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沖縄の高校生がオバマ大統領、ケネディ駐日大使に手紙

2014年02月20日 | 国際・政治
このほど沖縄の那覇国際高校の女子生徒5人が普天間飛行場の名護市辺野古への移設反対を訴える手紙をオバマ米大統領とケネディ駐日大使に送ったことが分かりました。「沖縄タイムス」からその手紙をご紹介します。(サイト管理者)


「辺野古の海を守りたい」との思いから、那覇国際高校の女子生徒5人がこのほど、普天間飛行場の名護市辺野古への移設反対を訴える手紙をオバマ米大統領らに送った。生徒らは手紙の内容を本紙を通して公開し、来県するケネディ大使に「私たち高校生の声に耳を傾けてほしい」と話している。




<辺野古案の中止を訴え 高校生がオバマ大統領に手紙>


バラク・オバマ大統領殿、キャロライン・ケネディ駐日大使殿

 拝啓
 私たちは、日本の沖縄県で暮らしている高校生です。
 沖縄県は第二次世界大戦後、多くの苦難を県民総ぐるみで乗り越え、今では観光立県として、沖縄のきれいな海、美しい自然を求め世界中から観光客が訪れるリゾート地として生まれ変わりつつあります。
 このように、楽園のような島ですが、不安がないわけではありません。
 私たちの一人が、10時すぎに洗濯物を取り込もうとしているとき、頭上から建物の窓が揺れるほどの音をたて、オスプレイが低空飛行で飛んで行きました。一瞬、墜落するのではないかという恐怖で、しばらくの間、全身が緊張したのです。
 これは、午後10時以降は飛ばないというアメリカ側と日本側が取り決めた飛行運用規定に反したものです。このようなことが、毎日のように行われているのが現実です。
 この度、普天間基地の危険性除去のため、名護市辺野古に基地を移転する計画が出されています。しかしながら、辺野古にもたくさんの人が住んでおり、近くには学校もあります。また、希少動物のジュゴンの他、多くの魚たちがきれいなサンゴの海で泳いでおり、周辺の山々では、天然記念物の野鳥も生息しています。
 もし辺野古にこれ以上基地がつくられるようになれば、魚たちの住みかがなくなるばかりか、基地と1キロも離れていない付近住民の安全を脅かすことになりかねません。
 これまで、多くの県民による基地反対の集会やデモ行進などが何度も行われて来ましたが、日本政府にはその声も届いているように感じられません。
 沖縄には戦争体験で生まれた「命どぅ宝」という言葉があります。「命こそなによりも大切な宝物」という意味です。
 沖縄県民の7割以上が反対している基地移設の現場を、素晴らしい生き物の宝庫である辺野古の海を、是非ご覧になってもらいたいものです。
 そして、沖縄県民の生の声を聞いていただきたいと思います。
                                        敬具
 

 沖縄県立那覇国際高校 1年  
 渡久地結、前川凪、内間李奈、知念くらら、平田若菜


【出典】2014年2月11日配信「沖縄タイムス」


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