ロレックスの時計はいまやちょっとした投機品です。
相変わらず、ロレックスの購入でデパート離れが著しいといわれる。
これが元で有力顧客はデパートから離れる。
当然である。
転売目的でない客はいない。
転売は結局時間の問題。
現行デイトナは売られた瞬間からオーナーを次々と渡り合っていく運命。
それが、時計に限らず、投機的な商品の運命だ。
デパートにおけるお得意様は絵画やグラス、美術品を買ってくれるありがたいお客さま。
その顧客からのロレックス予約を、パテックのオーダーを拒否するデパートはなぜ、一見客にステンレスのデイトナを
売ってしまうのか。なぜ、貧乏そうだから転売しない、なんて言えるのか。
彼らだって転売はする。
時間の問題だ。
そんなに深いことは考えなくてよい。
常連有力顧客のお願いを受け付けないデパートの外商はもはや終わりだろう。
日常的に世話になっておきながら裏切り行為をするのなら、路面店の時計専門の正規店で買ったほうが
時計ヲタには今後有利に働くだろう。
私は最近はブティックから買って、二年間で正規品のステンレスデイトナを4本購入し、最初は+60万、つぎ+80万、
そのつぎ+100万、そして先日、110万円のプラスであった。
しかし、結局こうした利ザヤは金無垢のロレックスの頭金となる。
よって、ブティックや、まして日本ロレックスになんら損害を与えていない。むしろ利益だろう。
ではだれが損をしているのか。それはロレックス以外もせっせと食品や服、美術品を購入している有力顧客だろう。
一見さんはデパートの日常客として何も買っていないのだから並行ショップで150万円余計に支払ってデイトナを買っても
エンゲル係数的にはなんら損失はしていないといえる。
よくよくこの辺をデパートの外商は考えるべきだ。そしてデパートにテナントとして入店している正規ショップもそういう
デパートの都合も考えてやらねばならぬ。