例年よりも残暑とは言いがたく、節電のためクーラーも弱め、出勤時間帯も夕方から終電ギリギリまでに変更して稼働しています。
少し時間があったのでいつものように銀座をブラブラし、並行アンティークの某店へ。ここはいつもとくに何も買うべきものがありません。というより、
私「この時計見せてもらえますか?」
店員「参考品ですので…。」
私「わかりました。それではこちらの時計はおいくらですか?」
店員「そちらは売り物ではありません。」
といつものご対応。
よほど売りたくない客なのでしょうけど、あからさまで嫌なショップです。
一方で嫌なお店、というよりも保守的で面白くないショップ、というのは現行や五桁のエクスプローラーⅠやⅡ、サブマリーナのSSばかりが目立って販売しているお店で、そういうお店は時計販売に発展的方向性が見られないと思います。
私見をさらに述べさせていただくと、かといって何をどのように売るのか、という問題ですが、入荷の問題は別として、極端に言えば、3大ブラントに、ロレックス、ややオメガ、という範囲内で、宝飾モデルも含めて幅広く取り扱っていける力量のあるショップが個性的に生き残るのだと感じています。
結論から言えば、シンプルでも複雑でもノーチラスです。
パテック社としてスポーツエレガンスの二番煎じはアクアノートですけれど、ノーチラスと比較するとこれはやはり失敗作です。
ただしミドルモデルの3800ノーチラスと比較した場合ではなく、3700や5711などのジャンボと比較した限りにおいて。
アクアノートのトラベルタイムはノーチラスバージョンモデルでリリースされると断然ノーチラスモデルの方が良い。あの5164アクアにブレスタイプがリリースされてもそうでしょう。実際最近のマーケットで新古品のそれが多いのは、ラバーに300万も出しても安っぽく感じてくるパテエンスーのトラベルアクアオーナーが多いためだと思います。
私は、この軽量なオールステンレスの5711でノーチラスは上がりです。
追伸、それにしても、オール金無垢のジャンボノーチラス3700/1A(※後継の3700/001Aではありません。パッと見は同じです)、先日大阪の友人からファーストノーチラスのステンレスとイエロー金無垢のそれぞれのコレクション個体を見ましたが、3700イエロー、凄く良いですね。
何が良いのか、といいますとファーストノーチラスにして金無垢、それも最初で最後のジャンボノーチラスのブレスも含んだオール金無垢(3700/001Aがジャンボラストモデル)。ステンレスのファーストよりも断然、イエロー無垢でしょう。
現在の220万円前後の相場は安いと思います。