PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

「ロレ初心者からロレオタ」へのターニングポイントとは。

2007-09-27 | 旅行記

 「綺麗な靴を穿いている者は,心してヌカルミをよける。だが,一旦靴が泥にそまると,だんだんヌカルミを恐れなくなる」

 …これは長与善郎『青銅の基督』大正十一年の一節ですが,腕時計に関して言えば,ある意味,時計の価格が100万円迄という一つの自己限界防波堤という認識があって,ひとたび一本100万円の時計を購入すると,この防波堤が一気に決壊し,今まで数十万円の似たり寄ったりの時計コレクションから,100万円ゾーンの似たり寄ったりの時計コレクションに移行し,次に200万円がまた一つの自己限界防波堤として設定され,またこれを越えると200万円ゾーンの似たり寄ったりの時計コレクションへ…という,端から見ると悪循環の泥沼収集,つまりコレクターではない一般シビリアンからみると「〝そればかりで他をかえりみない〟異常エンゲル係数」持ちな人=「オタ」と呼ばれるようになります。

 その時計がロレックスに集中していれば,「ロレオタ」というわけです。

 「ロレオタ」は,スポロレ,非スポロレ,ステンレス,ロレゾール,金無垢,プラチナなどの垣根を問わず,そのコレクションは〝総当り戦〟になるわけです。「重症ロレオタ」は文字盤色・デザイン・素材違い,ブレス違い,でも収集の対象とします。

 ここで注意したいことは,シリアル(例えばA番とかP番とか…)や文字盤に決定的な違いが見られない(例えば,Ref.14270のブラックアウトやRef.16520のブラウンダイアル),まったく同じリファレンスのロレの購入は,お金の無駄で,無意味ですので,並行店の喜ぶことはやめたいものです。

  「一人前の人間って奴にはもう飽き飽きした。ずばぬけて豪くなるか,ずばぬけて馬鹿になるか,世の中の相場を狂わすような事をやらなけりゃ生き甲斐はねぇ」(中村吉蔵『剃刀』大正三年の一節より)

 …ともあります。やはり今後は期待できないプレミアのステンレススポロレの価格停滞と比較すると,金無垢ローレックスの最近の価格急上昇は,真にワールドマーケットに共通価値のある金無垢時計に魅せられた金無垢ロレオタが,従来までの金無垢ロレックス相場を狂わしていることは言うまでもありません。

…Nothing but〝GOLD-ROLEX〟for me .

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〝THE DAY-DATER〟,ということ。【後編】

2007-09-19 | 時計

 〝DAY-DATER〟である私が,なにゆえ,ロレックス社のDAY-DATEでなければ,いけないのか。答えは一言明白です。「カッコイイからです」と。

気難しいキャリバー比較についての問答は私は好きではありませんし,機能がどうの,という説法も好きではありません。アメリカ合衆国大統領が複数人愛用していたからとか,スクリーンでハリウッド俳優が着けていたからとか,有名人の誰がしていたとか,そんなことも要因ではありません。

左腕に着けて,体から20cm離して,腕を10度上げて,5時方向から斜めに見たDAY-DATEが単純にとってもカッコイイのです(下写真参照。写真は18kYG Ref.1803 circa1970, HONG KONG)

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買い物は一般に個人の〝直感〟が最優先されますが,ことDAY-DATEはロレックス社最高級モデルにして,カラトラバと同様,そのデザインは〝時計の完成型〟で,「機能がデザインを生む」好例です。

DAY-DATEの〝DAY〟表記は世界26ヶ国語に対応しています。フランスは仏語表記,ドイツは独語表記,英語が公用語の新嘉坡は英語表記です。もちろん〝日曜日,月曜日,火曜日…〟と日本語もあります。すでに米国占領下の日本ではないのですが,国内正規市場には英語表記のDAY-DATEしか見受けられません。

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ロレオタの〝直感〟というものは,恐ろしいもので,金無垢何本か購入を控えれば,ホワイト・ベンツが購入できることは充分判っているのですが,やはり日々面倒な維持費の掛からないロレックスを買ってしまいます。

逆にベンツやマンションを我慢すれば,どんな良いロレックス(輝石などの宝飾宝石モノは除く。ただしシェル・メテオ・ラピスなどの文字盤素材は可)が購入できるだろうか,という,いわゆる「ロレックス換算」が頭に働き(このことの好例として私の頭の中には,下記の〝プラチナDAY-DATE×ポルシェ〟のロレ広告〔1971年〕が浮かびます。ご参照ください)

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中々ロレックス以外の100万円以上の商品を購入できないという,このようスパイラルに陥ったデイデイターの私は,着用DAY-DATEも毎日ローテーションで腕に付替えて,今夜も渋谷方面の街に浮き上がった多彩な原色のネオン街を見下しながら。。


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〝THE DAY-DATER〟,ということ。【前編】

2007-09-17 | 時計

 〝DAY-DATER〟 (デイデイター)とは,〝ROLEX OYSTER PERPETUAL DAY-DATE(ロレックス・オイスターパーペチュアル・デイデイト)日々常用する者,をいう。

Rolex1770rolex  パテックフィリップス社のカラトラバと双璧を成す,ロレックス社最高級モデルである,DAY-DATE1950年代初頭,数本のステンレススティールのプロトタイプ(プレジデントブレスの付いたRef.6611タイプ)を経て1956年からリリースされました。

 以来,YG,WG,プラチナの各無垢素材の時計ですが,Ref.180X期にPG,Ref.180XXとRef.182XX期にトリドール(bic,バイカラーの意。トリドールはYG,PG,WGの合金ブレスレットが特徴ですが,製造コストが掛かる様で,現在はそれぞれの素材をブレスパーツで組み合わせた宝飾系のRef.18948がニュートリドールとしてラインナップされています。)が特例素材として製造されました。

