PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

SEA-DWELLER〝海の居住者〟REF.1665の急浮上の要因にみる、危険なロレックス撲滅運動の必要性を検討する。

2005-10-08 | 社会・経済
 旧型EXPLORERⅡREF.1655は近年、日本や海外でも、単体で130万円をオーバーし、150万に迫りつつ勢いであることは市井の周知の事実でありますが、一方でいつの間にか旧型SEA-DWELLER REF.1665も海外では場合によっては、REF.1655を若干超えた価格をつけはじめ、既に日本円で100万円オーバーになっている相場地域も数件ですが、確認できました。もちろん、箱、ギャラなどの付属品などの付かない〝単体〟でです。

 私は、血迷ったバイヤーが似たリファレンスのREF.1655と〝REF.1665〟を間違えたのかと思っていましたが、どうもそうではなさそうで、何故、旧型SEA-DWELLERが急上昇しているのかは現在、分析中ですが、この旧型SEA-DWELLERが世界マーケットから急激に減っていることは確かです。逆に旧型EXPLORERⅡがマーケットには多く出始めています。

 逆に現在エクスプローラーREF.1016は急落し、100万円オーバーの高年式は消滅しつつあり、これらは一般店頭で90万円台になっていますが、海外マーケットではこの高年式は高くても日本円で70万円台がMAXだそうです。

 またもや〝需給の調整弁を牛耳っている〟日米の程度の低いバイヤーたちが、コントロールして、市井のロレックスコレクターから暴利を貪る、手巻デイトナとバブルバックを大量にストックし希少性を醸し出し、高値で一気に放出した〝一連の搾取を再計画〟していることだけは事実だそうです。
 加えて、またある程度トレード価格が上昇したところで、旧型SEA-DWELLERが驚くほど、マーケットに顔を出すことでしょう。

 このとき皆様は真実を知ることになるでしょうが、時既に遅しで、100万円オーバーのシードを腕につけていることでしょう。

 …ところで、またもや、海外で調達した汚い最悪のコンディションの旧型スポロレを、中東アラブ諸国かインド、フィリピン辺りで〝修理明細書も付けられない、オールニュースポロレ〟が都内から日本全国へ渡るとなると、これはロレックスに対する、ブローカーやバイヤー、加担依頼する中古ショップ店のブランド破壊と、私たちロレックスコレクターへの〝冒涜と挑戦〟という、私たちのロレックス帝国やロレックス教団への第X次ロレックス世界全面戦争ともいえそうです。

 つまり、この最終戦争への勝利の条件は、以前にも私がお話したように、上記の様な〝インチキロレックス〟は買わないこと、が大切です。

 …〝正規メーカー修理明細書および後年の国際保証書〟の添付しないロレックスは買わないことで、私たちの大勝利となり、出所のハッキリとした由緒正しき美しいロレックスで世界はいっぱいになることでしょう。

 そうなれば、安心したマーケットで、安心したロレックスが流通することになり、マーケットは更に拡大すると考えられます。




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ロレックスキャリバー1570搭載の旧型エクスプローラー1016の今後を検証する。

2005-10-01 | 悩み
 皆様方ご存知の通り、CAL.1560ムーヴメント(ハックなし)の修理は正規メーカーでは受付けなくなり、続くCAL.1570ムーヴメントもハックファンクションの有無を問わず、現状拝見で修理を受付ける、といった状況の下で、〝正規修理のみをオリジナル〟と考えてきた方々にとっては、極めて近い将来、同じ修理扱いになるCAL.1575も考慮に入れれば、現在異常なプレミアムが付いているプロフェッショナルモデル(通称スポロレ)の全般的危機といえましょう。

 今や、手巻デイトナやRef.1016、1019までもが正規修理を受けられないといった、1950年代以前のセミバブルバックやバブルバック、バイセロイやプリンスなどの骨董品的?アンティークロレックス化へと日々シフトしていっている状況です。

 ですから、1950年代以前のアンティークロレックスなら稼動のために、一部の非オリジナルパーツを認めても、70年代前後の1016までもが正規オリジナルを維持できない、というのは、ロレックスコレクターとしては納得がいかないのは頷けます。

 一般のロレックスハンターの私から言わせて頂きますと、もちろんメーカーでのパーツ維持期間をオーバーしていても、エボーシュがバルジューのデイトナや1016は少なくとも生産終了から20年後の2008年までは維持すべきですが、相次ぐ改造品やガッチャマン対策、加えて異常加熱傾向が再熱している手巻デイトナや1655エクスプローラーⅡに〝決定的なトドメ〟を刺すためには、〝これら異常プレミアム廃盤ロレックス〟を〝正規メンテナンスの外(そと)〟に置き、…それら廃盤ロレックス封じではありませんが…、廃盤ロレックスを系譜する、バブルバックカバードや角型プリンスを継承する現行チェリーニモデルや、ミルガウス以外のスポロレを継承している各種プロフェッショナルモデルの販売拡大への帰結に寄与させることは確実といえます。

 ちなみにミルガウスの継承モデルはデイトジャストオイスタークオーツに他なりませんが、これさえもオーダー品で、現在では廃盤状態です。しかし、このオイスタークオーツが、オーディマピゲのロイヤルオークのデザイナーとして有名なジェラルドジェンタ氏によるものだとしても、プレミアムは付きそうもなさそうですが、自動巻ミルガウスの復活という、マコトシヤカな話題をシンガポールのロレックスコレクターから昨年聞きましたが、眉唾ものです。
1019が現在、200万円オーバーであり、メーカー修理が困難で、オリジナル性も喪失している現在ならば、〝ミルガウスの復活〟を待ってみるのも一興かと存じます。

 総じて言いいますと、正規メーカー修理が拒絶されたロレックスは、その価値を維持できずに、プレミアムの低下を引き起こし、終には手巻デイトナポールニューマンやエクスプローラーのショップ価格は1990年前後の安価な店頭販売に逆戻りするという危惧がありまして、その理由のひとつとして、現在、ショップは1016を集中的に、正規メーカーに〝最後〟の修理を一挙に出しているというのが現状です。

 皆さんもショップで〝正規メンテナンス修理明細書、国際修理保証書付き〟といったものをエクスプローラー1016ご購入の際に、アピールされたことがあるのではないでしょうか。

 これはCAL.1570、1575ムーヴ搭載のスポロレの全般的危機を端的に表しているといえましょう。



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