PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

【続】アンティーク(中古)ロレックスの昨今の高騰について検証する。

2007-03-23 | 悩み

 エクスプローラーⅡ(Ref.1655)高騰から始まり、昨今のシードゥエラー(Ref.1665)異常高騰とGMTマスター(Ref.1675)高騰によって殺気づいた〝第二次スポロレ戦争〟は深深と静かに広がり、気づいたときには手遅れで、これまた株式売買に似ています。

旧型スポロレばかりに目を奪われがちですが、実はワールドマーケットでステンレスモデルよりも絶対的に価値のあるゴールドロレックス(ロレゾール〔コンビ〕はゴールドロレックスとは言いません。ゴールドロレックスとは金無垢のことで、プラチナも貴金属という意味でこのゴールドロレックスの範疇に入ります)こそ、本来その玉数の絶対数も少ないことからも当然といえますが、コンディションの善し悪し問わず、ここ一年近く、金無垢旧型スポロレはほとんどショップ店頭にはありません。加えて旧型デイデイト、デイトジャスト、デイト、日付なし3針ものもほとんど見かけません。これも私は以前このブログでも発言していた通り、一般に金色が敬遠されがちな日本において海外バイヤーが頻繁に来日し、これらゴールドロレックスを買い漁っている、またはスポロレとエクスチェンジしているのですが、私的には100万オーバーしたら、金無垢を買ってください。」といつもロレブーマーに言っています。ちなみに〝ロレブーマー〟とは〝エンスーオタ〟になる前の、そこまでロレックス収集に熱心ではない、いわゆる〝ロレックスチルドレン〟とでもいう初心者、と位置づけられています。

 話はステンレスアンティーク(中古)スポロレに戻しますが、アンティークというものは少なくとも1970年代製造に付ける呼び名ではありません。まだ40年までも経過していない時計は単に〝中古・ユーズド〟ですが、ロレマーケットでは一般にリファレンス四桁ものはアンティークと分類されているので、致し方ありませんが、ロレックスの時計において、リファレンス四桁の時代があまりにも長すぎるため、エンスー的な分類が必要で、厳密に言うと、やはり1970年代製造ものをアンティークと表現するのは緻密とはいえません。ショップの圧倒的多数のイチゲンさん的なロレブーマーにはこのような緻密さは必要も無いことは言うまでもありませんが。

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 ところでモデル毎の旧型スポロレ(SS)の最終上限を予測してみます(ギャラなし時計単体のみの場合。取説やボックスは後付できるので、その時計のオリジナルとは言い難い)。ただ三年後(2010)に再び大崩壊する日本経済(2010年ジャパンクライシス)とともにロレオタが生活費確保、または自己のロレコレクションの淘汰による旧型スポロレの流出によって需給バランスが崩壊すると、この予測上限は急落いたしますので、その急落価格が値頃価格つまり適正価格となるわけです。

【デイトナポールニューマン】

最終上限6,500,000

2010年崩壊価格2,500,0003,000,000

【デイトナ手巻】

最終上限4,000,000

2010年崩壊価格1,200,0001,800,000

【ミルガウス、Ref.1019

最終上限3,000,000

2010年崩壊価格1,000,0001,500,000

【エクスプローラーⅠのRまたはLナンバー、Ref.1016

最終上限1,500,000

2010年崩壊価格600,000800,000

【エクスプローラーⅠのRまたはLナンバー以外のハック付、Ref.1016

最終上限800,000

2010年崩壊価格400,000500,000

※ハック無は下落し、今後暴落し、ミラーダイアルも含めて500,000円以下となる。

【エクスプローラーⅡ、Ref.1655

最終上限2,000,000

2010年崩壊価格500,000700,000

【シードゥエラー、Ref.1665

最終上限1,500,000

2010年崩壊価格400,000600,000

【赤シードゥエラー、Ref.1665

最終上限3,000,000

2010年崩壊価格700,0001,000,000

【サブマリーナ、Ref.1680

最終上限900,000

2010年崩壊価格300,000400,000

【赤サブマリーナ、Ref.1680

最終上限2,000,000

2010年崩壊価格500,000600,000

【GMTマスター、Ref.1675

最終上限800,000

2010年崩壊価格300,000400,000

     ミラーダイアルも最終暴落価格は500,000円ライン

金無垢はデイトナ以外は現在の相場プラス20%程度が最終上限だと思われます。金無垢を購入するのであれば、打ちキズ・凹みの少ない、できれば直近中古のロレックスリファレンス五桁ものをお勧めいたします。

