田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

救世主〜渡辺真知子

2020-09-03 17:08:47 | 田園ものがたり
7/1 マンションの知人から、採れたての茄子をたくさん頂いた。
いっぱいあるから、どんな料理方で食べようか?
考えていたら、昔の献立を思い出した。
          
栄通りにあった頃の田園の店です。
時代遅れ感漂う古い店舗で、ヒゲは手伝いのおばちゃん達とボツボツ
やってました。
それでも、天然白身刺しなどで、少しずつ賑わい始めた頃のこと。

或る日、遅い時間帯に10名超の予約が入りました。
料理は、 “ 来注 ” でと言う。
来店してから、メニューを見て各人の好みで注文する意向です。
ヒゲと手伝いのおばちゃん2人だから、手が間に合うか?
少し心配ですが、やむを得ません。

やがて、リフトに乗せられて注文伝票がヒゲに送られてきた。
「 福ちゃん! 右、油~ 」 指示が飛びます。
ヒゲは直ぐに、その頃まだ熊本では珍しい “ 米茄子 ” を手にします。
            
縦2つに切った後、皮に沿って深く包丁を入れ、胴体部にも三ヶ所切れ目を。
ウテナに近い、硬い部分をマナ箸で突っつきます。
直ぐに、右の油に放り込みます。
やがて仕上がった米茄子の三色田楽を、2Fへリフトで送ります。

客の渡辺真知子さんは、当時、実力派歌手として注目されていました。
マイクも要らないほどのすごい声量!  カモメ~が 翔んだ~ ♬♬
コンサートの後は、エネルギー補給をたっぷりしなくちゃ。
米茄子のお替りもありありの食欲です。
この日、ヒゲはチョッピリ嬉しい気分に。
なにしろ古い店舗で、ろくすっぽ客も来ない。
そんな店に、初めての有名人を迎えたんです。
            
カァちゃんの京都時代の仕事仲間からの紹介ですが。
このちょっとした来店は、ヒゲにも、更に従業員さんにも励みになりました。
それまでは、893や無銭飲食などの、ロクデモない客が多かったからです。
その都度、ヒゲ達従業員は、嫌〜な気持ちで仕事に臨むことに。
そんな中に、飛び切りな有名人の来店です。
努めている従業員からすれば、ほんのちょっと誇らしい瞬間になったハズ。
ヒゲにとっても、招かざる客層を入店させないようにするヒントの第一歩に
なったのでした。
まもなしに、カァちゃんの産休期間も終わりに近づいていました。

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コメント (2)
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