PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

やはり、ロレックスの時計はプロレタリアートの〝敵〟なのでしょうか。

2006-04-04 | 社会・経済

 先月、上海在住の大親友、朗氏から、〝ジャパンのミスターロレックス〟と彼が言う、私のところへ面白い絵画のコピーを紹介してくれました(下記写真参照)

Rolex0561rolex

 私は無知で恐れ入りましたが、朗氏曰く、実際には両辺各1m近くあるこの絵画は7万米ドル以上の価値があるそうです。この絵の価値は知らない方がよかったと、そのとき心から思いました。価値観が違うので仕方がありません。。

ところでこの絵の背景は詳細にはわかりませんが、画家の年齢から、中華人民共和国の文革時代(文化大革命。1966年~77年までの十一年間の政治・社会・思想文化に対する運動)に描かれたか、当時を回想したものかと思います。

でも何故、よりによってROLEX〟が〝NOまたはNO〟が〝ROLEXなのでしょうか。

中国本土の人民からみれば、当時も(今も…)ブルジョア・アッパークラスの代表的に身につけるものが、スイスの時計であり、その代名詞としてはROLEXなのでしょう。

パテックフィリップやバセロン・コンスタンチン、オーディマ・ピゲなど明らかに、ロレックスより高級な時計はスイス時計にはいくつかありますが、それだけロレックスが〝そこそこ〟のブランドであり、その世界的知名度(コカコーラやメルセデスベンツなど、世界中の老若男女が知っている五十ブランドの一つにランクイン…何らかの機関が過去に調査したそうです…していることからも明白)とロレックスの普及は他を圧倒しているのでしょう。

また、ロレックスは〝出世した労働者階級(プロレタリアートクラス)の時計〟とアメリカ人はよく言いますが、アメリカ合衆国自体が、もともと、欧州のようなブルジョアクラス不在の、労働者建国の国ですから、当の米国人の意見は、必ずしも正しくはありませんが、ロレックス社の広告を見ると、〝世界の名士〟的な紳士、淑女が登場しています。

これは脱プロレタリアート(資本家・指導者)ブルジョア(地主ユンカー・貴族)金無垢のロレックスをして、彼らが所属する社会、または世界中で活躍していると言っている様にも感じます。

実際は、現在の日本の様にローン多重債務者は別として、ロレックスは世界的に中産階級以上の所得ではないと一括購入できない高価な時計です。

70年代のロレックスは、今の我々日本人の感覚では、中産階級では到底困難(それ以前にオメガ、ロンジン、ユニバーサルの方がロレックスよりも広く認知されていました)で、余程の富裕層でもない限り購入できない時計でした。

いわんや、当時の中国人民にしてみれば、ブルジョアそのものの〝カタチ〟としてのロレックスの時計を敵視したとしても当然だったかもしれませんね。

当時の社会的状況がそうだったから仕方がありません。歴史ですから。

それから、三十年、2006年の中華人民共和国人民は、銀行や資本家から融資を受け、自らが社長(資本家または脱プロレタリア)となるやいなや、信用という名の〝ハク〟をつけるために、メルセデスベンツと〝ロレックス〟を買うそうです。

歴史とは紙の裏表を演じるアンビバレンツなものですね。

マルクスの共産主義思想も、〝金無垢のロレックス〟の前には、そのご威光も届かなかったのではないでしょうか。

人間の〝欲〟が社会を支配し、発展させる、自由放任の資本主義、金儲け主義が人間の真理なのかも知れません。

…ところで、その前に、当のこの絵画は右下に〝ROLEX〟とは描いてあるものの、本当にあの時計の〝ロレックス〟なのでしょうか。確か歌手や石鹸?関係の会社も〝ROLEX〟という名のものが存在するとのことですが。。


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海外渡航先での〝ロレックスの時計〟の買い方。(ロレックス男の場合)

2006-04-02 | 通販・買い物

 〝ロレックスの時計〟はワールドワイドなサービスをどこでも(もちろんサービスセンターのあるエリアに限定されるが…)受けられるので、どこの国で買ったものでも、メンテナンスは有効です。

ちなみに現在は全世界、2年保証ですから、以前のような日本だけのロングランではなくなっていますから、安心です。つまり、全世界保証期間の2年を経過した場合、ニューヨークで買っても、クアラルンプールで買っても、リスボンで買っても、もちろん日本で買っても差別されないという、当たり前で意外と当たり前ではない、ことを実際にロレックスサービスセンターで受けられるのですから、このブランドの愛好家が世界中に増殖するのは理にかなっています。

ところで一番気になる、お目当てのロレックスの購入価格ですが、場所によってはプロパーで日本より高い国はプライスリストで見る限り、何ヶ国かあります。

しかしながら、注意しなくてはいけないのは、リスト価格が現在の日本のように〝税込価格〟ということです。

これまた余談ですが、フランスではユーロ導入時一時、フランスフランとユーロの二重表示をグリーンタグにしていましたが、これはフランス国民一般消費者からの強い要望によったものです。しかし、日本はご存知のように、以前は税別表示でしたが、海外に追随して税込表示にして今般のPSE表示の様なお粗末な混乱を惹き起こしました。国民性の違いですね…。

