そもそもデッドストックの定義は、店頭販売並~購入後未使用と幅が広い。
しかし、私は、付属品がすべて揃って、デッドストックの十分条件が整う、と考える。
特に店頭販売価格の伸びが急伸している16520はロレックスの5桁では顕著である。
完成されたデイトナ、という意味で16520はスーパースターである。
個体シリアルが製造年代を顕著に示すことはランダムよりも判り易いため、
P番を筆頭にA9、A7、、、と下るほど評価は低い。
しかしどうだろう、当時は今よりも時計ブームであった2000年に使わずに保管業務に今日まで
徹することができたオーナーはどれほどいたのだろうか。
いまの販売価格なら、当時の正規販売価格の何倍にもなっているのだから放出しても十分な利益である。
でもそんな個体はまず出てこない。
当然、すぐに使用しているためだ。
P番もA番も、ベゼルのキズ、ミドルケースの打ち傷、凹みをみればよくわかるし、オリジナルのギャランティーは
あっても、〝プライスタグ〟はまず付属していない。
さらに言えば、16520●、または16520〇のシールが貼られている外箱すら
無いのはデッドストックとは言えまい。
それから取扱説明書の印刷年代も個体のそれと合致する必要がある。
それからあの付属品もついている(これは案外見落としてしまうが、ここでは言えない)
完全なデットストックでP番ならば500万円、A番、それもA9ならば380万円はオーバーするだろう。
300万円以上出せるのなら、デッドストックを狙うべきである。