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安倍首相に「憲法の基本学んで」と若手弁護士有志が首相に芦部氏「憲法本」贈る

2014年02月19日 | インポート
全国の弁護士有志でつくる「明日の自由を守る若手弁護士の会」は2月14日のバレンタインデーに合わせ、安倍晋三首相に憲法学の権威、故 芦部信喜 (あしべ・のぶよし) 東大名誉教授の著書「憲法」とチョコレートを贈りました。

「個人の権利や自由を保障するために、憲法で国家権力を制限する」というのが立憲主義ですが、安倍首相が2月3日の衆院予算委員会で「憲法が国家権力を縛るというのは、王権が絶対権力を持っていた時代の考え方だ。今は国の形、理想を語るものだ」と答弁するなど、安倍首相が立憲主義を否定するかのような答弁を繰り返しているとして「憲法の基本を理解してほしい」との思いを込め、贈ったものです。

2月12日には、憲法解釈変更による「集団的自衛権の行使容認」をめぐって「最高責任者は私だ。政府の答弁に対しても私が責任を持って、その上で、選挙で審判を受ける。審判を受けるのは内閣法制局長官ではない」などと傲慢な主張をしましたが、これは現政府の憲法解釈が、内閣法制局を中心に積み上げられてきたことを意識した発言です。

「民主主義国家が共有する立憲主義を過去の遺物であるかのようにみる発言にショックを受けた」と同会の 黒沢いつき共同代表が感想を述べました。そのうえで黒沢氏は「選挙に勝てば自分の手で憲法の読み方をどう変えようと構わないというのも、手続きに対する理解が不十分。首相として当然持っているべき知識があるのか」と疑問を呈しました。

黒沢氏らは、大学で多くの学生が憲法の教科書として使っている芦部氏の著書を選んびました。これは、安倍首相が昨年3月の国会質疑で「芦部信喜さんという憲法学者、ご存じですか」と問われたのに対し「存じ上げておりません」と答えたことから芦部氏の著書にしたもの。

同封した手紙には「憲法の本質を十分に理解されていないのなら、法の支配の原理を基本的な価値とする他国と連携を深めることなどできない」と指摘するとともに、「基本知識が万全でなければ国政を信託できかねます」と進言しています。


【出典参考】2014年2月16日配信「共同通信」


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安倍首相に憲法本を送って、憲法を勉強し直せと言... (関西フレッシュパック森本誠二)
2014-02-20 18:30:28
安倍首相に憲法本を送って、憲法を勉強し直せと言うなら、憲法第89条違反の朝鮮学校に対する補助金支給に対して言及しないのはなんでや?憲法を守れ、憲法大事にしろと言うなら、在日の外国人に地方参政権を与えるのは憲法違反やからな。護憲派と名乗るなら、憲法第9条だけ守っても意味ないからな。全条文を守ってから言うんやで。
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