日紹介するのは、遠くなる料理でしょうか?

先ず、冬瓜を切り出さなければなりませんが、これが案外難しいんです。
冬瓜は、ラグビーボールみたいにわん曲しています。
              
それを、平べったい薄刃包丁で剥くのですから、微妙に無理が出る。
両端に、剥き残しが出るのです。
 
   ≪ ヒゲの仕事とは微妙に違いますが、雰囲気を味わって下さい ≫
        
その剥き残った皮を、ごく薄くへいで、さっと塩ゆでします。
           
すると、冬瓜の両端は、鮮やかな緑色になりますね。
これが、こだわり!
それを、八寸の一品として使います。
処理が終わった冬瓜のセンターに、赤の練り味噌( 田楽ミソ )を少し盛ります。
その味噌の上に、煎ったケシの実を6粒載せて完成。

もうひとつ。
先ず、冬瓜を柔らかく煮込んで、冬瓜と煮汁を分けます。
煮汁を加減して、戻した寒天を加えて溶かし、一旦、裏ごしか茶こしで濾します。
その寒天汁を少し別に取って、適宜な温度の所に置きます。
冬瓜も裏ごしして、寒天汁の多い方に戻してひと煮立ちさせて流し缶に。
しばらくすると、表面が固まり始めます。
ほぼ同時に、少し別にした寒天汁に、赤の練り味噌を溶かします。
そして、先程の固まり始めた冬瓜汁の上に流します。

この時大事なのは、タイミング!
冬瓜の寒天汁の表面が固まらない内に!!
だけど、あまり早く味噌の寒天汁を入れると、混ざってしまう。
更に、味噌の寒天汁が、流動性を保っている内に流さないと、表面にダマが出来る。

出来た流し缶は、そのまま暫く放置して、固まるのを待ちましょう。
固まったら、流し缶ごと冷蔵庫で一晩寝かせます。
次の日、取り出して切り出します。
三種盛りの前菜の一品に、二個付けて。
飾りに、小さい木の芽は欲しいものです。

そう!
この料理のキーは、唄の文句の通り、タイミングを逃さないことです。
料理も結婚も色々、人生において一番大事なのは、ステキなタイミングでしょうかね!?
     

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2 コメント

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コンテスト (batten)
2022-02-28 23:57:22
全国の若手の料理人を各ホテル選抜でコンテストをやっていました。
事前にお題と標準レシピを配布しての課題コンテストです。
審査員で現場を見て回るのですが重曹の使い方が??の子が多いのは田舎のホテル。塩と混ぜずに重曹のみとか使いすぎとか。
それでも、若い子(最近は女性の職人が多いです)が冬瓜に取り組む姿勢は良いなぁと思います。

あいかわらずのコロナ暇人の古い記事書き込みなので、どこかの冬瓜記事にも書き込んでたらゴメンナサイです。
返信する
冬瓜はやはり遠があ (ヒゲ)
2022-03-02 13:34:17
熊本では、やはりと言うべきか?冬瓜料理と出会いません。
熊本県民的には、グチャーとした食感は評価されない為でしょうか、苦笑。
元気な内に女性料理人の作った冬瓜を頂きたいのですが…。
返信する

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