PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

TOKYO→片山津へ二度目の疎開。

2020-07-31 | ニュース
東京もん、は地方では嫌われている。

ほぼ地方の新コロ感染者の根源はいまや関東、東京だ。

先週から事務所は閉鎖し、再び先祖伝来の土地に疎開してきた。

社員とはスカイプやズームなどでコンタクトを取るっているが、遠隔間共有はシゴト、にとって

マイナスだ。いわれているほど、メリットはないし、企業の発展速度を著しく阻害している。

こういうシゴトにおいて人間的な臨場感が全くないのは、腕時計における機械式とデジタルの関係に似ている。

目視で時間の進行と残量を、瞬時に把握できないからだ。私にとって。

今日も非常に暑い中、ちっちこちゃんと、うとうと柴山潟の湖畔でぼーっと空を眺めながら、1019ミルガウスの斜めグレーシルバーに見

える角度で文字板を眺めていると、

郷土の偉人、中谷宇吉郎先生のエッセイを読むことをしばらくやめている私に気が付いた。


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ロレックスとセイコーの比較についての私見

2020-07-28 | ニュース
先ほど、友人のアベケンから以下の件について、意見をお願いされたので、私見を述べる。

ちなみに、私は学生の頃5千円のセイコーファイブを愛用し、父からグランドセイコーををいただいた。

以後、私のロレヲタぶりは周知のとおりだろう。

以下はロレックスがセイコーよりも劣っているというご意見に対する私見である。

事実:
•セイコー(1881年)はロレックス(1905年)より歴史が古い

→設立の先行が技術の優位とはいえない。これを言えば、現在の産業の源泉企業で社歴の古い会社が常に新しい会社よりも先見しているとはいえない。


•元々ロレックスはイギリス製の安い時計のメーカーだった(スイスの時計産業の多くの人はロレックスを今でも成り上がりのイギリスのブランドだと思っています)

→ロレックスよりも新しく有名な時計メーカーは多く、成り上がりものだとは思っていない。その初期はスイスからムーブメントをイギリスに輸入してイギリスで組み立てていたが、それは最初期の頃までで、イギリスにおける課税増額によって腕時計作りから、スイスで始めるようになった。すべては時計の営業マンだったハンスウィルフドルフ氏の類まれな行動力のたまものだろう。また実際、かのフランクミュラー氏は時計学校の卒業作品にオイスターケースに複雑機構を乗せた腕時計を提出している。


•ロレックスは最新鋭の機械式またはクオーツのムーブメントを開発したことがない

→現在の6桁のムーブメントはビエンヌのロレックス社による設計、製造である。自社一貫よりも分業の方がリスクは小さいが儲けも小さい。かのパテックフィリップ社のノーチラス3700やルクルトムーブメントで、これまたオーデマピゲのロイヤルオークエクストラシン現行15202のムーブメントもルクルトから供給されている。IWCのマーク12もしかり。


•ロレックスはほぼ60年間にわたって同じオイスターのバリエーションをつくっているだけ。彼らにとっての「イノベーション」とはダイアルの色を変えることを指します

→同じオイスターのバリエーション、とはどう言ういみだろうか。ロレヲタの私には4桁、5桁、6桁のオイスターケースは同一視できない。確かに同じモデルなのに様々な文字板でコレクションを増やす傾向はあるが、スカイドゥエラーはあの値段で年次カレンダーの時計をリリースするなんて、イノベーションの極みではないか。またチュードルという廉価版まで作ってくれるという、気の配り様はさすが、創業者の営業職に起因する。


•ロレックスのほとんどの「発明」は実際には他の会社が先んじて開発しています

→カルティエが格子状のケースで防水時計を作っています。しかしながら戦後のロレックス社の防水ケース、デイトジャスト機構、自動巻き機構はロレックス社が広く世間に周知させています。またカルティエとロレックスの防水の考え方は実物をご覧の通りまったく違うものです。


•ロレックスは特別な原材料・素材、技術を使っていません。自分たちで独自の合金を精錬したりはしていません。例えば904Lは実際には排気システムによく使われる産業用の安い合金です。エバーローズもよくあるローズ・ゴールドで商標登録されているだけです

→金やプラチナは十分に特別な原材料です。バセロンにアルミニウムの時計や、他メーカーで銀を時計ケースに使ったものもみられますが、腐食性からあまり使えない素材です。またロレックスのホームページを見てもわかる通り、職人技とオリジナルの自動機械装置によって組み立てられています、これはスペシャルなテクノロジーですね。合金ならかつてトリドールがあり、トリドーラ―は稀少なデイデイターの仲間です。


•2004年まで、彼らの「イン・ハウス」を名乗るものを含むすべてのロレックスのムーブメントは実際には他の会社によって製造されていました(Aegler、Zenith,Valjoux、ETAなど)

→一貫生産なら、これだけの需要はまかなえなかった。現在のロレックス社は一手に引き受けてやっている。ドイツ銀行からの支援を受けながら。前社長のご子息やご令嬢が次期社長になり再びハイニガー家のロレックス社になったところで、さらなる劇的な変化が起こるだろう。