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アンティーク(中古)ロレックスの昨今の高騰について検証する。

2007-03-21 | 通販・買い物

 ここ一年の内に最も高騰しているのが、〝シードゥエラーRef.1665(100万円オーバー,ちなみに2005年中50数万円,翌年オークション、市場から忽然と姿を消す。この辺の件については私のブログ参照)です。

 中でも〝赤シード〟と呼ばれるものが、終に200万円オーバーとなっているのは周知の事実で、もうこうなれば、かなり本来玉数の少なかった赤シードも主に準(サブ)ロレオタによってマーケットに頻繁に登場させられ、ノーマルシードよりもショップに並んでいる、というわけですが、特にシードゥエラーのデザインが優れているとか、機能が良いからという理由で高騰しているわけでもなく、私的にはこのRef.1665シードよりもGMT-MASTER(Ref.1675)の方がファッション的にも、デイトナ(手巻きもの)、エクスプローラーⅠ(Ref.1016)と並ぶものと考えています。

 ですからGMT-MASTER(Ref.1675)はお買い得であり、お薦めであると言う事も私は以前のブログでも言っていましたが、そのRef.1675も昨年夏ごろから店頭価格が上昇しつつあり、私が四年前に購入(ミラーダイアルではありません)した当時は十九万八千円でしたが、今ではプラス20万円程度(ミラーものは100万円程度)です。

これらロレブーマーに人気も無い市場底辺モデルのGMT-MASTER(Ref.1675)までもが高騰しだし、優良金融商品の如くになっているアンティーク(中古)ロレがすべて100万円オーバーになる気配のある背景、煽動しているものは何でしょうか。以下の様な事象が考えられます。

       日本ロレックスではエクスプローラーⅠ(Ref.1016)のキャリバー1560もののメンテナンス不可、手巻きデイトナ、エクスプローラーⅡ(Ref.1655)もほとんどメンテナンス不可といった、1960年代製造ものは不可、1970年代製造ものも徐々にメンテナンス不可が浸透していく中で、メーカーメンテナンスによる〝正規保証〟の抜群にコンディションの良いアンティーク(中古)ロレ、つまりオーバーホール修理明細付きの玉数が減少している。

       日本における、十五年前から始まった、ロレブーム(1次スポロレ十五年戦争)が終焉し、かつてのロレブーマーがロレオタとしての円熟期を迎え、自ら収集したアンティークロレがコレクションとして在宅化され、ロレオタがなかなか売却しないため、マーケットに出現しない。よって絶対数の限られた旧型スポロレが店頭に並ばない。

       新興芸能人、一部IT若手成功経営者やニューアッパーにより、旧型スポロレが買い漁られている。ここにネオロレブーマーも参加しているため、玉数が減少している。

       マーケットコントロールをするロレバイヤー(大抵ソロ活動)がオークション、業者マーケットで旧型スポロレを買い漁って高騰を煽動するため、メンテナンス猶予期間も含めて自己ストックしている。

 このような需給の関係から当然、旧型スポロレは高騰していますが、〝高騰の限界〟は天上知らず、ではありません。一般客が購入できなくなるほど高騰すれば、不良在庫としてショップは抱えざるを得なくなるからです。

 このようにエクスプローラーⅡ(Ref.1655)高騰から始まり、昨今のシードゥエラー(Ref.1665)異常高騰とGMTマスター(Ref.1675)高騰によって殺気づいた〝第二次スポロレ戦争〟の状況については、金無垢ロレと絡めて次回またお話いたしましょう。

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