天然酵母パン ざぱん

『 the pan 』という名前は・・シンプルな素材選びから

はるゆたかブレンド

2013-02-01 | 素材のはなし
ざぱんは、国内産小麦粉「はるゆたかブレンド」を主に使ってパンを作っています。当初は「はるゆたか」100%のものを使っていましたが、使い始めてすぐに赤カビ病での不作の影響を受けて粉を代えるこをと余儀なくされました。その時はTIPE ERなどの粉のサンプルもいただき、レシピ(特に水分量)を調整。そしてその時、単体の品種のみで粉を作ると、その年の麦の良いところも悪いところもそのまま粉に現れること。その品質を常に安定させる為に粉をブレンドをすることなどを教わり 「はるゆたかブレンド」(はるゆたか+ホクシン+ホロシリ)に変更することを決めて、現在に至っています。

そしてこの度・・・ブレンド粉の「ホクシン」の不作に伴ない「はるゆたかブレンド」の取り扱い中止の連絡がありました。とても残念です。でも前回「自然のことだから、これからもこういうことが起こりうる」と感じていたので、気持ちは前向きです(笑)

私は、やはり国内産小麦粉でパンを作っていきたいという気持ちがあります。パン作りに合う外麦はたくさんあると思います。そもそもパンは外国の文化だし、口解けのいいパンやよく膨らむパンができる粉を今では身近に入手することも可能になりました。でも私はfood mileageについて考えることもひとつありますし(とはいっても、材料の全てを国産のもので賄うことはできません)今まで国内産小麦粉を使ってきて、それが生産者を応援することにもつながることを知りました。食料自給率が低い日本で、パンを作る為の小麦を育ててくれる人がいる。それを私たちが使うことで、また来季も美味しい小麦を作っていただける。それが今後も続いていって欲しいという願いでもあるのです。

そして何より。一番大切に思っていることは(ボスに言われてから、いつもこの言葉の意味を考えます)私自身が美味しいと思えるものを。国内産小麦粉は、粉の味を味わえる美味しい粉だと思えるからこそ今後も使っていきたいと考えています。

粉が変われば、酵母も変わります。この変化が、いい方向に進みますように・・

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