 また,「モデルType」でいいますと,現行品は第五世代,「キャリバーMov.」ですと,第六世代です。

 

 オイスターケースの厚さは1970年代末~1980年代まで製造された,Ref.180XXタイプが一番厚さがあり,スマートではなく,横から見た見た目にも不細工です。したがって,中古DAY-DATEの中では不人気です。このモデルは,前後Ref.180X Ref.182XXの過渡期に登場した製造期間10年程度の短命なDAY-DATEでした。

 ところで,付属のブレスレットタイプですが,一般的には,リリース以来,プレジデントブレスです。現行品はコンシールドクラスプのみですが,Ref.182XX時代(bicは除く)までは,それ以前の名残か,パーツ在庫整理の為かわかりませんが,廉価なクラスプとの選択も可能でした。またブレスレットを除いた革ベルト仕様や,日本製のプレジデントブレス(クラスプ部内側に〝JAPAN MADE〟と打刻されていますが,パッと見の外見の見分け方は,王冠側の留め金のクラスプが角ばっている点です。下写真左側参照)もありました。これは当時の為替レートや関税によって,日本国内でブレスを製造した方が安価だったためで,スイスから輸入されたオイスターケースと組み合わせて日本国内で販売されていました。

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ジュビリーブレスRef.180XXRef.18028)までありました。またカジュアルにも使えるDAY-DATEのブレス仕様としてはオイスターブレスですが,私が正規業務用カタログで見る限り,現行のRef.1182XXタイプから正規正式採用と思われます。

ここで注意したいのは,ロレックスの現行前のブレスレットは〝カタログ上〟の〝ケースモデルとブレスモデル〟に関係なく相互フィットが可能ということです。ですから純正ガッチャマンが可能,というわけですが,ロレックス社が販売しない組み合わせは素人さんのすることなので,ロレオタはこのミットモナイ行為を不快に思うのでやりません。

最近はクラブやバーでは金無垢,プラチナのロレックス,特にYG(グンゼのパンツ並という意味ではありません)のDAY-DATEをしたお客さんはめっきり見受けられず,逆にフランクミュラー,ロジェ・デュブイ,ルイ・ヴィトン(酒樽の様な寸胴な時計)が多く見受けられますね。

 しかしながら,デイデイターの私は,相変わらずDAY-DATEです。どうも私には〝DAY-DATE〟でないとダメなようです。


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GMT-MASTERでいこう。【オイスターブレス編】

2007-09-02 | 悩み

 前回の続きで,今回は〝GMT-MASTER〟の〝オイスターブレス〟仕様(下記写真参照)について言及してみます。

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ここで一つ,〝軽度の〟改造ロレックスについて検証してみますと…

しばしば,〝ロレオタ〟の方々の中には,というか,多数のロレックスを持ち,なおかつ,外装パーツの相性をちょっと知った方が,いわゆる〝軽度のガッチャマン〟,つまり,エクスプローラーⅡとGMT-MASTERの外装パーツを組み合わせたり,エクスプローラーのジュビリーブレス仕様を組み合わせたり…これらは個人的趣味の範疇でなさればよいのですが,あたかもオリジナルである,と宣言されるとロレックスエンスーに対する反逆的行為,といえましょう。

これら改造はあくまでも〝個人的趣味の範疇〟にのみ有効なので,そのようなガッチャマンを腕に着けてても,暫くすると〝カタログには実在しない〟という,〝正統ロレックス崇敬主義〟によって,極一般的な元のモデルに戻してしまうものです(ジュビリーブレス仕様のエクスプローラーⅡをオイスターブレス仕様のそれに戻すかのごとく)

オイスターブレス仕様の〝GMT-MASTER〟は,1950年代の登場以来の仕様であります。ジュビリーブレス仕様はその過程の中で登場しましたが,このような経験的観念から,ジュビリーブレス仕様の手巻きのデイトナ,もそうですか,ジュビリーブレス仕様の〝GMT-MASTER〟は前回の写真を見ても,「スポロレはオイスターブレス仕様」というロレックスのプロフェッショナルモデルの仕様に対する固定観念が一般オーナーには確立しているので,かなりの違和感,を起こして,ある意味,不快感すらも醸し出してしまうかも知れません。

 つまり〝正統ロレックス崇敬主義〟によってたとえ,〝GMT-MASTER〟にカタログリストにもジュビリーブレス仕様が存在しても,経験的観念も大きく加重し,オイスターブレス仕様の方が一種の〝安心感〟のベクトルを大きく向かわせることになっていることは,「ロレオタのロレックスという時計に対するココロのメカニズムを象徴しているなにものでもありません。

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 そんなロレオタの私も,スポロレはオイスターブレス仕様である,という観念が強すぎるためか,滅多にジュビリーブレス仕様の〝GMT-MASTER〟はつけません。

 そんな中で,かなり伸びたジュビリーブレス仕様の使い込んだコンビGMT-MASTER(ジュビリーブレス仕様のGMT-MASTERの素材の中で,マーケットでも圧倒的に多いのが,コンビモデルで,このコンビモデルのオイスターブレス仕様は玉数的にジュビリーブレスのそれよりも少ない)をつけた初老の男性をヨドバシカメラで見たときはかなりの憧れ,を率直に抱きました。自衛官風の彼は,中古で買っていたとしても,おそらく,ロレオタ的なココロのメカニズムなど,あろうはずもないのですが。。


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