2000年前後からエクスプローラーⅠの対抗馬としてIWCの MARK XⅡまたはMARK XV と比較される時代があった。
MARK XⅡはケースが小さく、数字のレターも細いため、今一つであって、僅かの救いはルクルトムーブをその
エボーシュとしている点であった。
そんな流れの中で、MARK XV が先の見かけ上の難点を克服する形で登場したことは記憶に新しい。
MARK XⅡがイエローゴールド無垢のベルト付か革ベルトのモデルまたはブルー文字板のプラチナケースに革ベルトという亜流モデルが出てい
たが、MARK XV はSS素材のメタルベルト付か革ベルトのモデルがMARK XⅡの横11連の網ブレスで継承された(初期モデル)。また革ベルト
尾錠(初期モデル)であったが、後記モデルはブレスの形状が変更になったり、革ベルトタイプもDバックルとなった。
話がまた長くなるので結論から言おう。
このインターのパイロットウォッチマークシリーズで一般に評価がMARK XⅡとMARK XV で極端に別れるのだが、ムーブメントがどうのこうの
というよりも外観は命、であるのでMARK XV の方がよい。
またMARK XV の初期文字板のトリチウムタイプが良い。さらにリューズがお魚マークで、ブレスがMARK XⅡのそれと同タイプの横11連の網
ブレス付属であればなおいい。
このブレスは代理店では入手ができない。初期尾錠ならばまだ大丈夫だ。
私は以前、このMARK XVをシンガポールの二―アンシティー(義安城)のシンシアウオッチ店で28万前後で買ったと記憶する。いまではどうだ
ろう。この初期トリチウムでメタルブレス付お魚リューズのMARK XVはここ最近私は見かけていない。