•セイコーは過去300年の時計産業におけるもっとも重要なイノベーションを手掛けました(クオーツ・アナログ・ムーブメント)

→それは言える。がしかし、時計というものをファッションにまで引き上げ、宝石と同等の希少価値まで引き上げたのはスイス時計産業なわけであり、クオーツジャパンからふたたび古典的な機械式時計ブームを牽引した時計メーカーにおけるロレックス社の役割はいわずもがな、である。パテックはが最たるもの。

市場の評価からしてもロレックスとパテックは、ワールドマーケットの華である。
先人から評価され続けて確立している、ブランドというものは一朝一夕には確立はできない。

セイコーの利点はロレックスの時計よりも壊れたり、キズが付いても私たちは大きく落ち込まないところだろう。
液晶画面のモデルは視認性もいい。しかしロレックスに液晶ディスプレイモデルはない。
つくればものすごい反響だろうが、それをやっちゃあ、おしめえよ~、とお思いのことだろう。


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1019 MILGAUSSの初期シルバー文字板について

2020-07-23 | ニュース
1019 MILGAUSSについて10年ほど前にも言っていたが、

重複になるがここでもう一度、深いところをお話しよう。

私はこの話をする前に、いまから、岡村靖幸『操』の収録2曲目「インテリア」から続けざまに

聴きながら解説することにしたいので、ロレヲタ諸君も同様にしてもらいたい。



まず、この1019の広告をご覧いただきたい。

この広告は1970年ごろのものである。

この1019の文字板はいわゆる初期ダイアルといわれている、0.2ピッチもので、

初期ダイアルでも一番多くみられる、バー上トリチウムものと呼ばれるモデルだ。

他のモデルとは違い、マーク〇、というように段階的に作られてはいない。

というか販売個体が少なすぎて商売にならないからショップはマークなんとかってつけないのだろう。

それでは私がつけてあげよう。

ただ、初期の0.2ピッチでも明らかに古い文字板タイプは文字板上のROLEXのレターサイズが極端に小さい、

スモールレタータイプで、その多くは、バー上オニキスがブラックペイントが施され、長短針も

同様に施されている。

ただしこの1960年代初頭の文字板タイプはシルバーのみで、黒文字板では私は覚えていない。

…これがMARK 1

次が、もっともポピュラーなこの広告にあるバー上トリチウム仕様で、…これがMARK 2

このトリチウム仕様と並行しながら、バー上オニキスがブラックペイントが施され、長短針はトリチウムで

文字板上のROLEXのレターサイズがこのトリチウム仕様と同じ大きさになった文字板の1019がリリースされて、…これがMARK 3

いわゆる、交換文字板とされた0.5ピッチの後期タイプになったといわれている。…これがMARK 4

ということは、3種類の文字板は初期とか言うのではなく、そもそも、0.2ピッチがドノーマルで、それが

本来の1019の文字板なのだろう。

しかしながら、0.5ピッチの文字板の1019がなんと多いことか。

ここまでで、この説明に違和感なく、岡村靖幸『操』の6曲目に入っていたら、諸兄は正しいロレヲタといえるだろう。

ちなみに、マークの古い順で価値が下がるわけではないが、一番数が少ないのは、MARK 1とMARK 3であろう。






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1803のイエローについて

2020-07-22 | ニュース

この個体は、外周数字でバックルはシングルクラスプで時計のみで、8年ぐらい前に58万円で買った。

外出使用回数は4回程度。

時計自体は極めて軽いが華美なところは私には認められなかった。

資料として1803イエローは、シルバーコンシールドとともに所有している。

最近、私は何回目かの4桁ロレックスブームが到来している。

現在の愛用は70年代のミルガウス1019初期シルバーで、25年前に銀座の時計市で、45万円で買った思い入れの深いモデルだ。

とても大変な時代によくもまぁ買ったものだ。

私が買った後に小室ちゃんも買ったようだが。

これを着けているとトロピカルマンゴーよりもデザインが秀逸であることがわかるだろう。

また126300の雰囲気を先取りしていたことにも驚かされる。

私はこの古いチュードルっぽい平面的なミドルケースが大好きだ。

だから、店頭で500万円までいった時、売らなかったし、今でも売る気はない。

今ではめったに見ないが、1019のシルバーは外周が油が浮きだして腐った文字板、針も腐っている個体のなんと多いことか。

それに比べて、私の個体は市場の個体の中で一番きれいな群の初期シルバーダイアルだ。

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五桁の金無垢青サブ16618について。

2020-07-13 | ニュース

なんとまぁ、16618の最終、金無垢、ギャラ付き、それもパープル文字板のやつ、ってあるのでしょうか。

まず、パープル文字板なら古いコンビや無垢なら、E番あたりにはざらに見かける。

しかし、最終でと言われる、M番では、そうそうない。

というか幻に近い存在。

どうも経年劣化による変色とは言い難い。

パープル文字板の特徴として、1000や300の数字0がマンマルの〝О〟となる。

判りやすい特徴だ。

M番のパープル、ギャラ付き、が仮にあったならプライスレンジは380~450万円だろう。

ちなみにこの年式になると金色のイカリのアクセサリーは付属しない。


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