正直、現行パテックで唯一プレミアムが付いていいのは、素材を問わず3針のノーチラスと、3針のアクアノートだけだ。
でもアクアノートのブレスレット形状といい、ラバーストラップの開閉部の、十字架マークと言い、2000年頃なら間違いなく
不人気なデザインだ。
だから、私は、アクアノートは本来的にダサい系譜だから買わないし、いまでも要らない。
ありがたがっているアクアノートオーナーを見るたびに私は不憫な目をしているのだ。
一方で、ノーチラス。5711のステンレスは買えて280万円。これ以上は限界。また5711のPGはパテックの催事には店頭に並んでいたこと
を知っているので、買えても900万円だろうか。
そんな環境で育ったためか、10年前に友人を通して、現金500万円と交換したのが、3700/1J、1979年販売ギャラ付きだ。
当時、イエロー無垢の3700は、店頭には並んでおらず、すべてオリジナルでホワイト無垢のクラスプも鹿のマークの当時もの
であったため、渋々だったが、友人だから買ってあげた、程度だった。
だから、西郷山にゴールデンレトリバー3頭を連れて、絡まったチェーンと無垢のノーチラスが程よく接触、絡まったりしてブレスの凸凹は
元よりベゼル表面はこすれてガタガタであったので、メンテナンスに出した。
これといってパーツ交換は無かった。
そんな3700イエロー無垢ノーチラス初代ジャンボは5000万オーバーとなっているらしい。
レアウオッチもお金と同じく、人を選ぶ。買ってくれる人を選んでいるとしか私には思えない。
だから、金があるからと言って、プレ値でようやくなんとか買っている人は、本当に世間とコミュニケーションができている
企業人としての成功者、金持ちなのか、疑わしい。
なぜなら、ディスコンチョイスはセンスだから仕方がないにしても、現行で正規品を買えない所がもうダメな人だと一般的に
思われるだろう。
そして、人間的に神様がダメだと思える人には、こういう時計にはめぐり合わせない。
絶対に。