話は大きく逸れましたが、もちろん日本国籍の渡航者は出国時に空港または港で帰国の際、〝タックスリファウンド(免税)の手続き〟を出国税務官に申請し、出国先の外国通貨、もしくはクレジットカードに後日、免税分を受け取ることになるわけですから、各国の〝免税率〟を考慮して、とりあえずプライスリストから減額しなくてはいけません。

またもうひとつ、注意しなくてはいけないのは、ラッキーにもディスカウントに時計店が応じていただけた場合、その出来上がりの購入価格が〝税込〟か〝税別か〟を時計店員に問わなければなりません。つまり、購入した時計に対して、タックスリファウンドが受けられるかどうか…ということもリファウンドのパーセンテージによっては、フランスのように非常に大きいからです。

一ついい忘れましたが、上記の時計店が、政府公認の〝タックスリファウンド認定店〟であることを前提としています。この有無は玄関先のどこかにステッカーが貼ってあるので事前に確認してください。

また、気になるこの免税手続きの書類はここで異邦人に作成していただけます。

Rolex0495rolex_1

そして、いよいよ日本へ入国の際は日本国の課税金額以上(詳細は機内でスチュワーデスが課税対象一覧と申告用紙を持ってきてくれますのでご確認を…)であれば〝日本国入国課税申告額(ロレックスの実際の海外購入価格)の6掛の消費税率(%)が入国時に購入者が納税する税額です。

この領収書を旅先で購入したロレックスに添付することで一つの良い思い出にもなりますし、日本よりも安く購入した時計に対しては微細な金額です。 

〝納税は国民の義務〟ですので、必ず申告してください。

変に隠そうとして審査官の横を通過すると、挙動不信でバレて、「すみませんが、トランクとカバン開けてください。」…と止められて、周囲から怪訝な目でみられます。この方が私には恐ろしいです。

また、この支払い方法は原則、日本円で場内の納税窓口で支払いますが、現場では納税困難な場合、これも色々と納税方法がありますので、深々と制帽をかぶった税務官にお問い合わせください。

…海外で特に〝イングリッシュ〟に自信の無い人は、日本で購入した方がよいことは言うまでもありません。


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ロレックス男の『渡る世間はロレばかり』。

2006-04-01 | 悩み

 地方の政令指定都市もそうかも知れませんが、都内では至る所に老若男はロレックスの時計(その大半はロレゾールのデイトジャストのジュビリーブレスにシャンパンダイアル…ある意味王道でロレックスのフラッグシップモデル、またはSSのデイト付きサブマリーナ)をしています。

 先日のお昼、空調の悪い銀座線で私の周囲には六人もの方々がロレロレでした。ブレス調節をしていないジュビリーDJをしているのが、もちろんお約束のとおり、50代のサラリーマンでした。別に良いのですが。。

ロレックスは、ステイタス?を分かりやすく表現するブランドで、モデル毎に、ある意味、単にリファレンス(モデル)の違いだけで〝身分階級〟を露呈させかねない時計ブランドとも言えなくもありません。

私は時計を見せびらかすのは決して本意ではありませんが、男の装飾品は女性よりも一般的に限定的ですので、それなりにゴールドの時計でもよいのではないでしょうか。

余談ですが、銀座の路面店の超アッパーブティックの〝ウケ〟が良いのは、店員の年齢にもよりますが、ホワイト、プラチナではない、つまり〝白系〟ではない、金無垢(イエローまたはピンク、ローズゴールドなどの黄色系)〝パテック〟 (ノーチラス、アクアノートのSSはダメです)〝フランクミュラー〟 (SSのカーベックスはもちろん不可。このブランドには、他にシャンパンゴールド、グリーンゴールドというものもあります)の金無垢(せいぜい7850系統以下のサイズ)〝AP〟の各種ロイヤルオーク無垢、それにロレックス以上のブランドの金無垢です。

私愛用のロジェデュブイは店員との会話が〝表参道ヒルズ〟関連以外、成立しないことから、どうも悲しいかなロジェはほとんど認知されていないようです。ほんとうに「フォローミー…」とはなかなか言えませんね。

でもやはり素敵なロジェはパテックのイメージを現在?唯一のその源流としたロレックスのベビークロノの様な、初期オマージュのPGブラックダイアルのクロノでしょうね。。

でも現実には、たぶん並行店で100万オーバーでローン購入なさった、ステンレスのブラックデイトナを自慢下にしているイタリアスーツ店のイケメン店員(たぶん、私同様の地方出身の元来の田舎者)がまだいるのには、私には化石に思えました。

私は旧英領植民地のペナン焼ですが、黒文字盤インダイアルも彼の顔も日焼けしている、ロン毛のなかなかイタリアジゴロっぽいお方でした。

Rolex0531rolex_1

余談ですが、このデイトナ(REF.16520)黒文字盤のインダイアルの焼けで、ブラウンダイアルといって付加価値をつけてショップで売られていますが、私の知人の知人のものも同様で、一つは日本正規品、もう一つは並行品でしたが、彼らはそれらを新品で購入し、次第に雑誌で紹介されているようなブラウンに変色したそうです。

私も拝見いたしましたが、二人は宝飾店店員ですが、どうも〝蛍光灯で焼けた〟と言えそうです。

また、100万円オーバーのエクスプローラー(REF.14270)の〝ブラックアウト〟は海外では評価ゼロです。こういうものを購入する方はある意味、金銭感覚のない〝ドロップアウト〟した人ですね。

…微力ながら私のように、ユニセフへの募金をお奨めします。


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