PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

オンリーアンティークス(AP社製オートマティックRef.5115BA)

2012-10-02 | アート・文化

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時計の三大ブランドといえばPP、VC、APですが、現在同様に、当時も各社同じようなモデルには同じような金額で店頭で販売されていたにもかかわらず、アンティークに於ける現在の取引価格はPPが圧倒的に高額で、そのアンティークのみで自活するショップがあるほどですから、たとえ同じような金額をメーカーメンテナンスに支払ったとしても更に価格にオンされるのはPPの独壇場といえましょう。

私は以前、洋雑誌〝WATCHTIME〟をハンブルグで立ち見(ドイツ語は読めません)していたときいい雑誌だと思ってこの二ヶ月に一度発刊される、この時計専門誌を米国から輸入し、定期購読していました(後には渋谷のタワーレコードで買っていましたが)。

そんなわけで2005年10月号に掲載されていたこのAPの5115BA(cal.2499/1、baseはJaeger-LeCoulte)という大振りの18金無垢が無性に欲しくなり、約2年後にシンガポールのラッキープラザでギャラ付きS$4,000で購入しました。

リューズが交換されているようですが、当時から状態はとてもよく、尾錠はPPの14㎜と同じメーカーの物が付いていましたね(今晩はロレの金メッキ尾錠です)。

先月、社外メンテから帰ってきて、久々に時計仲間との楽しい銀座での呑み会に参戦させましたが、私にはこの1957年製の5115BAがオールドパテックに引けをとらないほどに輝いて見えましたね。09302


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真逆もまた真なり。

2011-12-09 | アート・文化

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「最新が最高」。

ロレックスでなくても、多くの機械はどんなものでも常に先代を乗り越えて進化する。

しかし、人間の手による工芸的な味わいを生かさなければならない根気を必要とする美術品となると現代品よりもそれ以前の評価が高いものは圧倒的だ。

そういう点で、アンティークでマーケットが確立しているロレックスやパテックは単に機械というよりも工芸品に近い。

そういう逆説的な見解からすると、この両ブランドに「最新が最高」は通じない。

「最悪が最高」ともいえる。

なぜなら、ケースは打ちキズだらけ、文字板も枯れているし割れてもいる。それなのに世界のマーケットが確立している。価値が輝いている。

メーカーはもっとこの絶滅的な4桁の種族保存であるメンテナンスに力を入れる必要があるだろう。


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温故知新、チュードル再考。

2010-04-24 | アート・文化

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思い起こしますと、ステンレススティールのコスモグラフ・デイトナ16520(当時はあえて〝エルプリメロムーヴ〟搭載とは強調されておりませんでした。というのも、ゼニスのクロノと比較されることを嫌ったためです)においては、正規品(当時定価50万円)などは10年待ち、海外並行品も在庫の欠品状態が続き、さらなる異常に高騰し、現行116520なとどとは比較にならないほどのスーパースター、伝説の時計と化していた今から17年ほど前の1993年、この16520を買えない流転の〝ニワカ時計好き〟(当時の私もロレックスにとって有象無象のその一人でした)がこだわりなく転向した時計が当時現行として存在していた、TUDORのカマボコクロノタイムであったわけです。

ちなみにこの時代、エクスプローラーⅠの文字板風な〝3・6・9〟の配列の時計が他の有力メーカーでもリリースしていましたし、特にステンベゼルのデイトナそっくりなクロノもありました。現在でもオメガ社で見られるスピードマスターラインにみられるあるモデルは6263のコピーと言われても仕方がないとおもいます。

ところで最近、ショップでも頻繁にプラベゼクロノタイム79160を見かけるようになって来ましたが、79160程度で、付属品も日ロレメンテギャラも何もない個体で40万円台というのは馬鹿げています。そういうショップは何かと問題です。私の経験からすると田舎者の独善的なオーナーで接客対応や保証は最悪なはずです。

 皆さんは焦らずしっかりとした鑑識眼で満足するものをご購入ください。購入後はカマボコクロノタイムのメンテが終了してしまう前に日ロレに再度メンテを出しましょう。でもまだ大丈夫ですが。(上記画像は『Begin』臨時増刊12月号、34頁、1993年)79160


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今月号の某雑誌に…。

2009-12-28 | アート・文化

先日、私の友人から「君のブログのあの革手袋のアップ画像と極めて良く似ているエルメス社の広告が雑誌に掲載されていたけれど、見ていてエルメス社があれをパクったかと思ったよ」というお電話が。

私はしばらく本屋へは行っていませんので知りませんが、たとえそうだとしてもあのような時計と革手袋とのポーズはよくあることだ、と思います。

しかしながら、エルメス社があれをご参考にしたとしても、エルメス社から委任されている大手広告代理店がそうしたのだとしても、どちらにせよ私には非常に光栄なことですね。

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なかなかいいですよね。

2009-12-16 | アート・文化

ディスコンになった16613SG。新型6桁にこの文字板仕様があるのかわかりませんが、派手なようで地味なこの個体、金無垢のこの文字板仕様よりも、メリハリがあってなかなか良く、逆に私は好きですね。ロレヲタでこれを持っている方の多くは16713RGも持っています。

そういう私も…です。

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