PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

新品ロレックス購入後の不安について。

2005-08-16 | 通販・買い物
 新品ロレックスを購入後の不安は、そのオーナーが何処から買ったかによって2つに大別できます。
 ひとつは正規店で購入したパターン。もう一つは並行輸入品店およびそれに類するショップでの購入したパターンです。

 ではそれぞれのクレームの実態はどうなっているか、またその対処方法を述べてみます…

 ①正規店での購入した場合のクレーム
 ・数秒進んでいる、または遅れている。
 →購入後2年以内なら、購入店からロレックスサービスセンターに出してもらいましょう。自然故障なら無償です。しかし、  ±5秒程度なら許容範囲です。またデイトおよびデイ表示のジャスト変更も同様です。現行でゆっくりと日付が変更する  ものはありません。
 ・箱が違う。また破損している。
 →稀にあります。交換してもらいましょう。しかし、紙外箱の凹みや破損は許容範囲です。
 ・キズがある。
 →不良在庫となっている場合や、ディスプレイで粗雑に扱っているとロレックスにキズがついている場合があります。正規  店からロレックスサービスセンターで半月程度で研磨してもらえます。

 ②並行輸入品店およびそれに類するショップでの購入した場合のクレーム
 ・付属品、アクセサリーがない。
 →ほとんど対応してもらえません。海外から入ってきたときの現状であると言われます。稀に希望者には後日頂けるショ  ップもあるようですが、ケースバイケースです。
 ・キズや凹みがある。
 →購入後は交換不可が基本ですし、海外保証書の保証期間内であってもロレックスサービスセンターでの無償の研磨   は困難です。これはショップとの相談が必要です。
 ・数秒進んでいる、または遅れている。
 →これは保証期間内ならロレックスサービスセンターで無償の修理が受けられます。
 ・箱が違う。また破損している。
 →ほとんどショップでの対応は不可能です。
 ・偽物、パチ物、ガッチャマン、贋作ではないか。
 →これは新品現行品として販売している場合はまったくといっていいほど、ありえません。お店の信用問題ですから。そ    れでも不安な方は、有名時計雑誌に広告を常連で載せているショップか10年以上の営業をしているお店をえらびまし   ょう。

…大体がこのような現状です。
 つまり正規店が安心ということですが、日本の場合、世界一物価が高い国ではブランド品を購入する場合、為替差損が発生してしまうので、どうしても購入者にしてみれば、〝価格重視〟にならざるを得ません。

 消費者にしてみれば「…本当は心底、日本の正規店で買いたい…」と思っています。私も懐に余裕があれば、ずっとロレックスの正規品が買い続けたい…です。

 しかし、現実の物価水準は、日本を100とした場合、ドイツやフランスが70~75程度、米国やイギリスが60~65程度と言われています。
 単純に海外のロレックスも当然、自国の生活水準にそのプロパープライスを合わせざるを得ません。
 この内外価格差という為替差益と他にデイトナのステンレススティールなどの希少品がいつでも販売
可能であるということが、並行店を存立させている二大要因です。

 ですから、円安が1米ドル=150円になり、日本正規価格も上昇しなければ、並行店の経営維持は困難であり、実際ありますが、海外店で購入した場合、保証書に氏名をかかされたり、裏蓋シールを剥がされたりすると、商品価値は著しく低下するので、新品としての販売は不可ですので、これもまた並行店ではダメージを受けます。

 ロレックス社でも並行店の拡大と製品の日本マーケット大量流入は世界マーケットや経営という面で捉え
たとき、著しい奇形と偏りを将来発生させる危惧をもっていることは当然ともいえましょう。

 この辺はまた別の機会にお話いたします。

 お話はそれましたが、基本は初ロレックスならば正規店購入、セカンド以降は並行品でもよい、というのが王道でしょう。また、神経質な方や富裕な方はずっと一貫して正規店がよいとおもいます。

…今回はこの辺でおしまいです。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 〝ROLEX〟…と付けばなん... | トップ | ロレックスのプレミア・ダイ... »
最新の画像もっと見る