〝時計ブーム、もはや過去の話〟という感あり。
1990年ごろ、6265、6263→16520への変更に当たり一気に高揚した時計ブーム。ロレックスを中心としていろいろなメーカーに飛び火した。
しかし、いまや時計ブーム、もはや過去の話。
私にとって、大金支払っても正直買いたい時計は、現行品といえばこの、ロイヤルオークぐらいか。ノーチラス5711SSはよろしいが、中古で200万円オーバーはありえない。
一方の、5桁のロレックスは中古個体が貧弱にもかかわらず、当時の新品価格の7掛。これじゃあ当時は並行新品が買えた。
4桁のロレックスも異常なる高騰。
でも実態、どうであろうか。
日本経済は当初のアベノミクスが始まった6か月と比較して、急激に減速、いや停滞している。日本経済は成長していない。だが、時計マーケットだけが売れていないにもかかわらず高騰している。
『あの金で、何が買えたか』。私は自問自答している。
あまりにも時計業界は貧弱になりすぎた感がある。
意味不明な店員たちが多く、先日もよくわかっていない適当な説明で、698万円もする複雑な時計をゴマカシテ販売しようとしているから、私なんて、思わず笑ってしまった。
最終的に腕時計は5本に絞りたいのだが、同じモデルの素材違いにこだわるとそこで2本を占めてしまう。
身を切る思いで店頭2か月で売れてしまうモデルを淘汰するのだから、せめて売値の7掛で買ってほしいと思うのは私だけであろうか。
最近、年齢とともに天気の良し悪しが自分の気持ちの良し悪しにも影響しているんじゃないかと分析している。
と、同時に、この年齢になって、4桁であろうと、5桁であろうと、SSのロレックスは買う気にすらならない。逆に不人気なロレゾールを購入した方がいいような気がする。でも単なるロレゾールはいらない。宝飾文字板やベゼルダイヤでもなければ、そそられない。
でも結局、買いたいモデルなんて、もうないのだ。それなのに休日はひとりで、ブロードウェイを彷徨している。20数年前のような感覚なんてもう無いのに、なにを求めて中野まで向かうのか。何がそうさせているのか。
趣味に終わりはない。
第三者から見れば狂ったエンドレスな行動に見えるだろう。