一般，初心者，門外漢，それにロレックス社新入社員と，ロレックスという時計について知識がほとんどない方々にとって，ロレックスに関わる際，まず第一関門が〝サブマリーナ〟と〝GMT〟の外見的な混同と区別でしょう。
ロレヲタの今となっては同じ〝サブマリーナ〟・〝GMT〟であっても素材の違い，文字板の違いでさえも〝別物〟と捕らえてしまいます。
終日数百名に渡る小生ブログご拝読の皆さんは同じモデル，特に金無垢モデルは〝１モデル１本〟でご満足しますか，それともロレックスの標本収集的な破滅的コレクションをなさいますか。
ロレヲタのわたしは，神の見えざらない手とともにロレックス社が喜ぶ後者を選びます。
画像は左から，Ref.16808，Ref.16618，Ref.16758，Ref.16718.
ロレックスのボーイズとは紳士用と女性用の中間に位置するオイスターケース径約31㎜のロレックスのことである（下記画像右，両方とも借物）。
アジア人男性，もしくは体格の良い女性用かとも思われるこのボーイズは，日本人男性においては近年購入する者はほとんど見られず，ただ1990年頃までのバブル期を謳歌した時代に購入した，今となっては決して〝ＢＯＹ〟ではない，方々が現在みられるだけである（特に60歳前後のアパレル系に多し）。
よってわが国におけるこのボーイズ購入者の大半は女性で，それも身長165cm以上の大柄な女性と思われる。
下記画像のボーイズロレもそういった女性が黒セーターの上からアクセサリー感覚で使用していたものを，ルビーシェルのレディーイエローロレゾールとともに拝借した。
私はアンディーウォーホールのようなロレックス収集の趣味はない。
時計界である意味，対極を成すものは，ロレックスとパテックでしょう。そのような意味から私はこのブログを立ち上げたわけですが，パテック現行品は品格に欠け，またアンティーク嫌いな私はどうしても所有パテックは前モデル，つまり1990～2000年ごろにかけてラインナップされていたモデルしか納得して購入する気持ちにはなれないため，必然的にロレヲタ化がいっそう強化されました。
現行ロレックスもそうですが，確かに円高の影響は大ですが，現行デイトナすらプレミアムを付けて買い取りをしてもらえない状況にあるロレックスですから，プレミアモデルはまったくない状況といえましょう。つまりロレックスを購入できる国民には行き渡った感があり，ロレックス人気はいまや10年前と比較できないほど下降傾向にあるといわれています。したがって，以前私も言ったような，ラグがヘアライン仕上げの〝５桁のオールドロレックス〟が最後のロレックス人気を支えているといえるのでしょう。しかし，これすらも危うい状況です。
コンディションのよいスポロレ，特に金無垢スポロレ(デイトナ以外)はマーケットから姿を消しつつあるのは，このためかもしれません。
ロレヲタにはどんな新規購入のロレックスであってもすぐにまた飽きてしまう。ウキウキ感なんて10日間持続すればかなりな上出来なのである。どんな投薬でもまったく効かない重篤病棟の患者のように…。しかし，ロレックスの知識についてだけは冴えている。
クラプトン氏について，私は以前から触れていますが，氏はロレックス愛好家として世界的にも有名です。恐らく氏はデイデイターなのかも知れません。氏も私同様にたまには金無垢やプラチナ，またはヴィンテージロレには辟易して，ステンレスのスポロレを装着してみたくなるのも分かります。
下図（氏とB.B.キング氏）のように，仲良しな２人が何かしらとても楽しく語らっています。やはり，そういうスチュエーションにはどんなモデルであっても皆，ロレックスなのです。
いつもロレックスばかりの私でも，たまにはドレッシーな革ベルト仕様の腕時計もしてみたくなる。
それはどういう時かといえば，グッチのニューマンハッタンやフェラガモ，またはsuper130以上の繊細なスーツを着る機会に恵まれた時である。
それはなぜか…。
オイスターケースのラグやエッジはワイシャツや上着の袖口との相性において，非常に良くない。否，過去形で〝良くなかった〟。
この袖口には非常に良くなかった時代のオールドロレックスばかりが目立って私のコレクションとなっていることが，それらドレッシーな革ベルト仕様を登場させることになるのである。
しかし，最近のポリッシュされた丸みのあるオイスターケースはこのことを考慮されたかに私には思えるのである。
それでもGMTやサブマリーナのベゼルが袖口の天敵であることには変わりはない。
