PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

日々雑感。伝説から神話へ。

2011-02-27 | 音楽

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 昨晩も飲み会の席で、独身の私を気遣った友人らが、「いったいお前はどんな女が好きなんだョ」と、いつものブチ切れた口調の決まり文句を言ってきた。私はすかさず「もちろん、佐藤佳代のような、あの聡明で利発で純粋なひとだよ」と速答した。  

 事実、〝美人ゆえに天才〟といわしめた彼女は努力の人であった。そのことの一面は残された映像や写真からでも容易にわかる。

 ともかく、あのときから私の理想の女子像は変わっていない。私より少しお姉さんの彼女は今となってはモニターからしか微笑んでくれないことが、もう何年もわかっているのに未だに直視するのがつらい。

 クラスの中で確かに私だけが熱狂したその芸能人は1986年4月8日、私にとっても伝説となった。残雪まばらな田舎の高校のオリエンテーションから帰宅した私は事件をテレビで知るなり倒れ寝込むほどの青春の衝撃となったのである(しかし学校は休まなかった)。

 本来画家を目指していたその彼女は「岡田有希子」という変名で多くのメジャーな作詞作曲家に支えられ僅か2年間の、彗星のごとく登場したそのひとである。結果、彼女は本当の〝永遠のアイドル〟になってしまった。

 私がいわゆる、〝アイドル〟、と呼んで心酔した芸能人は、後にも先にも『星と夜と恋人たち』を哀唱する彼女のみだった。

 今年の4月21日は彼女の芸能デビュー27周年記念です。彼女のリアルタイムファンは当時13~20歳が圧倒的多数を占めていたとすれば、彼らは現在40~40代後半。あれから25年。確かに生きるのに精一杯で正直、それどころではなかった。だが、もうそろそろ、落ち着いて彼女の伝説を思い偲んでもよいのではないだろうか。

追伸、ある本によれば、彼女の亡くなる前日までの彼女の日記は、事件から25年ほど経過しているにもかかわらず、未だに彼女の芸能プロダクション側に保管されているという。そういうものが存在しているとは聞いていたが、一体、今後何に使うつもりなのか。事務所側にとって都合が悪い内容なのか。そんなことはどうでもよい。「岡田有希子」としてではなく「佐藤佳代」個人として苦悩して綴ったその彼女の日記を、社会通念上、常識的に愛知のご家族へ返還されてしかるべきものである。他人が指摘する以前の問題であろう。

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スルメイカのように1601には味わい深いものがある。

2011-02-20 | 悩み

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 ロレックスの買い方、「ドノーマルローレックスの目/1601シャンパーン文字板」をアップしました。


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まじめなとけい。

2011-02-19 | 日記・エッセイ・コラム

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本日は土曜日でも仕事です。多くの民間が休みである日はまったく来客者もありませんので、ゆっくりと拡大枠で発展した仕事の整理ができます。よって土曜日は極力、営業日としています。スタッフらには申し訳ありませんが。先週なんて、金曜日が祝日でしたので、NHKをはじめ各局、「さぁ、今日から〝3連休〟ですね…よい週末を。」なんて言っておりましたが、私のご同業の経営者も過半数は土曜日も執務しておりますので3連休なんてとんでもない。日本は人的資源しかありませんからね。

それはともかく、本日は〝まじめなとけい〟をお供に出社しました。6263や1019以外のステン無垢のロレックスは地味でちょっと窮屈です。でも今晩は某大企業の重役秘書様らとのお食事会があるので、さすがに宝飾ロレックスはアキラメマシタ…。今回の彼女ら全員は、いわゆる〝シラナイヒト〟たちなので、こういうシーンではきわめて無難なロレックスミラー16750をお供にしたほうが経験上、良いに決まっています。でも彼女らの艶よりもこの16750のミラー文字板の方が艶々していてよいとは思いますが。16750_3


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〝もったいない〟不可解なはなし。

2011-02-18 | 悩み

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ロレヲタならば解せぬ巷の話の一つに、〝5桁の個体をメーカーであるロレックス以外の、いわゆる「時計屋」にメンテナンスを依頼すること〟があります(4桁は場合によってまた別の話である)。

もう1年ほど前になるが、話はこうである。この御仁は自分のDAY-DATE18239を近所の腕のいいという噂だけの「時計屋」に依頼したのである。当人は研磨で綺麗になって良かった良かったといっている。どうも単にその腕のいい「時計屋」に興味本位の物見遊山で来店したらしく、ほんとうに自分のロレックスをメンテに出す気は50/50であったようだが、話の流れと勢いで依頼したらしい。その「時計屋」は親子でまかなっているらしく、そこの息子さんが、その個体を一見して「これはメンテナンスが必要だね。リューズ、クリスタル、バネ棒も交換が必要だ。」といったそうで、日ロレの技術公認店でもないその店にとってこれらのパーツは御徒町あたりから入手するのであろうが、結局、当人は11万円ほどその腕がいいと評判の「時計屋」に支払ったそうである。

これが当人から私に「同意と確認」の視線で語ったおおまかな内容である。

このおじさんの採った行動には次の問題がある。それは最悪どこかを社外パーツで改造したかもしれないこの「時計屋」の社外修理に11万円も支払っている事実である。後々安心なメーカーであるロレックスに出しても11万円はかからない。更に、ロレックスの基準ではないと後々メーカーから判断された場合、この18239は永遠にロレックスではメンテが受けられず、取引価値も下がるという、リスクもはらんでいる。

基本的にこういう〝もったいない〟ことをするロレオーナーは並行品または海外正規品のロレックス購入者が圧倒的に多い。 つまり、一回でも正規店で購入したのならば、かなりの確率で、日ロレ正規販売店もしくは日本ロレックスにメンテを依頼する個体を持ち込むはずだ。そして東陽町か地方営業所にそれは流れる。これが5桁の常識的なメンテナンスの流れだが、要するに日本正規、非日本正規の購入者には〝向う発想〟が決定的に違うのである。

だから私は「最初の一本は日本正規品のロレックスを買いなさい」と、たまたま私のところに相談に来るロレックス初心者には言っている。

咄嗟の人間の判断は意識よりも経験がものを言うことを知らなければならない良い例である。ほぼ全員のおじさんロレオーナーは、いつもロレヲタだと知っていても若輩者の意見は聞かない。そういう程度の人達がロレオーナーであることも知らなければなるまい。


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突き詰めて考えてみたら…。

2011-02-17 | 悩み

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 突き詰めて考えてみたら、私からロレックスがなくなってしまったら一体どうなるのだろうか。買取金額以上の損失、つまりお金では計り知れないほどの人的損失にもつながってしまう。またボランティア的なロレックスセラーの私を通して売られたであろうロレックス販売の機会喪失もまた計り知れないものがあろう、なんてことを考えながら、私の仕事とは真逆的な趣味へのひとときは、何であれ、この年になるととても大切に感じる。

先月に引続き、ローレックスGMTの研究成果を仲間に発表している自分が好きである。


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