ランダム16570購入後、所有のFシリアル(白)およびAシリアル(黒)の個体と比較してみた。
すると、〝ベゼル〟の仕上げが違う。ベゼルの〝タイムゾーン数字〟がちがうのである。
つまり、ヘアライン仕上げが違う。数字の太さとその〝墨〟の顔料に光沢があるのだ。キズミでみると明らかである。
〝日本のロレヲタよ、気づかれてしまったか、〟と16570生産管理長は私に言うかどうかは判らないが、いつからこんなに〝はっきりとした〟ベゼルになってしまったのか。
正直、〝カッコいい〟…と感じた。
コンセプトショップの男性店員は〝ロレックスからは何も伺ってはおりません〟と言うが、そんなマイナーチェンジはそもそも言うはずは無いであろう。
そのまえに私の目がおかしいのかもしれないのだが、こんな些細なことにはプレミアムはつかない。
私もある意味〝功名心〟と錯覚のハザマに居るロレヲタなのであろう。
ロレヲタでなくとも、専門家やエンスーという人達は功名的な〝何かしらの発見〟を所有する個体から探そうとする。それも無理やりなこじつけ、でっち上げをしてでもである。それがまだ単なる〝話題〟、〝ネタ〟の範疇でおさまっているのならまだいいと思う。しかし、〝お金〟が絡んでくると、たちが悪い。例えていうのならばその代表は〝インダイヤルブラウンの16520〟であり、〝ブラックアウトな14270〟であろう。このことはもう何度と無く私は言ってきたのでその理由は割愛するが。
それはともかく、正直、16570専用エンボス冊子の存在はしらなかった(基本的にエンボス冊子はニューラインの6桁からの独壇場だと考えていたので)。
冊子の最終ページに「7.2010」とはあるが恐らくこれ一版だけだと思います。だとしたらこの冊子自体は最終ロット後期Vシリアルからランダムシリアルに付属する16570最終トリセツということになるだろう。
このトリセツ一冊で10,000円の価値をつける御仁がでたとしてもこれまた不思議ではあるまい、と思うのであります。
「一本、いっとくぅ~?」とは一般的に新橋あたりのサラリーマンが、次の場末の居酒屋へ同僚、もしくは部下をそこへ誘い込む言葉だろうが、私には目の前にあるロレックスを、先立つものの後先すら考えず、とりあえずその一本をコレクションに押し込めてしまおう、という意味のセリフとしか受け止められない。
そういうわけで、ゴールデンウィークなのにどこにも行かず、小田実の『何でも見てやろう』を再読し、先日の〝運命の青い鳥16570症候群〟の彼にも影響されたのか、いろいろなショップのランダムシリアルの16570(黒)を見て、ゴロと縁起のよさそうな組合せのシリアル個体を買ってきてコマ詰めもせずに机の上に放り置いた。
私はこのランダムEXⅡを単なる〝衝動〟で購入したのではない。最末期の16570EXⅡは今までの個体とは〝妙に違う〟集団ロットに見えたからである。
だから、来月のカード決済の口座引落しのためにも〝知らないほうが幸せだった〟のである。
まずは、プラスティック製のベゼルガード。
明らかにこのベゼル数字が写しこまれているベゼルガードはEXⅡのオリジナルである。
しかし、ショップ店長からすれば普通だそうだが、私には衝撃だった。しかし、既に所有しているルーレットではない16570は黒、白ともにベゼルガードにこのような痕跡はみられないのだが(つづく)。
連休中の昨晩、『龍馬伝Ⅳ』のラストシーンを愛犬のゴールデンとゴロゴロ観ているところに、友人のK氏が唐突に遊びに来た。
私のところにおおよそ〝唐突〟にくる人達の会話の中に〝ロレックス〟の話題がのぼらないことはありません。
そんなK氏は「エクスプローラⅡって、なくなるんだよね。どうしたらいいんだろう。」彼は半年ほど前に114270を素人考えで相談も無く中野で〝現金〟購入した。税理士資格すらも無い会計事務所の使いっ走りで、言動には少し信用の無いそんな男である。 そんなK氏に対して私は「いいんじゃない。とりあえずヤフオクでルーレットのあれ、35万以下で買えたらベストだね。黒をさ。」と軽く流すように返答した。
〝わしはのぅ、ヤクニンになる気らぁ、これっパーも無いがじゃ〟という福山龍馬のセリフが鮮烈に頭に残った。